私の頭が正常であったなら の商品レビュー
面白い 独特なかんじで、全部面白かったけど、世界で一番、みじかい小説が一番好きだった〜 他作品見てみたいとおもったら作者乙一さんでびっくりした
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蠟庵先生じゃない短編集。どれも喪失の物語で、胸を締め付けられるような息苦しさが常に付きまとっていました(2編ほど毛色の異なるSF短編でしたが。あの小説家は作者なのかな)。だからこそ最後の『おやすみなさい子供たち』がすごく沁みました。 お気に入りは『首なし鶏、夜をゆく』。タイトルも...
蠟庵先生じゃない短編集。どれも喪失の物語で、胸を締め付けられるような息苦しさが常に付きまとっていました(2編ほど毛色の異なるSF短編でしたが。あの小説家は作者なのかな)。だからこそ最後の『おやすみなさい子供たち』がすごく沁みました。 お気に入りは『首なし鶏、夜をゆく』。タイトルも内容もすごくハマりました。マイク、実在したのか……。
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一言で言うと小説版『世にも奇妙な物語』という感じ。 最後の話が一番好きだった。 天使という仕事も大変なんだなぁ。 ふとデジャヴを感じるとこの話を思い出します。 あ、いまフィルムを切り取られたな、って
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もうすぐ1歳になる娘をもつ母にとって、体の中を鋭い爪でわしづかみにされるような、辛く、哀しいところも多々あった。 どの話も最後には、小さかったり大きかったりする救済があるものの、とても深く考えさせられる作品ばかりだった。 本当に偶然にも3月11日に、『トランシーバー』を読んだ...
もうすぐ1歳になる娘をもつ母にとって、体の中を鋭い爪でわしづかみにされるような、辛く、哀しいところも多々あった。 どの話も最後には、小さかったり大きかったりする救済があるものの、とても深く考えさせられる作品ばかりだった。 本当に偶然にも3月11日に、『トランシーバー』を読んだ。東日本大震災で失った息子とトランシーバーでのやり取りをかいた作品。 あとから宮部みゆきさんの解説を読んで、この作者は乙一さんの別名義であることを知ったけど、それも納得するような、ほんのりと優しい話だった。 子どもとの時間をもっともっと大切にしようと再実感した作品集だった。
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この方の書く文章、良いな…と思い 読了後に「山白朝子」と調べて驚愕。 乙一さんだったとは…! こちら名義の書籍を、もっと読みたいと感じた。 言葉選び、現実に沿った言動、 流れるようなストーリー… どれも自分の好みに尽く、刺さった。 どの章も本当に良いし本当に好きだと思ったの...
この方の書く文章、良いな…と思い 読了後に「山白朝子」と調べて驚愕。 乙一さんだったとは…! こちら名義の書籍を、もっと読みたいと感じた。 言葉選び、現実に沿った言動、 流れるようなストーリー… どれも自分の好みに尽く、刺さった。 どの章も本当に良いし本当に好きだと思ったので 1番を挙げるのは難しいけれど あえて選ぶとしたら「首なし鶏、夜をゆく」。
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グロい描写も多いのに下品じゃない。品があって魅入られる。乙一の作品を読むと一貫して感じること。 いつのまにか憑いた幽霊、首がないのに生き続ける鶏。最初から気味の悪い話の連続なのに、心を捉えられます。そして最後の最後にグッと来る一文が待ち受けている話もいくつか。そのたびに乙一すげ...
グロい描写も多いのに下品じゃない。品があって魅入られる。乙一の作品を読むと一貫して感じること。 いつのまにか憑いた幽霊、首がないのに生き続ける鶏。最初から気味の悪い話の連続なのに、心を捉えられます。そして最後の最後にグッと来る一文が待ち受けている話もいくつか。そのたびに乙一すげぇと思うのでした。 「私の頭が正常であったなら」に続くのは「良かったのに」だと思いませんか。残念ながら「不幸なこと」に続くのですけれど、でもやっぱり正常でよかった。 幼くして亡くなった命に想いを馳せる。人はこんなふうに生きてゆくんだなぁ。
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