ぼく モグラ キツネ 馬 の商品レビュー
まるで墨絵のようなイラストと文字使いだ。原題は"THE BOY, THE MOLE, THE FOX AND THE HORSE"、著者を確かめてみるとイギリスの作家、チャーリー・マッケジーさんだった。アート絵本と呼ばれるジャンルらしい。 少年とモグラ、キツネ...
まるで墨絵のようなイラストと文字使いだ。原題は"THE BOY, THE MOLE, THE FOX AND THE HORSE"、著者を確かめてみるとイギリスの作家、チャーリー・マッケジーさんだった。アート絵本と呼ばれるジャンルらしい。 少年とモグラ、キツネ、馬の冒険と心の交流が描かれていた。帯には、世界中で100万人の心をつかんだと書かれている。イギリスだけでも130万部の売上を記録し、2020年最も売れた本らしい。素晴らしい名言が随所にそのものずばりで散りばめられていて満足度がきっと高いだろう。コロナ禍のご時世では特にそうだったろうと思った。 私には、エッセンスのみのような形態の本は、肌が合わないようだ。鈍行列車でなく新幹線で旅した気分にさせられる。読書する長い旅の中では、出会えるものがひとつふたつという数少ない方が面白みが増す。 そうはいうものの、強烈に残ったのやりとりが一つあった。少年が「いちばんの時間のむだってなんだとおもう?」と、モグラに訊ねて「じぶんをだれかとくらべることだね」という件。ヤラレタ! いつも私自身をを苦しめている根源はここにあるのだ。モグラが違う場面でも「いちばんのおもいちがいは、かんぺきじゃないといけないということ」と、慰めていた。そうなんだよなぁ、できないくせに自分を出来る人と比べてへこんでしまう悪い癖。悪循環のもととなる鋳型が作られていて、いっこうに壊すことができない。これからは「時間の無駄をまたやってるよ」と言い聞かせよう。
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大人向け絵本。 キレイな絵と文です。 「“コップに水がはんぶんしか入っていないとおもう?それともはんぶんも入ってるとおもう?”モグラにきかれて、ぼくはこたえた。“コップがあるってことが、うれしい”」 子どもにもこういう関わりをしていきたいと思ったり
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何者でもない自分を大切にする──それは簡単なようで、そう簡単じゃないんだなぁと、改めて思わせてくれました。 自分をあまり好きになれない私は、いつも劣等感を感じて縮こまってしまう。そして、そんな自分をまた好きになれない負のスパイラルに陥ってしまう。みんな、もっと軽々と自分を愛し、軽...
何者でもない自分を大切にする──それは簡単なようで、そう簡単じゃないんだなぁと、改めて思わせてくれました。 自分をあまり好きになれない私は、いつも劣等感を感じて縮こまってしまう。そして、そんな自分をまた好きになれない負のスパイラルに陥ってしまう。みんな、もっと軽々と自分を愛し、軽々と新しい世界を切り開いているんだと思ってた。でも、この本が多くの人の共感を得ているとしたら、みんな、おんなじように苦しんでいるんだと。 不器用でも、ダメダメでも、それが私。いいじゃない、それで。自分を愛そう。出来の悪い子ほど可愛いって言うし。うん、そうしよう。 絵もとても素敵です!私は馬がすごく好きなのですが、馬の立ち姿がすごく少ない線で、凛と美しく描かれています。
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絵本にしては思ったより分厚くて 最初のページを開くと「どこから読んでもかまわない」と書かれている。なるほど、確かにこの本にはページ数が記されていない。 あたたかみのある手書きの文字と 優しく繊細な筆致のイラスト。 ありのままの自分をあったかく受け入れてくれて、そっと背中を押し...
絵本にしては思ったより分厚くて 最初のページを開くと「どこから読んでもかまわない」と書かれている。なるほど、確かにこの本にはページ数が記されていない。 あたたかみのある手書きの文字と 優しく繊細な筆致のイラスト。 ありのままの自分をあったかく受け入れてくれて、そっと背中を押してくれる本。 読み終えるとほっとした。心がほぐれた。 思春期の子や、悩んで落ち込んでいる大人に贈りたい本。 原著も読んでみたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
モグラやキツネ、ウマたちとの会話。何気ない会話だけと、はっとする。帯には読み聞かせとあったけれど大人向きかなあ。小学校高学年なら朗読したら聞いてもらえるのかな。イラストもセットで読んで欲しいから、しずかにゆっくり読んでもらいたいかな。 以下、 いちばん、の時間のむだってなんだとおもう? じぶんをだれかとくらべることだね。 ときには ただ起きあがって前にすすむだけでもゆうかんですばらしい、という日もある いちばんのおもいちがいは モグラがいう。 かんぺきじゃないといけないとおもうことだ ぼくはぼくのままでいいい
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「成功するって、どういうことかな?」 ぼくがたずねると、モグラはこたえた。 「そりゃあ、だれかをすきになることだよ」
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作者は幸せなのだろう。きれいごとしか書いていない。わたしは読んでて逆に辛くなってしまった。 イラストレーターだけあって、絵はとても素敵でした。
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胸にじんわりとくる言葉がたくさん詰まってました。 でも今の自分にはどうしても、堪能しきれなかったので、また読むことにします(๑´ㅂ`๑)
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じぶんにやさしくすることが、いちばんの やさしさなんだ。やさしくされるのをまつんじゃ なくて、じぶんにやさしくなればいいのさ…。 子どもから大人まで、だれの心にも入り込み、 力をくれる人生寓話をイラストとともに綴る。
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お話って言うよりみつを的な感じ?心に刺さる言葉はぼちぼちあったけど泣くほど感動するわけではなかった。ただ、絵は幻想的で気が向いたら読み返したいと思った。 「どうしてあのとりたちはあんなに完璧に揃って見えるの? 僕が尋ねると、馬が答える 水の中で、必死に足をばたつかせてるからさ」
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