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かがみの孤城(下) の商品レビュー

4.5

741件のお客様レビュー

  1. 5つ

    450

  2. 4つ

    200

  3. 3つ

    45

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    3

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2024/11/11

ストーリー自体はありがちな感じもする。 ただ、感情描写と構成の上手さによりグイグイと読み進められる。 お城の謎については上巻の時点で予想はついた。 しかし上記の通り、文章が上手い上、伏線回収も丁寧に行っているため、帯にあるように最後は感涙させられてしまった。

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2024/11/10

上で描かれていた謎がどんどん明らかになっていく様には惹かれた。 また、中学生という多感な時期に人間関係で悩む主 姿には、自分が無縁だったこともあり惹かれてしまった。 綺麗なストーリーだったと思う。

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2024/11/10

たまたま手にとって立ち読みして引き込まれたので購入。 前半は不登校の子を持つ親の立場として、こころの気持ちは辛くて、心の母親の気持ちも痛いほどわかる展開で、後半は怒涛の伏線回収で引き込まれて面白く読めました。 泣きたい訳ではないのに、だいぶ泣いてしまいました。

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2024/11/10

上巻はイジメられてる主人公・こころの気持ちを考えると、 心が沈むというか自分自身、イジメられた経験者でもあるので 胸が苦しくシーンが多かった印象でした。 それが下巻は少しずつ進んでいくのですが…。 実は上巻から気になってた人がいまして。 その人の立ち位置や彼ら7人との関連性があ...

上巻はイジメられてる主人公・こころの気持ちを考えると、 心が沈むというか自分自身、イジメられた経験者でもあるので 胸が苦しくシーンが多かった印象でした。 それが下巻は少しずつ進んでいくのですが…。 実は上巻から気になってた人がいまして。 その人の立ち位置や彼ら7人との関連性があるのかもしれないと思いつつも、 上巻からの伏線が下巻で徐々に回収していくスピード感だったので、 頭の片隅に置きつつ読んでいたその最後に、個人的には心を揺さぶられまして。 再会することって、ここまで余韻を重く残す…。 読後感は心が揺さぶられた状態でした。 7人の気持ちが本当に繊細な心情を描いており感情移入もしてました。 そして大人の自分、もし彼らがイジメられたところを目撃した時、親の立場だったらどう接していたか…も含め、考えさせられる小説でした。

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2024/10/25

素直に感動した。 人には人の地獄があって、それぞれは簡単に解決はしないけど、希望がないわけではない。 でも、それに気づくのに時間はかかる。 スバルが最後にマサムネにする約束に泣きそうになった、いいやつだな。 オオカミさまも、最後……よかったねと。本当に良かったねと言いたい。

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2024/10/24

もどかしくて不安定な上巻に対して、怒涛の伏線回収とカタルシスの結末。これを待ってた。やっぱり信じて読んで良かった。でも辻村さんの不動の一位はスロウハイツかな。

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2024/10/19
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※このレビューにはネタバレを含みます

かがみの孤城 下(著/辻村 深月)読了。 以下ネタバレ含みます。 上の12月まではあまり熱心に鍵探しをしなかった7人の少年少女達。 下の1月からは話がスピードアップして鍵探しも力が入る。 謎も次々と解けていく。 オオカミさまはたくさんのヒントを出していた。 彼らが現実世界で出会えないのはパラレルワールドだからではなかった。 鍵の秘密のおとぎ話も、赤ずきんではなかった。 城にもモデルがあった。 そしてオオカミさまはあの少女だった。 謎がひとつずつ解けていくうちに感動に包まれました。 辻村深月さんの才能に脱帽しました。 ファンタジーだと食わず嫌いせずに読み進めて本当に良かったと思います。

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2024/10/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

はじめて、ページが終わってしまうのが惜しいと感じた作品。 最初はこころの繊細すぎる性格や、真田美織のことも擁護する喜多嶋先生の思考が理解できなかった。 しかし、そうやって「理解できないもの」を排除したり、自分と合わないものが間違っていると考えることが、こころ達のような不登校の子供を生み出してしまう、人間関係においての重要な問題なのだと気づいた。 自分にとって理解できないものでも、必ず寄り添ってあげられる誰かが必要で、その存在こそが人を強くする。 そうやって寄り添ってくれる理解者も、自分のことを排除しようとしてくる人も、そして自分の居場所も、絶対どこにでも必ず存在する。 時間がズレているというカラクリには直ぐに気づいたが、晶子と喜多嶋先生、政宗と昴、実央とオオカミさまの関係性の伏線回収には鳥肌が立った。

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2024/10/15

こころの心情の描写に感情移入させられたことが印象深い。 真田さんにされた仕打ちに対する戸惑いと恐怖、薄っぺらい恋とか人付き合いに終始している真田さんのおめでたい生き様への嫌悪、そんなやつに屈してしまっている自分への悔しさ、何もわかってない担任へのがっかり感、親に気づいてほしいけど...

こころの心情の描写に感情移入させられたことが印象深い。 真田さんにされた仕打ちに対する戸惑いと恐怖、薄っぺらい恋とか人付き合いに終始している真田さんのおめでたい生き様への嫌悪、そんなやつに屈してしまっている自分への悔しさ、何もわかってない担任へのがっかり感、親に気づいてほしいけど自分から訴えるのは悔しいというもどかしさ、そういう悩みをそれぞれ抱える仲間の存在に励まされること、闘っていることをわかってくれた喜多島先生の心強さ、最後はわかってくれて、しかもわかってない時も自分のことを思ってくれていたお母さんへの感謝、とかとか、全部そうだよなぁと、こころを応援しながら読みました。 小4の娘を重ねながら読みましたが、こういう物語を娘も読んだら、子どもなりの人づきあいの中で生きていくうえで、得るものが多いだろうなと思った。 精緻な伏線が最後に見事に回収されるストーリー展開も完全に引き込まれた。 でもちょっと思ったのは、昨今の小説はこのような伏線回収とか謎解き要素がないと特に子どもにはなかなか読まれないのかなという一抹の心配。昔からある児童文学の素朴なおもしろさとか学びとかも自分なりに理解して子どもに伝えていきたいと思う。

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2024/10/11

上巻ではなかなか鍵探しが進まないなーと思っていて、下巻は少し進む。 でもジワジワ進むわけじゃなく、終盤畳み掛けるように、これまでの伏線を回収していく。 伏線は、想像を3回くらい超えてきた。まさかそこまで?と。 リオンについてはおおよそ想像どおりだったけど、他はまじか!なるほど!...

上巻ではなかなか鍵探しが進まないなーと思っていて、下巻は少し進む。 でもジワジワ進むわけじゃなく、終盤畳み掛けるように、これまでの伏線を回収していく。 伏線は、想像を3回くらい超えてきた。まさかそこまで?と。 リオンについてはおおよそ想像どおりだったけど、他はまじか!なるほど!の連続。 エピローグまで必ず読むべきですね。 辻村深月さんは、プロットにものすごく長けてるんだろうな。事前に設定練り込んで、どこで何の情報出すか。最後ちゃんとつながるか。矛盾はないか。変なところでバレないか。 相変わらず素晴らしい。 こころ、リオン、マサムネ、フウカ、アキ、スバル、ウレシノ。 みんな好きだなー

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