つまらない住宅地のすべての家 の商品レビュー

津村記久子(著者)

2021/10/07

謎。こんなストーリー、というか、こういう作りの作品は初めてでした。ジグソーパズルというか、複雑な綾取り、というか、そんな印象の本。ストーリーも全部回収され、皆、幸せになったので良かったです。ただ、何となく文体が私には合わなかったかな。読みづらく何となくつっかかる気がして。

2021/10/09

少女誘拐を企てていた青年がおばあさんにアニメだらけの部屋を見られて改心するところ
長崎つむぎ？着物の価値がわかるおばあさん

メモしながら読まないと分からなくなる登場人物
それぞれの主観がややこしく、関係性を紐解いていく

2021/10/02

登場人物が多くて、始めは呑み込みづらかった。
何か不穏なことを起こしそうな人物の多いことが、不気味さを増すのは確か。
脱走犯の事件があり、近隣とのつながりができていく。
そして、犯人との接点も外堀から埋められて行く。
だんだんと、後半はこのつまらない住宅地の住民のような気持ちになった。

2021/09/29

実家で読んだ。
まさに地元の隣近所で起きてそうなリアルな設定から巻き起こる事件。事件は大きいのになぜかほっこりしながら読み進められた。

2021/09/26

静かな住宅街の一軒一軒に外からはわからない暮らしがあって、それが少しずつ見えてくる。途中まで野次馬気分だったのが、徐々に感情移入して、みんながつながってくれたらなあ、と思い始めた。
自分が住む地域だって同じことなのに、周りの人とつながるのってとても難しい。だから、この本をみんなに勧めたい。

2021/09/25

どの家もいろいろあって危ない方向に流れると思いきや、まさかの脱走騒ぎをきっかけに接点がうまれ、良い方向に引き寄せられるところが面白かったです。

2021/09/23

住宅地に並ぶ家々に住む人、それぞれ自分の生活を送っていて、それぞれ表には出さない想いや事情がある。普段そんなことに思いを馳せることもなく住まう住民たちが脱獄犯が近づいていることで、接点が増えていく。
ここでのご近所のコミニュケーションは、影もありつつある意味ユートピア的。

2021/09/16

道を挟んで10軒の家が建っている住宅地。ほとんど住人の顔も知らないような人々が、3人ずつのグループを作って脱走犯の見張りをすることになった。
他の住人と話をすることによって、人々の状況や心情が変わっていくのがとても興味深かった。
最後は、パズルがはまるようにスッキリと落ち着き、明るい日差しも見えて気持ちがよかった。

2021/09/14

★3.5
グランドホテル方式だっけ？群像劇の話。マンションとかホテルとかは見たことあるけど、住宅街の話は珍しいかも。コロコロ話してが変わってあれって？思ったけど、結局全部繋がって、スッキリした。長谷川家の婆さんとバカな母親、みづきの育児放棄の母親がうざかった。住宅街にはいろんな家族がいる。近隣住民は選べないから家買うのはギャンブルだね。

2021/09/03

この住宅街、犯罪予備軍っていうか、児相案件含め多過ぎじゃない？最初に、図説ある家全部の目線で語られ始めるので、お話しが始まらないというか、スポーツは応援するチームが決まってないと、漫然となってあまりおもしろくないみたいな状況になり、感情移入もできずに読み進めることになるのが、かなり大多数的に辛い本なのではないかと思います。頑張って読み進めると、そこそこ面白い(ちゃんと人間関係が入れ子になっていくので)です。
さほど性的・暴力的にまずい表現はないけど、今時の中・高生にはこの本の面白さはわかりづらそう。