正欲 の商品レビュー
人とわかり合うのは時としてめちゃくちゃ 難しかったりする。 でも難しいからこそ、誰かと理解し合えた時に 生まれる繋がりが尊い物だとも思った。 苦しくて、辛い展開ではあると思う。 けど明日生きていく理由を見つけた夫婦を見ると 自分もその理由を探しに明日も生きようかなという 前向き...
人とわかり合うのは時としてめちゃくちゃ 難しかったりする。 でも難しいからこそ、誰かと理解し合えた時に 生まれる繋がりが尊い物だとも思った。 苦しくて、辛い展開ではあると思う。 けど明日生きていく理由を見つけた夫婦を見ると 自分もその理由を探しに明日も生きようかなという 前向きな気分にもなれる作品な気がする。
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めちゃくちゃ心揺さぶられました。 生きる理由=まわりの人との繋がり にはとても共感しました。 自分も親が死んだら生きる意味ない。 世の中は 明日も生きたい人 で溢れてるし 私はまだそれにうんざりする側の人間です。 私にも繋がりが出来たらいいな。 この作品好きな人が周りに居たらい...
めちゃくちゃ心揺さぶられました。 生きる理由=まわりの人との繋がり にはとても共感しました。 自分も親が死んだら生きる意味ない。 世の中は 明日も生きたい人 で溢れてるし 私はまだそれにうんざりする側の人間です。 私にも繋がりが出来たらいいな。 この作品好きな人が周りに居たらいいのに、 と思いました。 生きる意味って?ってなってる人に ぜひ読んでほしい〜! 朝井リョウ作品でよく思うのは この作品でいう修とか沙保里みたいなタイプの人間はどういう気持ちでこの本読むんだろう。 小説とか読まないかな。笑
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関係者に衝撃を与えた「児童ポルノ」事件。3人逮捕されたが、そのうち2人は、隠された秘密があった。検察側の視点や逮捕された2人の視点、関係者の視点から「なぜ、このようなことが発生したのか?」を紐解いていく。 読み終えた直後は、今の感情をどう言葉にすればいいのか、表現しづらいぐら...
関係者に衝撃を与えた「児童ポルノ」事件。3人逮捕されたが、そのうち2人は、隠された秘密があった。検察側の視点や逮捕された2人の視点、関係者の視点から「なぜ、このようなことが発生したのか?」を紐解いていく。 読み終えた直後は、今の感情をどう言葉にすればいいのか、表現しづらいぐらい色んな感情が渦巻いていました。 大まかに言えば、朝井さんの中に潜んでいる「影」の部分をこれでもかと深掘りされたくらい、グレーに近い黒な部分が多くありました。 正直、感想を書きづらいなと思いました。というのも言葉を発することで、それを受け止める人は、色んな印象を与えます。酷く傷つくかもしれませんし、心に響くかもしれません。 自分の常識では考えられない行為や感情が、この世の中には蔓延っており、なかなか理解しづらい部分が多くあります。 色んな性癖があるのも事実で、この作品でも色んな人が登場します。読んでいても理解できるのもあれば、理解不能なのもあります。 なので、この作品は読む側の人によって、受け取り方は様々です。共感できました!という人もいれば、全然理解できない!という人もいて、そういった意味では、面白いかなと思いました。 内容としては、最初の部分で「児童ポルノ事件」の概要が提示されます。その段階での印象と読了後の印象は、同一ではありませんでした。 なぜ、そう思ったのか?は、様々な登場人物の視点を通して、明らかになります。事件発生までの道のりが心理描写をメインに丁寧に書かれています。特に「世間」と比較することで、心の葛藤が多く書かれています。 そこには、魂の叫びも含まれていて、正直今後、人とどう向き合っていけばいいのか不安にさせられました。 何が「普通」で、何が「異常」なのか。何で周りと違うのか?様々な疑問を投げかけられたようで、どう答えればいいかわからないばかりでした。 ただ、人にわかってもらえない悩みや一生分かり合えない悩みには共感する部分もあって、ちょっとした安心感を得られながら読んでいました。 色んな人の解釈や「癖」が登場するのですが、全てを理解することはちょっと無理かなと思いました。 結局は、相手を深掘りせず、そっと見守っていることが大事なのではと思いました。 また、マスコミによる情報の印象操作も大事だなと感じました。言葉一つとっても、その印象は大きく変わります。 背景を知ることで、違った印象を得たということをこの作品を通じて改めて感じました。 自分から発した何気ない言葉が、人にどう影響するのか。その人の背景を知らないと、なかなかわかることはできませんが、世界には自分とは違った人が多く多くいるということを自覚しなければいけないなと感じさせてくれました。 明日から「人」との接触がちょっと不安になりそうです。
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最近よく聞く多様性と言う言葉の意味と深さと重さ… 多様性を認めていきましょう! 多様性のある世の中にしましょう! そう言ってより良い社会にして行きましょう。 的な感じな事を聞くけど、その多様性って、自分が許せる範囲だけの多様性ってことだろ? 軽々しく言うなバカタレ! とぶっ叩かれ...
最近よく聞く多様性と言う言葉の意味と深さと重さ… 多様性を認めていきましょう! 多様性のある世の中にしましょう! そう言ってより良い社会にして行きましょう。 的な感じな事を聞くけど、その多様性って、自分が許せる範囲だけの多様性ってことだろ? 軽々しく言うなバカタレ! とぶっ叩かれた気がした。 きっと人間の奥深さは想像以上にエグ味が深い…
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裏の裏は表ではない、とでもいうような。 多様性が唱えられまくる今日、 むしろ多様化が進むことは その境界に引っかかる者にとっては さらに世の中から分断されることになりかねない。 多様性なんて 「他者を思いやれる俺/私、優しいでしょ」 という偽善者の自己満足が 形成した不覚な...
裏の裏は表ではない、とでもいうような。 多様性が唱えられまくる今日、 むしろ多様化が進むことは その境界に引っかかる者にとっては さらに世の中から分断されることになりかねない。 多様性なんて 「他者を思いやれる俺/私、優しいでしょ」 という偽善者の自己満足が 形成した不覚な結果なのかもしれない。 美徳とされているものでも すんなり受け入れず 咀嚼を欠かさぬこの思想 捻くれてるねえ、朝井リョウ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
正常という檻を、普通というドアを、蹴り倒していく。 どうしてこうなったという原因や、そうなった理由の説明などいらない、 私は私で、あなたはあなただ。そのままで生きてゆけと叫び声が聞こえる。 人と違う志向、指向、思考、嗜好、それで生きてゆけと叫ぶ。 死ぬ理由ではなく、生きている理由を探し続ける人生。彼らの声なきこえを感じる。 自分は正常だ、みんなと同じだと思っている人が、自分と違う誰かを見つけては攻撃して、見えないところへと排除していく。そこにあるのは耐えようのない不安だったんだ、と初めて知る。 マジョリティであること。そこにしがみつくためにマイノリティは、自分よりももっとせまいマイノリティを刺し続ける。 そして上っ面のおもいやりを、無垢で無邪気な優しさを、朝井リョウは容赦なく描き出す。 「恋愛の対象が異性であること」「異性の体に欲情すること」それをあたりまえのこと、と思って生きてきた自分を自分の拳で殴りつける。彼らの「諦め」が苦しい。 この小説をどういう言葉で語ればいいのだろうか。頭の中で思いだけがぐるぐるする。 言葉がヒフをかきむしる。血を流しながら細胞が泣く。声無き声で泣きながら叫ぶ。
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