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チ。 ―地球の運動について―(第3集) の商品レビュー

4.3

34件のお客様レビュー

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2024/12/18

才能も発展も人生も、いざって時に退いたら終わりだ。 この世は、 最低と言うには魅力的すぎる。 「不思議だ。ずっと前と同じモノを見てるのに、 少し前から まるで違く見える。」 「だろうな。」 「え?」 「きっと、それが何かを知るということだ。」 「もし・・・積み重ねた研究を一...

才能も発展も人生も、いざって時に退いたら終わりだ。 この世は、 最低と言うには魅力的すぎる。 「不思議だ。ずっと前と同じモノを見てるのに、 少し前から まるで違く見える。」 「だろうな。」 「え?」 「きっと、それが何かを知るということだ。」 「もし・・・積み重ねた研究を一瞬で否定する力があって、 個人の都合や信念を軽く超えて、究極に無慈悲で、それ故に平等な、 そんなものがあるとしたら、それをなんと言うと思いますか?」 「それは・・・真理だ。」 文字は、まるで奇跡ですよ。 200年前の情報に涙が流れることも、 1000年前の噂話で笑うこともある。 そんなの信じられますか? 私達の人生は どうしようもなく この時代に閉じ込められてる。 だけど、 文字を読む時だけは かつていた偉人たちが 私に向かって口を開いてくれる。 その一瞬 この時代(セカイ)から抜け出せる。 文字になった思考は この世に残って、 ずっと未来の誰かを動かすことだってある。 そんなの・・・  まるで、 奇跡じゃないですか。 以上はネタバレでは無いですが、 第3集に出てくる、深い名言の数々です。 本書のシリーズは全8冊ですが とても内容の濃い、現代人向けの実践的な哲学書 だと私は感じました。 個々の登場人物が、出自も考えかたも価値観も違うのに、 それぞれ相互の関係性を通して自問自答しながら 生きかたを模索し続けていく。 その姿に感銘を受けました。 まだ読んだことのないかた、 漫画でもアニメでも構いません(どちらも、それぞれのよさがあり素晴らしいです)、是非ご一読ください、、、!

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2024/12/09

第3集、神回本じゃないか! 凄すぎて感動して泣きそうになる。 漫画で初めてメモした。 難しい言葉なくても伝わってくる。 「真理」とは 魚豊さんのこのメッセージ 誰にパスしようか。

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2024/10/21
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感想 個人の都合や信念を越え究極に無慈悲に故に平等、それが真理。1人の人生を1人の歴史をそして人類2000年の歴史全てが間違い。だがこの漫画のように多くな人が人生をかけて真理を追求し続けてくれたおかげで今の俺の生活がある。ありがとう、過去の偉人たち。

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2024/09/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この世の中で上手く動くより、この世の中自体を動かしたいんですが、それは無謀すぎるでしょうか? この世は、最低と言うには魅力的すぎる。 文字は、まるで奇跡ですよ。 ヨレンタ君

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2024/08/26

ヨレンタさん、めっちゃ「男なりせば」って感じ。才能があり努力もしているのに報われず、それを受け入れてしまっているのが辛いし共感を呼ぶ。

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2023/05/20

2023/5/20 女性への差別は今よりも凄まじいもので 今よりもずっと死が近くて苦しい世界で 文字が読めない人の方が多い時代 文字が読めるということがどういうことなのかって そういうことすら考えたことなかったけど 過去と容易に繋がることができるのはすごいこと 16:37

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2023/01/24

文字は奇跡だ。私達の人生はどうしようもなくこの時代に閉じ込められているけど、文字になった思考は時間と場所を超越する。

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2022/12/22

・13話 女性キャラの波動を感じる。 ・14話 ヨレンタ。 ピャスト伯の元で働く研究員。まだ14歳。 ・15話 異端者扱いされるのと魔女扱いされるのってどっちがやばいのかしら。 ・16話 普遍論争?唯名論?後々調べてみよう。 ・17話 この世の中で上手く動くより、この世自...

・13話 女性キャラの波動を感じる。 ・14話 ヨレンタ。 ピャスト伯の元で働く研究員。まだ14歳。 ・15話 異端者扱いされるのと魔女扱いされるのってどっちがやばいのかしら。 ・16話 普遍論争?唯名論?後々調べてみよう。 ・17話 この世の中で上手く動くより、この世自体を動かしたい。 ピャスト伯というのは天動説、プトレマイオスモデルの完璧な証明に人生を捧げてる貴族だった。 ・18話 アストロラーべってどうやって使うんだろ。 苦悩の梨の使い方は覚えた。 ・19話 「満ちてない」とは? ・20話 大地と宇宙が一つなら、どんなに汚してもこの世から輝きは簡単に消えない。 満ちた金星と言うのはあってはならないと思われてたんですね。 金星が満ちてるとか満ちてないとか気にした事無かったので、私も「知ること」が出来ました。 ・21話 奇跡という言葉すら簡単に言ってはいけないんですね。 1話での神扱いも駄目でしたもんね。現代人がこの時代に飛んでボキャブラリー炸裂させたら即アウトってわけ。 またしても一人、誰かに何かを託して死んでしまった。

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2022/11/18

ヨレンタさんの登場。 女性であることから論文発表も研究会にも参加させてもらえず、しかしながら学習欲があり真理を突き詰めたい意欲が高い。 そこから2000年の間受け継がれてきた天動説の第一人者ピャスト伯の登場。 長い歴史の間受け継がれてきたことを間違っていると認めることがどれほど難...

ヨレンタさんの登場。 女性であることから論文発表も研究会にも参加させてもらえず、しかしながら学習欲があり真理を突き詰めたい意欲が高い。 そこから2000年の間受け継がれてきた天動説の第一人者ピャスト伯の登場。 長い歴史の間受け継がれてきたことを間違っていると認めることがどれほど難しいことか。。。

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2022/10/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

バデーニとオグジーはより多くの記録を手に入れるために、天文学の問題の張り紙を出す。その問いに回答してきたのは天文研究所の助手をしている少女ヨレンタだった。彼女は天文学についてのたぐいまれなる才能を持っているが、女であるがゆえにその功績は先輩コルベに奪われていたのである。 協力しはじめる3人に次ぎの一歩を提供したのは、天動説を強力に主張する天文学研究所の主催者ピャスト伯だった。高齢で視力を失いつつあった彼は満ちた金星という地動説ではどうしても説明できないものを観察するようにバデーニたちに求めるのだった。 オグジーが満ちた金星を観察したと報告すると、ピャスト伯は観察記録の詰まった図書室のカギをバデーニに渡してこと切れる。 話は面白いんだけれど、もうちょっと絵が綺麗だったらな。あと、人々の思考の流れの中に、今の若者の発想的な発言がちょいちょい入っているところが、純粋な歴史物語と違って、そこは私は違和感しかないけれど、この作品の読者層には訴求するのかもしれない。

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