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私の頭が正常であったなら の商品レビュー

4.1

37件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    10

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    9

  4. 2つ

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2024/05/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「世界で一番、みじかい小説」が印象に残った。幽霊が目の前に現れるという状況を分析し、理由を解明していくというストーリー。 夫婦それぞれのキャラクターの違いも、課題に対しての向き合い方も、話に厚みを生み出していた。私はもし幽霊が日常的に現れるなら旦那さんのようになるかな…と思いました。

Posted byブクログ

2024/05/11

4/25〜 世界でいちばん、みじかい小説 首なし鶏、夜をゆく 酩酊SF 布団の中の宇宙 子どもを沈める トランシーバー 私の頭が正常であったなら 待って面白いな、この本 どれ読んでも面白い。というか進んでいくにつれて面白さ増していく これからトランシーバー読む 1番面白かったの...

4/25〜 世界でいちばん、みじかい小説 首なし鶏、夜をゆく 酩酊SF 布団の中の宇宙 子どもを沈める トランシーバー 私の頭が正常であったなら 待って面白いな、この本 どれ読んでも面白い。というか進んでいくにつれて面白さ増していく これからトランシーバー読む 1番面白かったのは子どもを沈めるだった

Posted byブクログ

2024/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最近万城目学さん、今村夏子さんと不思議な世界の作品を続けて読んでいる (*´˘`*) こちらも土瓶さんから教えて頂いた山白朝子さんの不思議な八つの短編集( ᜊ°-° )ᜊ 短編集は好みではないのだけれど、このジャンルは別 グロ描写も多いが色々な内容が詰まった話ばかり(⁎˃ᴗ˂⁎) 特に惹き込まれたのはこの四話 『首なし鶏、夜をゆく』 風子のおばさんに、首を手斧で切断された鶏の京太郎ε('ﻬ')зコケッ 首がないのに地面の餌を啄ばむ仕草をしたり、首の切断面に開いた小さな穴から餌や水を吸収する姿はグロテスクε('ﻬ')зコケッ ある日を境に何故か風子が学校に来なくなる… おばさんの狂気、風子の純粋さ、京太郎の不気味さと切なさにどんどん吸い込まれた 『子供を沈める』 これはちょっと不気味だった 学生時代に生田目頼子(いくためよりこ)をいじめて自殺に追いやったカヲルと友人達 産んだ友人達の赤ちゃんの顔がみんな生田目頼子にそっくり(; ꒪ö꒪)で、彼女達は自殺したり、我が子を殺してしまう 果たしてカヲルは、産んだ我が子を育て上げることができるのか。。。 自分が産んだ赤ちゃんが、自殺に追いやった人の顔にそっくりだなんて、生き地獄でしかない ๐·°(৹˃̵﹏˂̵৹)°·๐ オッパイあげて、寝かしつけて。。。 考えただけで身震いブルブル カヲルの妄想なのか、生田目頼子の怨念、復讐、呪いなのか、くわばらくわばら… 『トランシーバー』 震災の津波で亡くなった妻と息子 酩酊状態になると、息子のお気に入りのおもちゃのトランシーバーから息子の声が聞こえてくる …パパー……どこー……ちんちんおしっこー…… ……パパいるー……うんちでたー…… ……パパー、こっち来て!…いっしょにあそぼー… 現実なのか妄想なのかグレーの世界 愛する可愛い息子の声が聞けるなら酩酊し続けても構わないという親心と、変わらぬ無邪気な息子の声があまりにも切ない(꒪̥̥﹏꒪̥̥ ) そして表題作の『私の頭が正常であったなら』 死んだ娘の声が聞こえてくる 幻聴なのか? 野川沿いを散歩すると聞こえてくる、私にしか聞こえない声 私の頭がおかしいのか?! 精神が病んでいながらも、娘を思う気持ちが生んだ奇跡の話.‎˖٭* 土瓶さん、ありがとうございました(⁎˃ᴗ˂⁎) 読んでいる間、乙一さんの作品だったことを忘れていました 多才振りに圧倒されました

Posted byブクログ

2024/02/25

乙一の別名義作品とのことで、少し不気味な題名に惹かれて読んでみたけど期待してたようなテイストのものではなかった。 3作目まではあまり自分にハマらずイマイチかもと思いながら読んでたけど、その後の作品は全部好き。 怖さを与えつつその中にも切なさを感じるお話や心が暖かくなるようなお話が...

