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私の頭が正常であったなら の商品レビュー

4.1

37件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

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2023/09/22

乙一氏の別名であると知り、読んでみた。 とても面白い。 題名の「私の頭が正常であったなら」 同じ親としてとても悲しく、共感もでき、特に好き。

Posted byブクログ

2023/08/02

図書館。内容のほとんどが、子どもたちへのレクイエム。 ほとんどの話で、子どもが虐待されたり殺されたりする描写がある。ネタバレ云々より、読後、読まなければよかったと思うだろう人たちが少なからずいるはずなので、それを記しておく。先の地震や津波、タイタニックなどの話が苦手な方は特に。 ...

図書館。内容のほとんどが、子どもたちへのレクイエム。 ほとんどの話で、子どもが虐待されたり殺されたりする描写がある。ネタバレ云々より、読後、読まなければよかったと思うだろう人たちが少なからずいるはずなので、それを記しておく。先の地震や津波、タイタニックなどの話が苦手な方は特に。 私は表題作の途中にすごく怒りを覚え、本を破りそうになったが、何とか読み終えた。 それと同じくらい、耐えられるなら読むべき人、知られて良かったという人もいるはず。 「トランシーバー」は以前「メアリー・スーを殺して」で読んだことがあったので、悲しくなるから飛ばし読みした。「おやすみなさい、子どもたち」は近年の「世にも奇妙な物語」で似たようなものを見た気がする。でも、一番救われるストーリーだった。そうだったらいいのにな。

Posted byブクログ

2023/07/11

夏の夜にちょうど良い、少し怖いけど怖すぎないホラーという感じ。 特に最後のお話は、1人1人に産まれてから死ぬまでずっと天使が寄り添ってくれてるというお話で、何だかほわっと暖かく終わって後味が良い。

Posted byブクログ

2023/03/31

夫婦の前に表れた見知らぬ男の幽霊、首のない鶏を愛でる少女、異空間に繋がる布団、亡くなった息子の声が聞こえるトランシーバー… 不可思議な物語たちは、作者らしい残酷さもありつつ、早朝の様な寂しさと救いの光が差し込むような柔らかさを感じさせる終わり方のものが印象的だった。

Posted byブクログ

2022/10/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

山白さん名義の作品をちゃんと読むのは初めて。思ってたより怖くなかったです。面白かった。 表題作、「酩酊SF」「布団の中の宇宙」「おやすみなさい子どもたち」が好きでした。 表題作のタイトルは登場人物が繰り返す言葉なのですが、その気持ちを考えるとつらくなります。今度は助けられてよかった。。 「おやすみなさい子どもたち」のどこか長閑なところも好きです。乙一さん中田永一さん山白朝子さんでは山白さんが一番好みかな、今のところ。

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2022/07/09

実は初めて、乙一さんの作品読みました ちょっと悲しいような、切ないような世界観が強い そんな作品だなぁと感じました。 他の小説もそんな感じなんだろうか… "子供を沈める"で、過去の自分の罪と いかにどう向き合うか?と言う葛藤と ラストの流れがとても良かったで...

実は初めて、乙一さんの作品読みました ちょっと悲しいような、切ないような世界観が強い そんな作品だなぁと感じました。 他の小説もそんな感じなんだろうか… "子供を沈める"で、過去の自分の罪と いかにどう向き合うか?と言う葛藤と ラストの流れがとても良かったです。 あとは、最後の"おやすみなさい子どもたち" はリアルとファンタジーが混ざり合う 私好みの作品でした 前半のお話たちは スラスラ進まず、先を読みたい❗️とは ならなかったんですが "子供を沈める"以降は スピードアップしてとても 世界に入って読めました この辺りの感想は 完全なる好みの問題だと思いますので 参考にはならないかもしれません… 楽しませていただきました♪

Posted byブクログ

2022/05/16

山白朝子と乙一と中田永一は同一人物だという知識を得て、その3人のアンソロジー本で山白朝子を知ってすごく好みのタイプだと思っていた。 そう思ってから初めて読んだ彼女(と呼んでもいいのか)の短篇集は、やはりとても好みだった。 乙一はホラー系で中田永一は恋愛系で山白朝子はミステリ系…...

