WHAT IS LIFE? の商品レビュー
最初は高校生物の教科書風かなと思いながら読んでいたら、遺伝子に関する複雑な話や自分の研究の話も平易に解き明かしていて、さすがノーベル賞受賞者と。 ただ、いつの間にか幹細胞の話から、遺伝子組み換え、「合成生物学」まで、慎重に書かれつつも、環境問題や飢餓の克服のためならこれらの生物を...
最初は高校生物の教科書風かなと思いながら読んでいたら、遺伝子に関する複雑な話や自分の研究の話も平易に解き明かしていて、さすがノーベル賞受賞者と。 ただ、いつの間にか幹細胞の話から、遺伝子組み換え、「合成生物学」まで、慎重に書かれつつも、環境問題や飢餓の克服のためならこれらの生物を利用してもいいのではという立場がにじむ。 いずれにしても高校生や中学生でも読めるよう、平易な、整理された文章で生物・生命についての著者の考えがまとめられており、たいへん面白かった。
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タイトルの通り、「生物って何?」というテーマに沿って、生物の謎が解明されていくストーリーで語られていて、非常に面白い。 生物学の知識がなくても、理系に苦手意識があっても 、「生物って不思議!」「生物ってそういう側面があるんだ!」と楽しめる内容。 個人的に好きなのがステップ4の『...
タイトルの通り、「生物って何?」というテーマに沿って、生物の謎が解明されていくストーリーで語られていて、非常に面白い。 生物学の知識がなくても、理系に苦手意識があっても 、「生物って不思議!」「生物ってそういう側面があるんだ!」と楽しめる内容。 個人的に好きなのがステップ4の『化学としての生命』 この章での「分子の世界が見える眼で、生きてる細胞を見ていると想像してごらんよ。科学的活性の沸き立つような大騒乱が、あなたの感覚に襲いかかるはずだ。」という所、そしてここからの十数行はニヤけてしまった。 ステップ5で引用されていたシドニー・ブレナーさんの言葉「数学は完璧を目指す学問。物理学は最適を目指す学問。生物学は、進化があるため、満足できる答えを目指す学問だ。」もすごく印象的。
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細胞周期の制御因子cdc2を発見した著者による一般向け啓蒙書。 細胞説、遺伝子発現、自然淘汰説、生化学、情報生物学と順を追って平易な言葉で解説しているが、細かい話はあまり出てこず本筋のところだけ優しく概要を述べる感じ。 この後の生命とは何かについての見解もさすがと唸らせるというよ...
細胞周期の制御因子cdc2を発見した著者による一般向け啓蒙書。 細胞説、遺伝子発現、自然淘汰説、生化学、情報生物学と順を追って平易な言葉で解説しているが、細かい話はあまり出てこず本筋のところだけ優しく概要を述べる感じ。 この後の生命とは何かについての見解もさすがと唸らせるというよりは平易に優しく、である。 控えめな性格が伺えて読後感は悪くないが、細かい知識や発見の苦労話を期待している向きにはちょっと肩透かしかな。
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酵母と人間の細胞は似ている。どんな生き物の細胞も似ている。だから、生命は一度だけ誕生し、その後進化をしてきた。全ての生き物は、たどれば同じ場所に行き着く。ロマンチックな事実だ。科学の壮大さを感じる。 生命とは、遺伝子を増殖させ、その過程で変異させることで進化するもの。周りとの壁...
酵母と人間の細胞は似ている。どんな生き物の細胞も似ている。だから、生命は一度だけ誕生し、その後進化をしてきた。全ての生き物は、たどれば同じ場所に行き着く。ロマンチックな事実だ。科学の壮大さを感じる。 生命とは、遺伝子を増殖させ、その過程で変異させることで進化するもの。周りとの壁を持ち、境界を持つもの。そして、化学、物理、情報的な機械。 温暖化や人口増加、新型ウイルスによるパンデミックなど、これから人類は極めて重大な課題に直面する。そのとき、遺伝子組換え食品やワクチンなどは、極めて重要な対策になるなもしれない。これを科学的な検証をせずに否定するのは、犯罪とも言える。科学を学び、科学を活かそう。
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非常に素晴らしい本だった。生命とは何か?という答えのない問いに正面から挑んでいた。 細胞、遺伝子、自然淘汰による進化、化学としての生命、情報としての生命という5つのステップで論理的に述べられていた。高校の時に習った生物の内容を復習しつつ、さらに深い知識を身につけられた。最も印象的...
非常に素晴らしい本だった。生命とは何か?という答えのない問いに正面から挑んでいた。 細胞、遺伝子、自然淘汰による進化、化学としての生命、情報としての生命という5つのステップで論理的に述べられていた。高校の時に習った生物の内容を復習しつつ、さらに深い知識を身につけられた。最も印象的だったのは「今日地球上にある生命の始まりはたった一回」ということ。その一回から作られた生命がさまざまな進化を経て地球上に溢れている。だからどんな生物にも自分と同じ共通点が必ずあるということ。視野を広くして生物をみれるようになった気がする。 また改めてゆっくりと読みたい本。
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ノーベル生理学・医学賞を受賞した生物学者ポール・ナースによる生命科学本。生命について「細胞→遺伝子→進化→科学→情報」の5段階の流れで解説される。著者が生物学を学ぶきっかけとなった黄色い蝶の話や、家族の話などを交えながら分かりやすく説明されている。細胞~進化の部分までは大方知って...
ノーベル生理学・医学賞を受賞した生物学者ポール・ナースによる生命科学本。生命について「細胞→遺伝子→進化→科学→情報」の5段階の流れで解説される。著者が生物学を学ぶきっかけとなった黄色い蝶の話や、家族の話などを交えながら分かりやすく説明されている。細胞~進化の部分までは大方知っていたが、化学・情報の部分は何だろうと思って読んだがなるほどな感じで面白かった(若干難しい部分もあった)。新型コロナに関しても触れられていて、各国に感染対応に暗に指摘する部分もあり。
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