永遠のおでかけ の商品レビュー
このエッセイのDTPは、行間をかなり多めにとっている。叔父、そして著者の父との永遠のお別れ。語り尽くせない思い出が、その行間にあるような気がする。父の最期を看取れなかった著者だが「父の人生だった。……わたしを待っていてほしかったというのは、おこがましい」という部分が印象的。
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オトーさんという男を読んでこの本に出会った おこがましいけどオトーさんの思い出を共有してる気分になった 、 自分にもお父さんがいて、不器用で、若い時なんかは特に怒りっぽくて癇癪持ちで、、(悪口しかでてこん) 定年した今は旅行一緒に行くと本当に嬉しそうで 娘を楽しませてることにドヤ...
オトーさんという男を読んでこの本に出会った おこがましいけどオトーさんの思い出を共有してる気分になった 、 自分にもお父さんがいて、不器用で、若い時なんかは特に怒りっぽくて癇癪持ちで、、(悪口しかでてこん) 定年した今は旅行一緒に行くと本当に嬉しそうで 娘を楽しませてることにドヤ顔になってるから それが面白くて、こっちも嬉しくなって でも旅行行くのもあと何回なんかなぁって思ったりもして 、 年齢重ねるたびに後悔って増えていく
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私もつい最近義理の父を亡くしたので 共感が沢山あった。 小さなきっかけで急に鼻の奥がツンとする感じ。 わかるなぁ
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去年選書していただいた本を時々ふと思い出したように読んでいる。今日は手元に図書館から借りている本もなく、思い出したように手に取った。タイトルに惹かれたのと、電車の移動時間に読めるような短編集であることがきっかけだった。 電車に乗って本を開いた。 「叔父が亡くなった。」その文章か...
去年選書していただいた本を時々ふと思い出したように読んでいる。今日は手元に図書館から借りている本もなく、思い出したように手に取った。タイトルに惹かれたのと、電車の移動時間に読めるような短編集であることがきっかけだった。 電車に乗って本を開いた。 「叔父が亡くなった。」その文章から始まっていた。 奇しくも、自分もおじの(正確には母にとっての叔父なので、私はおじさんという意味でのおじなのだが)葬儀に月曜日出たばかりだった。コロナもあって闘病していたおじに移したら大変だと、数年会っていなかった。 母は姪だが、私は更にその娘と、想い出がたくさんあるわけではない。それでも私にもいくつか明確な私だけの、嬉しく優しい想い出があるそんな人だった。 先月末には別のおじを亡くしていて、喪服をクリーニングに出し、暫くは着ないかななんて思っていた矢先だった。闘病していたし、高齢だったから覚悟はしていた。だけど、祖父からいつもかかってこない電話があった瞬間に、「ああおじさん亡くなったのか」とピンときてしまった。 この本に書かれているのは、身近な人を亡くした人が全て体験することなんだと思う。 淡々としている文章の中に、自分がいる。 この先もきっと身近な人間を亡くしていくのだろう。 そしてそのたびに、悲しみながら、毎回数か月して、数年して、 「振り返ってみれば、どんな言葉も時間ほどの力は持っていなかった」 と思いながら、生きていくのだろう。
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この先自分にも確実に訪れる出来事、自分だったらどんなことを思い出すかなとかいつもの日常を大切にしようとか、そんな事を考えながら読みました
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父とふらっと本屋へ行き、父の趣味本と合わせてこちらのエッセイを買ってもらいました。読了した今、たまたまこのエッセイを父に買ってもらったということが偶然じゃないように感じて、なにげない毎日をより大切にしていこうと感じられました。
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誰にでも来る肉親の死。 きっと若くはない私にも近々この瞬間は訪れるだろうと他人事とは思えなかった。 それでも、このエッセイの益田さんのお父様は朗らかに生き良い生き方をしてみえた。悲しいエッセイではなく温かな本だと思えるのは著者の温かな人柄だなと感じた。
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お互いの事を理解して、程よい距離の良い家族だなと思う。 最後の「コロンの記憶」で泣けた。 飼い猫と亡き人の記憶を共有するという事もあるんだな。
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父が亡くなったときにわたしが感じていたこと 考えていたこと。 そのほとんどが、この本の中にあった。 父が好きだったものを見たときだけでなく 前触れもなくふと父を思ったときに感じる 父への感謝と悔い。 いままで言葉に表せなかった思いや心の揺れを ミリさんは、ぴったりの言葉と...
父が亡くなったときにわたしが感じていたこと 考えていたこと。 そのほとんどが、この本の中にあった。 父が好きだったものを見たときだけでなく 前触れもなくふと父を思ったときに感じる 父への感謝と悔い。 いままで言葉に表せなかった思いや心の揺れを ミリさんは、ぴったりの言葉と表現で 代弁してくれた。 あなたもきっとこうだったんじゃない? そう言われてるような気がした。 大事な人が旅立ってしまったとき。 自分とその場を包み込んでしまう空気や感情は ほんとうに独特だと思う。 すごく悲しくて、絶望感でいっぱいなのに 泣いていたかと思うと、集まった親戚たちと冗談言って笑ったり。 「あー…こんなときでも笑うんだなぁ」 そんなことを、何度も思ったのを覚えてる。 悲しみとは別のところで日常の感情もあって あのときは、そういうものがぐちゃぐちゃに混ざったり、離れたりしながら 目の前の現実と変わらず続いている日常をいったりきたりしてたんだって、いまだからわかる。 父との、なにげない日々のやりとり。 自分の命が長くないと悟りながら、最後まで闘うことを諦めなかった父。 その現実を受け止めても、それでも一発逆転を信じたわたしたち。 旅立つ瞬間、そのあとのこと。 そして、いま。 父が旅立ったことで わたしの中でなにかが確実に変わった。 以前のわたしにはもう戻れない。 でもそれは、悪いことじゃなくて。 この本に出会えてよかった。 ミリさんがこの本を書いてくれてよかった。 いまでも写真立ての中で笑う父に向かって わんわん泣くことがたまにあるけれど そんなときは、ミリさんの言葉を思い出そう。
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大事な人、身近な人がいなくなるって、こういうこと。益田ミリさんのお父さんのことは、以前のエッセイでも楽しい話を読んだのでより深く感じる。父親ってそうだよねーといったエピソードがいっぱいで、あとになって寂しくて懐かしい。自分の父とのことや母とのことがいろいろ重なる。ミリさんがお母さ...
大事な人、身近な人がいなくなるって、こういうこと。益田ミリさんのお父さんのことは、以前のエッセイでも楽しい話を読んだのでより深く感じる。父親ってそうだよねーといったエピソードがいっぱいで、あとになって寂しくて懐かしい。自分の父とのことや母とのことがいろいろ重なる。ミリさんがお母さんとしてきたようなことは、女同士支え合う部分があったのかな。そこはとても羨ましい。
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