永遠のおでかけ の商品レビュー
共感できる点が多くて、非常に自分のことと重ねて感情移入しました。 帰省のたびに年月が経ったなあと親に対して感じることが増え、変わってゆくことを受け入れるのが大変で、そういう現実が今の自分に刺さりました。 めんどくさがらず、ああしていればよかった、と少しでも後悔を減らせる努力をした...
共感できる点が多くて、非常に自分のことと重ねて感情移入しました。 帰省のたびに年月が経ったなあと親に対して感じることが増え、変わってゆくことを受け入れるのが大変で、そういう現実が今の自分に刺さりました。 めんどくさがらず、ああしていればよかった、と少しでも後悔を減らせる努力をしたいな、大切にしたいなと思いました。 あと、『どんな言葉も時間ほどの力は持っていなかった。』が印象的でした。
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大好きな益田ミリさんの作品。 いずれ訪れる大切な人との別れをなんとも柔らかく優しく表現しています。 ゆるくて、ホンワカしているけどその中に芯がある。読んでいて情景が浮かびます。 ✩.*˚初めて触るおじのおでこ。頬ではなくおでこに手が伸びたのはなぜか、頬は気安すぎた。 ✩.*『...
大好きな益田ミリさんの作品。 いずれ訪れる大切な人との別れをなんとも柔らかく優しく表現しています。 ゆるくて、ホンワカしているけどその中に芯がある。読んでいて情景が浮かびます。 ✩.*˚初めて触るおじのおでこ。頬ではなくおでこに手が伸びたのはなぜか、頬は気安すぎた。 ✩.*『大丈夫ですよ』という言葉を聞いて一日を終えたかった。 ✩.*˚自分が作った世界はいつだって美しい。 ✩.*˚悲しみには強弱があった、まるでピアノの調べのように、私の中で大きくなったり小さくなったり。大きくなった時は泣いてしまう。時が過ぎればそんな波もなくなるだろうという予感とともに悲しんでいるのである。 永遠のおでかけ。 タイトル通りのお話です。
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永遠のおでかけ、ってそういう事でね。 ほのぼのとしていて、家族のあたたかさが伝わる、優しい本でした。
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父の死と向き合うミリさんのエッセイ集。 身近な人が亡くなるということ、お葬式と日常感の同居、すごく思い当たる場面が多くて切ない気持ちになった。 死と日常って隣り合わせなんだよね。
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久しぶりの旅行、お供にこの本を連れていくことを決めた。 作者さんと数年前に亡くなったお父さんとの思い出が綴られた短編集。 一つ一つの何気ない出来事を味わって過ごそうと気付かされる本だった。
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亡くなってしまった父との関係を主軸に、いろんな角度から丁寧に表現されている。 旅立つ人との関係をこんなに言葉に出来るのは羨ましいと思った。
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益田ミリさんの本の中ではおもた目な内容だったと思う。読んでいて思わず涙が出た。 いつもの益田さんの感じを求めているならお勧めはしない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1話目の子供がいない叔父さんの話。 子どもがいなくても夫婦ふたりでいろいろしゃべることはある。 著者は「子供」である自分の価値を高いものだと思っていた。 著者や妹がいることで、父母の幸せは成り立っていると思っていた。そんなものかと驚き、そして安心した。 叔父は叔父の世界で豊かであった。人の幸せは多面的であった。 この文に感銘を受けた。その通りだと思った。
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父親が余命宣告されたことで色々思い出話しをきいてみる。いいことだなぁ。 私も父にきいてみれば良かった…と、思ったけれど…認知症でそれは無理だったな。最後にホームを訪ねて行った時、ニコニコしているだけでしゃべってくれなかったけど、あの時は何か考えていたのだろうか? そんなことをこの...
父親が余命宣告されたことで色々思い出話しをきいてみる。いいことだなぁ。 私も父にきいてみれば良かった…と、思ったけれど…認知症でそれは無理だったな。最後にホームを訪ねて行った時、ニコニコしているだけでしゃべってくれなかったけど、あの時は何か考えていたのだろうか? そんなことをこの本を読んで考えてみたりしました。良い本です。
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先日祖母の家に行った際に机に置いてあり、益田ミリさんのエッセイだ、これは読まねばと思い借りてきた本。聞けば少し前まで圧迫骨折で入院していた祖母に母が差し入れたのだと言う。病院にいる親に「永遠のおでかけ」を差し入れする母とは。 生きている限り避けられない身近な存在の死。最近はあんな...
先日祖母の家に行った際に机に置いてあり、益田ミリさんのエッセイだ、これは読まねばと思い借りてきた本。聞けば少し前まで圧迫骨折で入院していた祖母に母が差し入れたのだと言う。病院にいる親に「永遠のおでかけ」を差し入れする母とは。 生きている限り避けられない身近な存在の死。最近はあんなに元気だった祖母が入院し、心配で電話した際の声の張りのなさに祖母の老いを突き付けられたり、実家の飼い犬が16歳になりまだまだ元気ではあるものの徐々に老いを感じさせられたり。考えたくないけど、いつか誰しも永遠のおでかけに出ることは確実なんだなぁ、なるべく先延ばししたいけど、、と思っている中でこのエッセイに出会えた。 ミリさんの文章はすごく素敵で、心にストンと入ってくる。死は悲しいものだけれど、ミリさんみたいに考えられたらなと思う。 覚えておきたい言葉をいくつか---- 「大切な人がこの世界から失われてしまったとしても、『いた』ことをわたしは知っている。知っているんだからいいのだ。」 母との会話で自分も老後であるかのような気持ちになるが、「はたと自分がまだ40代であることに気づき、ポンと『時間』をプレゼントされたような感覚になるのだった。」 「わたしがあの日もらったのはセーターだったが、それだけではなかった。少し戸惑いつつ店に入ったであろう当時の父を「かわいらしい」と思える未来も一緒にもらったのである。」 あと、親へのインタビューっていいなと思った。それを文字起こしして親にプレゼントするってものすごく粋。自分にできる自信はないけど、そんなこと言ってないでやってみたい。
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