正欲 の商品レビュー
私には周りが絶賛しているほどは響かんかったけど 今後軽率に多様性なんて言葉は口に出されへんし 多様性を乱用する人も煙たく感じてしまうと思う それくらい影響力のある小説
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読み始めは何だかハマらないかもって思って読んでたけど、読後は『読んでよかった』と思った。 考えさせられる話だった。 啓喜の凝り固まった考えは大人になると理解できる。 一度レールを外れたらマトモな大人になれないって。 泰希の今後が気になる。 夏月と佳道の繋がりは何だか羨ましいと...
読み始めは何だかハマらないかもって思って読んでたけど、読後は『読んでよかった』と思った。 考えさせられる話だった。 啓喜の凝り固まった考えは大人になると理解できる。 一度レールを外れたらマトモな大人になれないって。 泰希の今後が気になる。 夏月と佳道の繋がりは何だか羨ましいと思った。
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自分が認知している「多様性」の範囲の狭さを感じた。結局「理解しているつもり」なだけだったのかな。 確かに読む前の自分には戻れないな〜〜 多くの人に読んでもらいたい、、、!
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多様性という言葉を軽々しく使ってしまっている自分をいかがなものかと思わされた。複数視点から見ることでそれぞれの想いがよく伝わった。他者を理解するのは難しい。ただ、理解しようとする幅広い見識は身に付けておきたいと感じた。
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表紙の帯に、“読む前の自分には戻れない――”とあったが、これは確かに、価値観を揺さぶってくる一冊である。 “多様性”が叫ばれる昨今、しかし、「何か違和感があるんだよなぁ」と思っていた人は多い。その違和感を言語化し、さらにはこれまで“一般”であり、“普通”であると思っていたことを...
表紙の帯に、“読む前の自分には戻れない――”とあったが、これは確かに、価値観を揺さぶってくる一冊である。 “多様性”が叫ばれる昨今、しかし、「何か違和感があるんだよなぁ」と思っていた人は多い。その違和感を言語化し、さらにはこれまで“一般”であり、“普通”であると思っていたことを、マイノリティ側の目線からバラバラに分解する。 ストーリーの中に、ちょっと無理があるなぁと思う箇所もあったが、随所に名文が散らばっている、パンチラインで魅せる作品だと思った。 おそらく、これこそが朝井リョウ氏の真骨頂なのだろう。朝井リョウさんは、物語の手練れではなく、一文にインパクトを込める、パンチラインの名手であると思った。 ・前半に、「食欲は人間を裏切らないから」 「睡眠欲は人間を裏切らないから」というセリフがでてくるのだが、その時点では、ピンとこなった。正直。 が、終盤になって、「誰が何をどう思うかは、誰にも操れない」という箇所で理解する。 人の“思う”や、“感じる”は、誰にも操れない。 食欲や睡眠欲がそうであるように、人が口出し、制限することはできないものである。 ・「多数の人間がいる岸にいるということ自体が、その人にとっての最大の、そして唯一のアイデンティティとなっている」。 自分がマジョリティ側であることが、私のアイデンティティとなっており、「私は多数派である」と強く信じている。 ゆえに、多数派でない、外れていると思われるものを異物として否定する。 しかし、マジョリティであることの安心感を、私のアイデンティティとしてもよいのだろうか。 そうしなければ生きていけないのが人間の現実なのかもしれない、だからこれは簡単に否定できる話ではない。 が、多数派に固執して(安心して)生き延びるにしても、私の中にもマイノリティが存在することを見つめて生きていきたい。 ・“正欲”という言葉の意味は、複数あって、一つではないだろう。ここには色んな解釈があるだろう。 なんにせよ、このような作品、小説があることは実に素晴らしいことだと、読みながらそう感じた。 社会的メッセージ性が込められた作品なのだが、そのメッセージを小説という形式でうまく伝えている。これは音楽や絵画では、なかなか伝えにくいメッセージであろうと思った。
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共感できないけど理解出来て、苦しかった。この本に出会えて本当に良かった。 生きづらい世界でどうにか生きたいと望む人たちに、あの最後は余りにも悔しくて心の底から世界を恨んだ。確かに、読む前の私には戻れない。
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自分の中の常識や普通がいかに薄っぺらい物か。多様性の世の中とは言え全く多様性ではない現実。深くて言葉で表すのは難しいけれどわかった気にならずまっすぐ向き合える自分でいたいと考えさせられた。
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映画を見てかなりの衝撃を受け、原作も読んでみたいと思い読んでみました。人はいつの間にか世間一般の当たり前や常識を作り、多数派が少数派より正しく法に触れてなくてもそこから外れた人は除け者や変わっているという目で見られてしまうことが多くあると思いました。そういう目で見られてしまってい...
映画を見てかなりの衝撃を受け、原作も読んでみたいと思い読んでみました。人はいつの間にか世間一般の当たり前や常識を作り、多数派が少数派より正しく法に触れてなくてもそこから外れた人は除け者や変わっているという目で見られてしまうことが多くあると思いました。そういう目で見られてしまっている人は悪いことをしてなくてもそれを隠して生きているのではないかと考えさせられました。自分を安心・肯定させるために少数派を非難、冷たい目で見てしまったことが自分自身も過去にあったと感じました。一人ひとり持ち合わせた欲は違いますが、世間一般や常識、多数派などにとらわれない視点や考え方も大切だと感じ勉強になった一冊でした。
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『全然想像できない欲求と生きている人のこと』について考えさせられました。 諸橋が八重子にぶつけた言葉が自分に向けられたものだったら、何も言い返すことはできないなと思いました。 田吉は嫌なヤツだと思いながらも、同じ立ち位置に自分がいたらやっぱり同じように感じるんだろうな…
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なんかよーわからんかった フェチ・性癖のハナシ それを誤魔化して生きる人達は 一般的な性的な事はやらしくも興奮もしないって 目から鱗
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