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ブロードキャスト の商品レビュー

3.7

155件のお客様レビュー

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2024/08/07

放送部のイメージがガラリと変わりました。 学生時代、そして現在も運動部に所属していてどこか違う世界という印象がありましたが、そんな世界に入ることができたことが嬉しかったです。 まだ走れるかもという期待に葛藤するところ、読んでいて入り込んでいました。

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2024/08/05

☆4.5 高校の放送部を舞台にした青春小説❁⃘*.゚ 湊かなえさんの作品は初めてだったのですが、とても描写が繊細で丁寧に書かれており、特に放送部の大会の場面では自分も主人公・圭祐たちと会場で一緒に参加しているようなそんなリアルな体験をさせて頂きました! 時に苦しみながらも、仲...

☆4.5 高校の放送部を舞台にした青春小説❁⃘*.゚ 湊かなえさんの作品は初めてだったのですが、とても描写が繊細で丁寧に書かれており、特に放送部の大会の場面では自分も主人公・圭祐たちと会場で一緒に参加しているようなそんなリアルな体験をさせて頂きました! 時に苦しみながらも、仲間たちと共に目標に向かって乗り越えていく姿が魅力的で感動的な作品でした。 こちらの作品がとても面白かったので、続編である「ドキュメント」も読み進めていきたいと思います(*´˘`*)

Posted byブクログ

2024/09/13

中学時代、駅伝に打ち込んでいた町田圭佑は、高校受験の合格と同時に起きた交通事故によって競技人生を断念してしまう。 虚な表情で高校の新入生オリエンテーションを眺めていた圭佑が出会ったのは、脚本家を目指している同級生・宮本正也。正也に声の良さを買われてスカウトされた圭佑は、彼と共に全...

中学時代、駅伝に打ち込んでいた町田圭佑は、高校受験の合格と同時に起きた交通事故によって競技人生を断念してしまう。 虚な表情で高校の新入生オリエンテーションを眺めていた圭佑が出会ったのは、脚本家を目指している同級生・宮本正也。正也に声の良さを買われてスカウトされた圭佑は、彼と共に全国大会に9年連続で出場している青海学院高等学校の放送部の扉を叩くことになる。 名門校の陸上部で親友と走るという夢を絶たれてしまった圭佑だが、皮肉なことにそのきっかけとなった交通事故がなければ、彼は自分の声の良さに気づかなかっただろうし、放送部の活動とも縁がなかっただろう。 陸上を愛していた圭介をプロローグから緻密に描くことで、事故にあってからの陰鬱とした日々と、その転換点に出会ってからの彼の成長をより感じることができる。放送部のことを「所詮、文化部」と無意識に蔑んでいた圭佑が、脚本家志望の正也や声優を愛する同級生の久米と出会ったことで起きていく心境の変化は、涙無しには語れない。 災転じて福となす。私たちは自身に不幸が起きると、すべてがどうでもよくなってしまうことがあるが、視点を変えて見ることで新しい体験のきっかけとなったり、思わぬ発見があったりするだろう。失敗してもやり直せる、ではなく、失敗したことで新たな気づきを得るケースもあることを教えてくれた作品だった。 イヤミスの女王と名高い湊かなえ氏だが、綺麗な文体はそのままに、さまざまなジャンルを書くことができる作家先生なのだと知ることができた。今後より一層、彼女の作品にハマっていく自分が想像できる。 次回作である『ドキュメント』も楽しみなので、いずれ読んだ後はこうして感想を綴りたいものである。

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2024/07/06
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以前でもう止めようと思っていた湊かなえ作品、やっぱり気になって読んでしまった。今回は全くイヤミスではない作品。しかも青春作品。ところどころに散りばめられたイヤミス的要素。しかし爽やかな青春作品を引き立たせるためのスパイスとなっていた。主人公・町田圭祐は中学生で陸上部。駅伝選手として頑張っていたが、数秒差で全国大会に行けず。エースの山岸良太が出場していれば、と悔やむ。良太とともに有名高校に進学した2人だが圭祐が事故に遭い陸上ができず放送部に入る。いじめを扱ったラジオドラマ作品を制作し、彼は成長していった!⑤

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2024/06/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

湊かなえと言えばドロドロミステリってイメージだったけど、ブロードキャストはThe青春って感じ。 湊かなえさんではドロドロを味わっていたいかも。 あらすじを読んで、ラジオもランニングも好きな私のための物語では?と思ったけど 放送部の3年の先輩たちの幼稚さが、元吹奏楽部の私にとって、リアルに嫌だった仲良しごっこ、青春ごっこ臭に近くてちょっとウッとなった。 まあその嫌な部分を敢えて出して元陸上部の主人公にその違和感とかをとっぱらわせようとしてるのはわかってるんですが… この感想は私の青春のトラウマ(?)のせいです。 物語は悪くないのだと思う。

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2024/05/31

作者自身がラジオドラマで賞をとってるので、経験をもとにした小説なんだろう。 運動部でケガをして、文化部に移らなければならなくなった主人公が経験する事が、普通に書かれている。 ただ、その文化部が放送部って私個人はどんな部活動をしてるのか知らないので、あまり共感するような部分がなかっ...