乙一の別名義作品とのことで、少し不気味な題名に惹かれて読んでみたけど期待してたようなテイストのものではなかった。 3作目まではあまり自分にハマらずイマイチかもと思いながら読んでたけど、その後の作品は全部好き。 怖さを与えつつその中にも切なさを感じるお話や心が暖かくなるようなお話があって、確かにこれは乙一だと思う。

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2024/02/26

旅行の移動時間で読める本を探して手に取った作品。解説を読み、著者が作家・乙一氏の別名義と知り、小さな驚き。広義の意味でホラー小説にカテゴライズされるであろう短編集だが、その内容はバラエティに富んでいる。本格ミステリーのロジックでホラーやSFを描く「世界でいちばん、短い小説」や「酩...

旅行の移動時間で読める本を探して手に取った作品。解説を読み、著者が作家・乙一氏の別名義と知り、小さな驚き。広義の意味でホラー小説にカテゴライズされるであろう短編集だが、その内容はバラエティに富んでいる。本格ミステリーのロジックでホラーやSFを描く「世界でいちばん、短い小説」や「酩酊SF」も読ませるが、東日本大震災を背景とした「トランシーバー」やグリーフケアが題材の表題作など、子供の死に関する物語が多いのが今作の特色と言えよう。少年と少女の交流を描く「首なし鶏、夜をゆく」のラストシーンが心に切なく沁み入る。

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2024/02/13

恥ずかしながら著者が乙一氏とは最近まで知らず… 読んでみて、あぁやっぱりこのなんとも言えない独特な世界感!やっぱり乙一氏! ふわっとした不気味と暖かみをしっかり堪能できました。

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2023/12/19

読み終わった後に自分が泣いているのに気がつくような静かに心が震える短編集。 与えられる深い絶望のなかで、足掻き、救いを掴み取る主人公たちに励まされる。 表題作と「おやすみなさい子どもたち」が特に良かった。

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2023/12/05

乙一さんの別名、山白朝子さん。やっと初読了。 短編集でサクサク読める一品。 あっちに行きそうで行かない、黒のようで白っぽいグレーな作品。 醸し出される乙一さん味に何となく安心感を持ってしまった。

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2023/11/09

タイトルに惹かれて購入しました。 幻想的な雰囲気と深い悲しみの中に、ほのかな狂気を感じられました。 「トランシーバー」と「首なし鶏、夜をゆく」の行き場のない喪失と孤独が好きです。

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2023/10/16

人間の哀しさや強さが描かれていた。色んな形での救い。祈り。特に最後に配置された「おやすみなさい子どもたち」は、全部を読んできたからこそ、そうだったらいいなあと思う。安らかであってほしいと。 「布団の中の宇宙」がいちばん好き。私もこの素敵なお布団ほしいよ。 「酩酊SF」は条件付き...

人間の哀しさや強さが描かれていた。色んな形での救い。祈り。特に最後に配置された「おやすみなさい子どもたち」は、全部を読んできたからこそ、そうだったらいいなあと思う。安らかであってほしいと。 「布団の中の宇宙」がいちばん好き。私もこの素敵なお布団ほしいよ。 「酩酊SF」は条件付きの限られたタイムトラベルが、小さな世界での不思議だからこそ夢があった。バッドエンドなのは置いておき、現実でもこんなこと起きててほしー。

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