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複眼人 の商品レビュー

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22件のお客様レビュー

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2021/06/01

台湾の歴史とか知っていると尚更興味深い一冊。 村上春樹が好きな人なら、ちょっといい感じの印象を持つかも。

Posted byブクログ

2021/04/08

この小説をどのように評すればよいのだろう。 どこまでかは小説内の現実で、どこかは小説内の神話や童話で、どこかはたぶん小説内の登場人物の空想であったりする。 海や森、環境問題に台湾の先住民、息子を亡くした1人の母だったり、そしてワヨワヨ人に複眼人。 それぞれの領域に属する事柄が、...

この小説をどのように評すればよいのだろう。 どこまでかは小説内の現実で、どこかは小説内の神話や童話で、どこかはたぶん小説内の登場人物の空想であったりする。 海や森、環境問題に台湾の先住民、息子を亡くした1人の母だったり、そしてワヨワヨ人に複眼人。 それぞれの領域に属する事柄が、押し寄せるゴミの渦のごとく、境界を越え出会い、時に混ざり合う。 そうやって混ざり合ったものの深みから、浮かび上がることで救われる何かがきっとある。 個人個人の苦難を克服するために、少しずつ記憶は形を変えていく。物語られていく。

Posted byブクログ