チ。 ―地球の運動について―(第3集) の商品レビュー
前巻からのエピソードはこの巻でも終わらず長めのエピソードに。 才能があるのに女性だからという理由で排除されてしまうヨレンタはもう退場なのだろうか?これだけで終わるのはなんだかもったいないキャラクター。 生涯をかけてそれが世界の真理と信じて天動説を追求し続けたピャスト伯も良い。
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「この世は、最低というには魅力的すぎる。」 「きっと、それが何かを知るということだ。」 「文字は、まるで奇跡ですよ。」 セリフがみんなかっこいい。 ヨレンタのお父さんの顔が全然でてこないの気になった。 ヨレンタの生きづらさは大昔のもののはずなのに、何故かわかるとおもってしまった。
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研究者にとって自分のライフワークを否定される事実を突きつけられることは自分の人生を否定されるようなものだ。それでも研究の蓄積は確かに意味を持ち、後進に受け継がれ真理の探究の礎となる。真理に辿り着く道にいなかった悔しさは消えないにせよ。 ラスト近くの描写がそれを克明に物語っている。
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今回も面白かった。タイトルのチ。って恐らく地球の地でもあるけれど、知識の知も含まれるのかなぁと思う。 実は1巻が面白くて2巻を読む勇気がなかったのだが、書店で3巻が出ていたので本日2.3巻を続けて読みました。 受け継がれる知識のバトン。 これまで積み上げてきたものが根本から違...
今回も面白かった。タイトルのチ。って恐らく地球の地でもあるけれど、知識の知も含まれるのかなぁと思う。 実は1巻が面白くて2巻を読む勇気がなかったのだが、書店で3巻が出ていたので本日2.3巻を続けて読みました。 受け継がれる知識のバトン。 これまで積み上げてきたものが根本から違っていたと受け入れることの難しさ。渡されるバトンの手が多ければ多いほど歴史がある。その歴史の根本が間違えていたと認めるのにはあまりにも時間がかかり過ぎている。 単なる数字上の学問と捉えたら、解答間違え、で終わる話だけど、そこに人の人生が加わると、「正しいと思って人生を捧げていた自分たちは何だったのか」となるわけで。 3巻は、「真理を追求する者たち」と、「これまで信じていた真理が真理ではなかったのではないか。いやそんなはずではないと己に言い聞かせる者たち」の話でした。続きが気になります。
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