殺した夫が帰ってきました の商品レビュー

桜井美奈(著者)

2024/07/25

　昨今の気を衒った過剰タイトルものだろうと期待せず読んだせいか、思いの外楽しめた。もちろんツッコミ所も多々あったが概ね許容範囲内。殺したはずの夫と何事もなかったかのように再び夫婦生活を続け始めたにも関わらず、謎への興味を掻き立てる力が弱い点が不思議。やや混乱したがすっかり騙される結末だった。
　DVや虐待、無戸籍児など様々な社会問題が出てくるが、社会派と呼ぶには浅薄な内容で、色々と手を広げすぎた印象。最近のミステリーは色々と盛り込み過ぎな物が多いイメージなので、もっとシンプルで十分楽しめる骨のある作品に出会いたい。

2024/07/25

取引先の穂高に家の前で待ち伏せされた茉奈。恐怖の中で茉奈を助けてくれたのは、殺したはずの夫だった。

何で殺したはずの夫が帰ってきたのか。この優しさがいつ元のＤＶ夫に戻るのか。ドキドキしながら読み進めました。

2024/07/19

ストーカーに絡まれている時に、殺したはずの夫が帰ってきた…！？DV夫が記憶を無くして別人のように変わってしまったが一体…

夫の話より、マナの話が壮絶すぎたなぁ、、、この展開は他の本でも見たような気はするけど、実際に津波で行方不明になった人になりすましてる人っていたりするのかな、いるのかもね。

2024/07/10

題名の通り死んだはずの夫が帰ってきた話
崖から落ちたはずなのに5年経って記憶喪失で戻ってきた？途中から入れ替わってるんかな？って思ったけど、二転三転まさかそっちもかぁ〜と驚愕
親は選べないって言うけど毒親で人生狂ってしまうね､､､いずれにせよ愛も茉奈もせつないわぁ､､､震災のどさくさに紛れてそんなこともあるんやろうなぁって

2024/07/08

⭐️3.1

登場人物
(鈴倉　茉菜)主人公。夫の和希を殺した過去を持つ。
(鈴倉　和希)茉菜の夫。気に食わないことがあるとすぐに暴力を振るう。5年前に茉菜に殺されたはずだが再び姿を現す。一部の記憶を失っている。
(穂高)茉菜の取引先に勤めていてしつこく付きまとう。
(上坂　愛)茉菜に成り代わっている。ネグレクトの母親に育てられたため無戸籍。
(和田　佑馬)和希になりすまし、茉奈に成り代わっている愛に近づく。

感想

運良く？震災が起きたから死んだ茉菜になりす事が出来た愛。まさか死んだ夫の和希までもなりすましていたとはビックリ。結末は誰も予想だにしなかっただろうなぁ。ストーリーは無理矢理感ありで私は全てが分かってもなんだかモヤっとしました。

2024/07/06

この著者の他の作品が面白かったので、読んでみた。

殺したはずのDV夫が不意に現れて、この人は誰？と疑問を持ちながらも一緒に暮らすことになって、その後、徐々に謎が解明されていく、という内容。

何となく途中から時空がズレているのか、人が成りすまして入れ替わっているのかなあという感じがした。
ネグレクトの母親の元で育った無戸籍の女性が、自分の人生を切り開こうともがいた話、ということになるのかな。

2024/06/13

殺した夫が帰って来て不安と恐怖を抱えながらも幸せな時間を過ごす主人公。なぜ帰って来たのか過去の話も交え伏線回収が面白かったです。
主人公の過去があまりにもせつなすぎたのでこれから幸せな時間がつづくといいなぁと思いました。

2024/06/10

タイトルに引かれて読み始めた。
時おり語られる主人公の過去と現在のキャラクターがなんとなく違和感〜と思いながらなんとなくムズムズしながら読み進めた、、、
怒涛のタネ明かしから、なるほどと納得。

過去の愛と罪を追うミステリー、確かにその通りでした。スッキリした読後感で良かったです。

2024/06/03

2024.6.2
ストーカーから守ってくれたのは崖から落としたはずの夫だった。ただいまと帰って来た。
後半から真実が一気に見え始め、一気読み。
そういうことなのね〜

2024/06/03

付きまとってくる男から守ってくれたのは、殺したはずの夫だった。
面白くて、一気読みした。きっと、少し時間を空けていたら、話についていけなくなりそうだったので、結果的には良かったと思う。
コロコロと視点が変わり、伏線回収がされ、じっくりと読まないと「？」が頭に浮かぶ。しかし、きちんと読むととても面白いのでおすすめ。最後で「あー。はいはい。そういうことね？」ってなる。作中の不可解な点も全て解決されるのでとてもスッキリした。
じっくりと読める人におすすめ。何かの合間とかではない方がいいかも。