作者自身がラジオドラマで賞をとってるので、経験をもとにした小説なんだろう。 運動部でケガをして、文化部に移らなければならなくなった主人公が経験する事が、普通に書かれている。 ただ、その文化部が放送部って私個人はどんな部活動をしてるのか知らないので、あまり共感するような部分がなかったのが残念。 ストーリーの中で突然、パン屋のおばちゃんが登場し、誰だっけ?となるんだけど、この文庫本には巻末に短編が付属されていて、おぉぉ!そうだったのかとかなり納得ができるようになっている。 ここまで読まないとストーリーが完結しない。 湊かなえさん、ミステリーが多いけどこれはミステリー色はなく高校生の青春ストーリーですが面白かったです。

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2024/05/18

高校生時代の放送部生活を思い出した!登場人物たちほど未来を見据えて放送部に入った訳じゃないけど、大会までの毎日に掛けてた思いはこんな感じだったなあって。そしてさすが湊かなえさん、青春小説っていう土台は崩さずに、不自然がない程度のミステリー部分というかちょっとした伏線回収もあったし...

高校生時代の放送部生活を思い出した!登場人物たちほど未来を見据えて放送部に入った訳じゃないけど、大会までの毎日に掛けてた思いはこんな感じだったなあって。そしてさすが湊かなえさん、青春小説っていう土台は崩さずに、不自然がない程度のミステリー部分というかちょっとした伏線回収もあったし、青春小説だけど暑苦しく感じなかった!ただ登場人物に感情移入するのが難しかったかな、特に好きになる登場人物もいなかったし。強いていうなら白井さんぐらい。でも実際の高校生たちなんてこんなもんかも。

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2024/04/21
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※このレビューにはネタバレを含みます

中学生時代では、駅伝の県大会で優秀な成績をおさめた町田。良太が駅伝メンバーに選ばれなかったことが心に引っかかりながらも、陸上強豪校である青海高校に合格する。 しかし、合格発表の帰り道で交通事故に遭い、脚の手術や長期間のリハビリで、陸上として活躍する目処が立たなくなる。 陸上部への入部を諦めていたところ、同じ中学出身の正也から、放送部の入部を勧められる。放送部でのラジオドラマ制作活動を通して、正也の心の葛藤と成長を描く文化部青春物語。 陸上部をとるか放送部をとるか、良太をとるか正也をとるか、三角関係というか、揺れ動く町田の様がちらほら描写されていて、萌え(?)を感じた。久米さんも男の友情物は好物だったりするのかな。 物語終盤で、中学駅伝メンバーから良太が外された真相が明かされる。登場人物の思い込み、すれ違いがよく描かれていて、オチが湊さんらしいと思った。 湊さんの作品はメディア化されているが、これは是非アニメ化してほしいと思った。

Posted byブクログ

2024/03/24

イヤミスではない湊かなえさん。 高校生の青春物語だけど、主人公の圭祐が淡々とた口調だからかあまり起伏はなく小説に入り込むということはなかった。全国放送コンテストの場面も臨場感なく淡々と終わっていった。 これはそのまま放送部に馴染めない圭祐の視点だからか? 正也が脚本作りの番外編ラ...

イヤミスではない湊かなえさん。 高校生の青春物語だけど、主人公の圭祐が淡々とた口調だからかあまり起伏はなく小説に入り込むということはなかった。全国放送コンテストの場面も臨場感なく淡々と終わっていった。 これはそのまま放送部に馴染めない圭祐の視点だからか? 正也が脚本作りの番外編ラジオドラマの方がわくわくした。 運動部と文化部の違いはあるあるだし運動部のキラキラしたイメージは私の中で根強いと気付かされた。

Posted byブクログ

2024/03/07

高校生の青春というか、部活あるある的な部分から部活を通して成長していく過程が良い。放送部の先輩たちのゴタゴタには少しイラッとするけど、そういうのあったなーみたいなのも感じ、懐かしさもあった。脚本を書くという作業の過程も分かりやすく楽しく読めた。

Posted byブクログ