ありえないほどうるさいオルゴール店 の商品レビュー
「あなたにぴったりのオルゴールを贈ります」 石畳がある運河の街にひっそりと佇むオルゴール店。その店主は訪れた人の心の中にある音楽をオルゴールの音色で贈る。 様々な悩みを抱えた人が受け取ったオルゴールを聴いてハッとなり、穏やかな心になるところがとても印象的。 人の心に寄り添い温もり...
「あなたにぴったりのオルゴールを贈ります」 石畳がある運河の街にひっそりと佇むオルゴール店。その店主は訪れた人の心の中にある音楽をオルゴールの音色で贈る。 様々な悩みを抱えた人が受け取ったオルゴールを聴いてハッとなり、穏やかな心になるところがとても印象的。 人の心に寄り添い温もりのあるオルゴールの音色が聴こえてきそうな優しいお話。 読んでいてタイトルの「ありえないほどうるさい」という意味も腑に落ちる。 特に「よりみち」「おそろい」の章が好きでした。
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どの話も続きが気になる。 心の弱い部分伝わってくるから切ない雰囲気もあったけれど、あったかいお話ばかりでした。 私のオルゴールは何の曲かな。
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全体を通してひとつの物語になっていますが、構成するひとつひとつの物語自体は比較的短いので、待ち時間などに気軽に読むことができます。 どのお話も優しく、あたたかい気持ちにさせてくれる素敵なものばかりです。
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思い出そうとしないと思い出せない。 けれども思い出として強く長く残っている記憶。 思い出すきっかけが音楽にあるってなんだかパッと思いつかないけど、思い起こしてみると繋がる思い出もある。 そんな少しのことだけど、とても暖かく大事で気づきたいものがこの本には詰まっていた。
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「おさきに」夫婦の穏やかな日々を願わずには居られない。そして。喫茶店の雰囲気が変わったと気付いた時、そうかきっとあの子は一緒に南へ行ったんだろうな、と。
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2021.3月読了 小樽の小さなオルゴール店。店主と、お向かいの珈琲店のマスターの温かい人柄に癒されるストーリー。 お客さんの「心に流れている曲」は、必ずしも本人の思っている曲ではないことが多いが、その忘れられない曲がそれぞれの心を動かす。 どのストーリーも好きだけれど、私は「お...
2021.3月読了 小樽の小さなオルゴール店。店主と、お向かいの珈琲店のマスターの温かい人柄に癒されるストーリー。 お客さんの「心に流れている曲」は、必ずしも本人の思っている曲ではないことが多いが、その忘れられない曲がそれぞれの心を動かす。 どのストーリーも好きだけれど、私は「おさきに」が一番好き。オルゴール店主のことが描かれている「おむかい」もよかった。
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御所の桜が咲き始めの今、ベンチに座って読んだ。ラスト、終わり方がいい。ありえないほどうるさい、は最後に分かる。
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音楽を通じて人生を振り返るような話。懐かしい思い出の曲や、転機となった曲など、人によって心に残った曲が様々で面白かった。 オルゴール店の店主は人の心の中に流れる音を聴く事ができて、非現実的な存在に思えるけれど、その能力故の悩みや失敗も語られて人間味を感じられる所が良かった。
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○なぜ「ありえないほどうるさい」のかが最後の方でわかった ○自分で続きを考えたくなるようなストーリーが多かった ○文章が優しい
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心に流れている音楽をオルゴールにしてくれるという変わったお店。好きな音楽なのか、思い出の音楽とさまざまだし自分でも思いがけないものだったりもする。音楽によって救われることや思い出すことがある。そういう場面を優しく温かく描いている。自分の中にはどんな音楽が流れているのかと考えてしま...
心に流れている音楽をオルゴールにしてくれるという変わったお店。好きな音楽なのか、思い出の音楽とさまざまだし自分でも思いがけないものだったりもする。音楽によって救われることや思い出すことがある。そういう場面を優しく温かく描いている。自分の中にはどんな音楽が流れているのかと考えてしまう。大切な人と聴いた曲、昔から大好きな曲、なにか希望の曲が流れているといい。
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