おまじない の商品レビュー

西加奈子(著者)

2024/06/02

最近色々とやる気がおきなかったり、やさしい気持ちになれなかったり、みんなが出来てることが自分には出来ないとネガティブな気持ちになることが多かったが、母親だって娘だってどんな立場の人でもみんな自分らしく生きればいい、時々腹黒いこと考えたっていい、時々は悪態ついてもいいけど絶対に本人の目に触れない、耳に入らないところで。それは卑怯な事ではなく相手を思いやる気持ちだから。素敵な考え方だと思った。気持ちを少しラクにしてくれる本、元気がなくなったら時々読み返したい。

2024/05/27

短編ならすぐに読めるかなぁ、くらいの気持ちで手に取った本。でも、読んでとても良かったです。自分が当てはまる境遇や設定ではないのに、なぜかじわじわと心に染みるお話。
人を傷つけないように生きている、そういう優しい人達は「頑張ってしまっている」んだと思う。自分の中の思いや考えを押し殺してでも頑張ってしまう人、たくさんいると思う。この本のどの話も、そんな主人公をそっと支える言葉が描かれている。
少し肩の力を抜いて生きてもいいんだ、頑張りすぎなくてもいいんだ、そんな気持ちになりました。

2024/05/06

「孫係」が、高校入試の問題になっていたので、全部読みたくて購入。
西加奈子さんの作品は、苦手なのとドンピシャなのが半半だったのだけれど、これはドンピシャ！というよりも、すべての10代に読んでもらいたい。そして、とりあえず素直に一度、ああそうかなんだ、それでいいんだなと飲み込んで欲しい。それだけで、ずいぶん楽になるよー。

2024/04/21

西加奈子の作品は「くもをさがす」読後2作目。読み始めたら一気に読んでしまった。泣いたのは「孫係」「マタニティ」「ドブロブニク」「ドラゴン・スープレックス」。
自身を決める、自身を形成するのはその自身の意志だけという考えが根底にあるように感じて、やはり「くもをさがす」を書く西加奈子さんに繋がっていると思った。

2024/04/10

●正直なことと優しいことは別

係を演じれば良い！スッキリ！！！

●お前がお前やと思うお前が、そのお前だけが、お前やねん

誰に決められるわけではない。私ってどんな人？自分で決めればいいのだ！

2024/03/25

誰もが一度は感じる不安や罪悪感、ちょっとマイナスな感情をふっと軽くしてくれるような、お守りにしたいような本。

2024/03/07

8編の短編集。
それぞれの女性の生き方が、みんな全然違うのにどれも共感できて、心がぎゅっとつかまれました。

西加奈子さんの描く女性たちは、私に肯定感と勇気を与えてくれます。

2024/03/05

最初読んだときはおもしろい短編小説だな〜って思うくらいだったけど、
最近、この本のここが読みたい！と思うことがあって。

「おまじない」というタイトル通り、
色んな場面でお守りになるような言葉が散りばめられていることに気づきました。

これからもお世話になる気がする。

2024/02/07

西加奈子さんのイラストが力強い。最近、ダンボールの裏に描いていることを知った。このイラストのように短編集に出てくる女性は皆、力強く懸命に生きていた。
私は、「孫係」がよかった。係だと思えば、大抵のことは、できそうな気がした。お互いが、係を思いやりをもってこなしていけば、誰もがもっと平和的に暮らせそうな気がした。そして、悪態がつける本当に信じられる人をみつけておきたいと思った。

2024/02/01

女の人が主人公の短編集
「あねご」が一番印象的だった。読んでて苦しくなった
酒で人が変わって母から軽蔑されてた父とお酒を飲んで全力でお笑い担当をする娘

あと孫係もよかった
いつでも優しくて紳士な祖父が実は心の中はみんなと同じように毒があってそれでもいいんだよって孫に教えてあげる話
心の中でどう思っていようが優しい行動ができるなら優しい人なんだって考え方いいなと思った
心で優しいこと思ってても行動が伴ってなかったらそれは優しくはないし、思ったことを素直にいうことがいいこととは限らないもんね