あと十五秒で死ぬ の商品レビュー

榊林銘(著者)

2024/11/04

あと15秒間で死ぬと分かったらあなたならどうしますか？
「15秒間」にまつわるミステリー短編集。全ての短編が全然違う切り口で、非常に楽しめました。
特に最後の短編は、トンデモ設定なんだけど、笑いもありながら、息をつかせぬ展開で、ワクワクが止まりませんでした。
たまには変わったミステリーを読みたいという方におすすめです。
どこからこのようなアイデアを思いつくんだろう。作者の発想が素晴らしいの一言。

2024/11/02

読書家さんの本棚で見つけた。十五秒後に死ぬという状況設定で起きる短編集。「首が取れても死なない僕らの殺人」は、首お手玉や大量の首のすげ替えなど、現実なら絶叫ですが、読んでいると笑えた。事件も解決するし、トリックも秀逸だった。

2024/09/13

表題作の「十五秒」これだけでも読む価値あり！！全く新しいミステリの形に度肝を抜かれながらもハラハラドキドキワクワクとページを捲る手が止まりませんでした！

2024/08/25

凄まじい本やなあ。おもろかったです。十五秒後に死ぬというシチュエーションが四つもあり、かつその十五秒で何ができるのか、何が起こったのかを理詰めで考えるなんて。

■簡単なメモ

・自分の胸から弾丸が飛び出して空中で止まっているのを見た女性薬剤師は、あと十五秒で死ぬと、猫の姿をした死神から伝えられ犯人への復讐を企む。
・ドラマの最終回ラストで席を外した十五秒の間に（ドラマの上で）いきなりヒロインが死んだのはどういう展開？
・十五秒後に死ぬ人が最愛の人に遺すべき言葉は？
・住民は頭が外れやすいが取れても十五秒は死なない赤兎島で見つかった頭部消失死体。恐怖の二人三首。あと両角巡査はまたどこかで登場するのかも？

2024/07/25

あと十五秒で死ぬ。このルールは単純でありながら、奥が深い。様々なバリエーションで魅せられた。設定が特殊ながら、ミステリーとして成立しているのは作者の筆力、物語の構成力の賜物。

2024/06/07

タイトルである「あと十五秒で死ぬ」という言葉がテーマになっている短編が4つ収録されている。
何者かに銃撃された主人公が一時停止可能な余命15秒を与えられ、ダイイングメッセージを残して犯人へ反撃することを目指す「十五秒」。
テレビドラマの最終回ラスト15秒を見逃した間にドラマ内の主要な登場人物が亡くなったことから、ドラマを初回から振り返りながら主人公が推理を試みる「このあと衝撃の結末が」。
この他の2つの短編も15秒と死が物語のポイントであるのは同じながら、内容は被らない短編集となっている。

「あと十五秒で死ぬ」というかなり限定的にも思えるテーマ、なおかつアンソロジーではなく一人の作者でこれだけバリエーション豊かな設定の短編集となっていることにワクワクし、すごさを感じた。
作品の雰囲気も、短編ごとにシリアスなものからコメディっぽいものまであったので、飽きることなく読むことができた。
展開がうまくいきすぎているように感じたものもあったけれど、全体を通して斬新なテーマと設定の多彩さを楽しめた。

2024/03/16

4つすべての短編に15秒が関係してくる変わった作品。どの短編もアイディアがすごくて、作者の引き出しの多さに驚いた。

2024/01/08

一分でも、三十秒でもなく、十五秒。
この一瞬にも感じられる時間が、様々な方向性で豊かに描かれている。

表題作が好き。
十五秒の使い方が斬新で、読む前の期待を良い意味で裏切られた。
連続する小さなどんでん返しもポイント。

4作目は、首をすげ替えながら移動する様子を思い浮かべて笑えた。
不気味とコミカルがうまく融合して、独特のミステリーになっている。

2023/11/28

「世にも奇妙な物語」でドラマ化された表題作を含む4編のミステリー。１５秒後に死ぬというトリッキーな状況設定で起きる四つの事件はそれぞれに良く練られていた。表題作が一番凝っていた作りで面白かった。「不眠症」は切ない。

2023/10/16

表題作は面白かった。
全体像としては推理クイズみたいな内容なのだが、死ぬ間際の走馬灯タイムを自由に停止・再生できる設定が入るだけで斬新な物語になるのだなと感心した。切り口次第でまだまだ新しい物語は描けるのだ。

二本目はパズルを複雑にし過ぎて一読して理解できない。文章も煩雑だし、キャラクターに整合性がないように感じた。
三本目は夢オチみたいな話。これも文章が煩雑で読みづらい。
四本目は未読。

自分には合わなかったみたいで、途中脱落。