ブロードキャスト の商品レビュー
馴染みのない放送部を舞台に高校生が成長していく青春物語、と思いきや、導入部分が伏線となっており、ラストで唐突に謎解きが始まるミステリー要素も備えており秀逸。添えられた短編ではラジオドラマの脚本の書き方が描かれ、テレビドラマや小説(本)などとの違いが興味深い。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
⚫︎受け取ったメッセージ 中高生に響く部活動物語。 一つの道が断たれても、まだまだ未体験の道が無限にある。そんな希望を持たせてくれる物語。そんな生徒たちを見守る温かい先生たち。 ⚫︎あらすじ 中学時代、駅伝で全国大会をめざし、メンバー選出で思うところがあった圭佑。高校でも陸上部に入るつもりが、交通事故で断念せざるを得なくなる。正也に誘われて流されるまま放送部へ。放送部での同級生や上級生たちとやり取りの中で少しずつ変化していく圭佑。ラスト、中学でのメンバー選出の謎回収。 ⚫︎感想 青春物語。読みやすく、爽やか。 ドラマのような展開で、映像が浮かぶ。 中高生におすすめしたい一冊。
Posted by
「湊かなえ作品=イヤミス」というレッテルに縛られていたため、途中で辻村深月作品と錯覚しそうになった。 それほど、学生の個性やこの年代特有の自己弁護との葛藤の心理が丁寧に描かれていると思う。 苦しいこともあるけれど、すべてに成長がある! パン屋のおばさんの物語も読んでみたい!
Posted by
書いたことはないけれど、映画やドラマ、ラジオが好きな身としてはすごく面白かったし、少し耳が痛くなった 勝手に解釈して申し訳ないという気持ちと余白を残してくれている有り難さと 違う形で夢を追いかけたとしても、過去の出来事は繋がっているし生きていたこと全てが糧になるって思うとなんだ...
書いたことはないけれど、映画やドラマ、ラジオが好きな身としてはすごく面白かったし、少し耳が痛くなった 勝手に解釈して申し訳ないという気持ちと余白を残してくれている有り難さと 違う形で夢を追いかけたとしても、過去の出来事は繋がっているし生きていたこと全てが糧になるって思うとなんだか今を生きるのも頑張れそうな気がする、、
Posted by
イヤミスが苦手で湊かなえさんの作品はあまり読んでいませんでしたが、こちらはイヤミスではないと聞いたので読んでみました。 こういうお話しなら何冊でも読める!部活、青春と王道の学校モノでしたが、放送部の活動を知らなかったので、興味深く読めました。
Posted by
湊かなえさんはどんなジャンルもうまいなあ 惹きつけて読ませてくれます 陸上部と放送部 真剣に挑む高校生たち 青春学園小説!とうたっています まさにそう 「伝える」ってなんだ? 著者からの問いかけです 続編の「ドキュメント」もおもしろそうです ≪ 文字と声 どれで伝える 映像...
湊かなえさんはどんなジャンルもうまいなあ 惹きつけて読ませてくれます 陸上部と放送部 真剣に挑む高校生たち 青春学園小説!とうたっています まさにそう 「伝える」ってなんだ? 著者からの問いかけです 続編の「ドキュメント」もおもしろそうです ≪ 文字と声 どれで伝える 映像も ≫
Posted by
バス待合室でのやり取りには思わず涙。 Audibleで聴いた中で一番感情移入出来た。 あつこ先輩の声が笑える。
Posted by
湊かなえ先生ってこんな爽やかな青春物語を描くんだ!?とびっくりしました。 前情報無しで読んだので作風に心底驚きました。 部活に情熱を捧げる高校生たちの物語。 最初から最後までとにかく爽やかな風が吹いています。 もちろん、物語らしく辛いエピソードや困難にぶつかる場面もありますが、...
湊かなえ先生ってこんな爽やかな青春物語を描くんだ!?とびっくりしました。 前情報無しで読んだので作風に心底驚きました。 部活に情熱を捧げる高校生たちの物語。 最初から最後までとにかく爽やかな風が吹いています。 もちろん、物語らしく辛いエピソードや困難にぶつかる場面もありますが、それすら全て爽やかな青春を感じさせます。 変に恋愛要素が無いのが良かったです。 あくまでも青春部活物語! 青春ものが好きな人にはとっても刺さると思います。 学生の物語として完璧でした。 個人的に青春小説は魅力を感じないので普段は絶対読まないのですが、たまに読む分には良いなぁと思いました。 数年に1回くらいなら、うん、まぁ、いいかな。 とても眩しかったです。
Posted by
何かに一生懸命になることは素敵だと思う。がんばっている姿が映画やドラマになるときは、スポーツ系のイメージが強い。私自身も学生時代スポーツをやっていたので、文化系でがんばってる、というのはあまりピンとこない。そんな偏見はないと言えばウソになる。 本作品はラジオドラマ×学生×青春。...
何かに一生懸命になることは素敵だと思う。がんばっている姿が映画やドラマになるときは、スポーツ系のイメージが強い。私自身も学生時代スポーツをやっていたので、文化系でがんばってる、というのはあまりピンとこない。そんな偏見はないと言えばウソになる。 本作品はラジオドラマ×学生×青春。主人公の圭祐は元陸上部。 当初、圭祐もラジオドラマに一生懸命になれるのか懐疑的だったけれど、後半にいくにつれて、意識が変わっていった。 読後、結局、スポーツ系とか文化系とかそういうのは関係ないのかもしれないと思った。他人の目を気にせず、自分ごととして捉えるようになってから、圭祐も変わったのかな、と思った。それはラジオドラマの根幹にある、イジメ克服にも通じてるのかな、と思うと改めて深い作品だなと感じる。
Posted by
これって湊さんの本?さわやかな物語で、びっくりでした笑 でも、個性的な放送部員の面々の人物像とか、コンクールでの審査のあり方、結果とかで、なるほど、やはりこれは湊さんだと逆に安心したりして。。 自分は帰宅部だったので、文化部だからって見下した(?)感じはもってなかったけど、でも、...
これって湊さんの本?さわやかな物語で、びっくりでした笑 でも、個性的な放送部員の面々の人物像とか、コンクールでの審査のあり方、結果とかで、なるほど、やはりこれは湊さんだと逆に安心したりして。。 自分は帰宅部だったので、文化部だからって見下した(?)感じはもってなかったけど、でも、全国大会とかあるんだぁ・・・ってびっくり!! パン屋のおばさん、そうつながりましたか!(2段階!!) 町田君のこれから、そしてもちろん宮本君のこれからに大いに期待!続編があるんのを解説で知り、文庫化が楽しみです。
Posted by