山白朝子と乙一と中田永一は同一人物だという知識を得て、その3人のアンソロジー本で山白朝子を知ってすごく好みのタイプだと思っていた。 そう思ってから初めて読んだ彼女(と呼んでもいいのか)の短篇集は、やはりとても好みだった。 乙一はホラー系で中田永一は恋愛系で山白朝子はミステリ系…みたいなざっくりとしたジャンル分けのイメージだったのだけど、この短篇集は全体を通して、微ホラー+微ミステリ+人間ドラマみたいな印象。ハートフルではないけれど考えさせられたり、浮世離れした設定なのに妙に現実味があったり。 8篇収録されているけれど、どれも同じくらい面白くて印象にも残った。 一番ぞっとしたのは「子どもを沈める」。学生時代にいじめに加担した過去を持つ女性が主人公。同じくいじめをしていた同級生3人が次々自分の子どもを殺してしまうという事件を起こし、そのうちの1人から「殺してしまった自分の娘の顔が生田目頼子そのものだった」という手紙が主人公の元に届く。生田目頼子とは、自分達がいじめて亡くなってしまった同級生で、そしてその手紙を受け取った時、主人公は身籠っていた。 呪いというものは本当にあるのか、それともそれぞれの中にある罪悪感が呪いを生むのか。 表題作はとても辛くて悲しい物語だけど、主人公の生きる力も同時に感じる。 1冊で色んな要素を感じられたし、読み物としてシンプルにとても面白くて、あっという間に読み切ってしまった。装丁も好み。

Posted byブクログ

2022/05/10

乙一氏のデビュー作から別名義も含め殆どの作品を読んでいる古くからのファンだけど、しばらく新作の発表が少なくなっていて残念だった。 今回の作品は山白朝子名義だが、初期の作風が戻ってきたようで、とても面白かった。 あり得ない現象が起きているのに妙にリアリティがあって、説得力を感じる...

乙一氏のデビュー作から別名義も含め殆どの作品を読んでいる古くからのファンだけど、しばらく新作の発表が少なくなっていて残念だった。 今回の作品は山白朝子名義だが、初期の作風が戻ってきたようで、とても面白かった。 あり得ない現象が起きているのに妙にリアリティがあって、説得力を感じるところがよい。 やはり、乙一氏は、短編ホラーの日本一の名手だと思う。 「子どもを沈める」が特に怖かった。結末は少し納得のいかないところもあったけど、段々と怖さが増してくる描写力はさすがだ。 どんでん返しの切れ味は、「GOTH」や「ZOO」の頃の方がすごかったけど、どの作品も納得できるレベルの高さだった。

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2022/04/25

ものすごく哀しくて ものすごく切ないけど ものすごくあたたかい短編集。 どの話も全部好きだったけど、 「トランシーバー」「私の頭が正常であったなら」 が特に良かった。 さすが乙一。

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2022/04/12

たまたま手に取った本だったが、読んでよかった。8つの短編集。忘れっぽい私は短編集だと気に入った話以外、内容が飛んでしまいがちだけど、この本は全て記憶に残っている。 どの話も残酷だったり悲しい出来事からの展開が多いけど、読み終えた時には小さな光を感じる。何度も涙が出て鼻をグズグズさ...

たまたま手に取った本だったが、読んでよかった。8つの短編集。忘れっぽい私は短編集だと気に入った話以外、内容が飛んでしまいがちだけど、この本は全て記憶に残っている。 どの話も残酷だったり悲しい出来事からの展開が多いけど、読み終えた時には小さな光を感じる。何度も涙が出て鼻をグズグズさせながらページをめくった。大切なもの、大切な人を失った喪失感は計り知れない。苦しみながらそれでも人は強く生きていく。

Posted byブクログ