WHAT IS LIFE? の商品レビュー
昆虫、細菌、癌、はたまた環境まで幅広い見地で生命についてわかりやすく教えてくれた。 あとは残された私たちがこの星のもとでどうやって共に生きる考え、行動するかにかかっていると思った。
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「生命とは何か」というタイトルから想像していた結末ではなかったですが、むしろ「学問とは何か」という疑問に迫っているように感じました。 社会人になってなくなってしまった学問って面白いなあ、勉強したいなあという気持ちを取り戻せました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
何気なく生きている今を生命という視点で振り返られる本。 人間の最小構成単位は細胞であることは知っているけど 意識しない。 自分の体がすべて細胞の集まりだと考えるとすごく不思議な感じがする。 そして、細胞の集まり、恒常性、遺伝などは 人間だけでなく他の生物にも当てはまること。 この地球は生命の集まりなんだと改めて考えさせられる。 命というと心臓を思い浮かべるが、 植物に心臓はない。 だけど植物は生命であるように思う。 そう考えると生命ってなんなんだろう。 生命というとやっぱり生殖していくものなのかな。 植物も生殖はしていく。 命をどんなところに感じるのか。 そんなテーマで対話をしても面白そうだと思った。
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生命とは何か? MRS GREN Movement 運動、Respiration 呼吸、Sensitivity 感覚、Growth 成長、Reproduction 生殖、Excretion 排泄、Nutrition 栄養摂取
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高校生物の教科書に書いてある話だった。高校生物を勉強してた人からすれば、知ってる内容をなぞるだけ。 本書がいうところの「科学って苦手だなぁ…」という人に向け。
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2021年6月28日 久しぶりに大当たりの一冊。 何よりも“分かりやすい”作りになっている。中学校の理科や高校の生物基礎で学んだような内容にも触れられていて、文系の学びを中心にしてきた自分にも親しみやすかった。
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同名の著書は何冊かあるようだが、シュレディンガーのものが最も有名だろうか。学生のころ読んだと思うが、その内容はすっかり忘れている。生命の定義は難しい。何をもって生命とするかで全く違ったものになるから。地球上に存在する炭素を使った生き物だけが生命かというとそうとも言えない。シリコン...
同名の著書は何冊かあるようだが、シュレディンガーのものが最も有名だろうか。学生のころ読んだと思うが、その内容はすっかり忘れている。生命の定義は難しい。何をもって生命とするかで全く違ったものになるから。地球上に存在する炭素を使った生き物だけが生命かというとそうとも言えない。シリコンをもとにした生命があってもいい。だいたいこの広い宇宙で、地球上にだけ生命が誕生したとは思えない。そして、この地球上の生命も宇宙からやってきたのではないかという説まである。現在地球に存在する生物の多種多様なこと。核もないような単細胞の生物から、30兆個もの細胞からできているわれわれ人類のような生き物まで。しかしながら、これらの生き物はみな、化学的、物理的、そして情報の機械として、その機能の基本的な細部はみな一緒なのだ。だからこそ、生物学者は酵母を調べたり、線虫を調べたりしているわけだ。これはすごいことで、生命のおおもとはみな同じ、一つにつながっていると考えられる。なんとなく、漠然と知っていたような生物の話が、本書にはギュッと濃縮されている。歴史をふまえて、政治家に気をつけるようにとも言っている。大衆に迎合しがちな政治家は、裏づけに乏しい自分の見解に専門知識が真っ向から対立する場合、「専門家」をないがしろにする傾向がある。どこかの国の政治家にも同じようなことが言えるようだ。そしてさらに、最後から2つめの章では、ノーベル生理学・医学賞受賞者の著者がこの初めての著書で、現在のコロナ禍もふまえて、いろいろな提言をされている。科学を軽んずるような姿勢を批判し、科学者にも世の中の役に立つ応用は可能な限り実現すべきだという。一番言いたかったことがこのあたりに凝縮されているようだ。さて、いくつか気になったところ。P.119で1つの細胞の中に4000万個以上のタンパク質分子があるというのだが、ここで唐突に東京の人口との比較がある。本書が日本人向けに書かれているわけではもちろんないのだろうが、何か意味があるのだろうか。P.201では、危険ですらある民間療法を頼りに健康管理をしていた。数千年後の今のこの変わりよう・・・とあるが、これは数百年後の誤りだろうか。単なる翻訳ミスか? P.241では、シアノバクテリアは光合成をして窒素を捕らえる、とある。ふつうに考えると、光合成では炭素を取り込むはずだが、単なる間違いか、それとも知らない何かがあるのか・・・。P.241最終行、「折りたたまリ」、これは「折りたたまれ」だろうか。で、本書で最も気になった、衝撃的な記述は、P.73以降の著者の出自に関わる驚くべき発見。両親と思って慕ってきた2人の人物は実は祖父母であって、本当の母は、姉だった。そして、父親はだれかわからないまま。まあ、あり得る話かもしれないが、本当の父親は、実は後にノーベル物理学賞を受賞していた、なんていう妄想をしてしまった。
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遠心調速機を用いたホメオスタシス(恒常性)の説明が面白かった。 人体にビルドインされた自動調節機能を想像するとき、人間もメカニカルなんだと気付き、違った視点を得られる。 地球上で(もしかしたら宇宙上で)生命がたった一度だけ誕生したという奇跡。 再現性のない(もしかしたら明日...
遠心調速機を用いたホメオスタシス(恒常性)の説明が面白かった。 人体にビルドインされた自動調節機能を想像するとき、人間もメカニカルなんだと気付き、違った視点を得られる。 地球上で(もしかしたら宇宙上で)生命がたった一度だけ誕生したという奇跡。 再現性のない(もしかしたら明日新たな生命が生まれる可能性もあるが)たった一度の奇跡が、今のこの世の中を創り出したという、壮大な物語を想う。 我々が生きている、ただそれだけで素晴らしいと思える一冊。
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生命とは何だろうか。誰もが不思議に思う疑問に正面から答えようとした本だ。著者のポール・ナースは、5つのステップを考える。細胞、遺伝子、進化、化学としての生命、情報としての生命だ。そして生命の3つの原理を掲げる、「進化する能力を持つ」「境界を持つ」「科学的、物理的、情報的な機械であ...
生命とは何だろうか。誰もが不思議に思う疑問に正面から答えようとした本だ。著者のポール・ナースは、5つのステップを考える。細胞、遺伝子、進化、化学としての生命、情報としての生命だ。そして生命の3つの原理を掲げる、「進化する能力を持つ」「境界を持つ」「科学的、物理的、情報的な機械である」。印象的だったのは、生物は目的を持つということ。生き残り、子孫を残し、進化する、それこそが生命だ。最後に、ポール・ナースは、実は姉の子どもで、祖父母が親と偽って育てたという。実の父は分からない。しかし、姉=母が私生児を生んでくれたから、祖父母が育ててくれたから、ノーベル賞学者が生まれた。運命を感じる。
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中学生、高校生で習った生物の内容が 一部書かれていた。 改めて人間の生命の凄さを感じた。 生物をもう一度学び直そうと思える 一冊だった。
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