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コロナと潜水服 の商品レビュー

4

172件のお客様レビュー

  1. 5つ

    48

  2. 4つ

    71

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2023/06/06

どの話もユニークな設定でとても面白く、心温まる本だった。オカルト的な内容だったが、嘘っぽさや違和感なく、こんな幽霊だったら私の周りにも現れてもいいなと思わせるような話だった。

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2023/06/03

短編集。 奥田さんには珍しくファンタジー要素の強い作品。 肩の力を抜いて読める話が多いので、ちょっとした気分転換におすすめ。

Posted byブクログ

2023/06/02

読みやすくて、心が温かくなる物語で、とても良かったです。 奥田さんの長編作品は、「リバー」とか「罪の轍」とかどれも読みごたえがあって好きですが、これはこれで凄く良いです。心地よくて、いくらでも読み続けられる感じ! どれも甲乙つけがたいけど、最後の「パンダに乗って」が特に素敵でした...

読みやすくて、心が温かくなる物語で、とても良かったです。 奥田さんの長編作品は、「リバー」とか「罪の轍」とかどれも読みごたえがあって好きですが、これはこれで凄く良いです。心地よくて、いくらでも読み続けられる感じ! どれも甲乙つけがたいけど、最後の「パンダに乗って」が特に素敵でした。

Posted byブクログ

2023/03/30

ちょっとファンタジックな短編集。個人的には「パンダに乗って」が良かった。 優しい感じがするし、読後感がすごく良い。巻末に置かれている意味がよくわかる。

Posted byブクログ

2023/03/16

罪の轍や、リバーを書いた作家さん。 ホラー気味の味わいの短編集。兎に角、人の描写が良い。何でもない人をここまで描けるのが奥田氏だと思う。「コロナと潜水服」ではコロナ初期の事が書いてあり、マスク自由の今となっては涙が出そうだ。

Posted byブクログ

2023/03/07

最高でした。 奥田さんは長編よりも短編の方が好みです。 本書もユーモアが溢れ、表題の「コロナと潜水服」はニヤニヤしながら読めました。 全話、(オカルトというと言い過ぎですが)不思議な話ばかりです。 奥田さんの長編作品3冊が積読しています。 これから気合い入れて読みます。

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2023/02/26

心が温かくなる短編集。ほとんどの話に霊が出てくるが、怖かったり、不気味だったりするところは全くなく、ちょっと不思議な優しい話ばかりだった。 表題作である「コロナと潜水服」はコロナ禍初期の日本の様子が描かれていて、つい3年程前の事だが懐かしかった。 あの頃は日本中が毎日感染者数に一...

心が温かくなる短編集。ほとんどの話に霊が出てくるが、怖かったり、不気味だったりするところは全くなく、ちょっと不思議な優しい話ばかりだった。 表題作である「コロナと潜水服」はコロナ禍初期の日本の様子が描かれていて、つい3年程前の事だが懐かしかった。 あの頃は日本中が毎日感染者数に一喜一憂し、周りに感染者が出ようものなら大騒ぎ。外出もままならなかったものだ。その頃から比べるとだいぶ日常が戻ってきたんだなあと思った。あと少ししたら、あの頃は本当にみんなマスクしてたよねー!と話すような日が来るのかな。早く来てほしいなあ! それにしても奥田英朗さんは普通の人を魅力的に描くのが本当にうまい。

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2023/02/16

「海の家」「ファイトクラブ」「占い師」「コロナと潜水服」「パンダに乗って」 5話収録の短編集。 ありふれた日常、その中で起きる不思議な現象がユーモア溢れる会話と軽快な文章で綴られ、あっと言う間に奥田ワールドに引き込まれる。 悩んでいる人、心が弱っている人に奥田さんは優しい。 ...

「海の家」「ファイトクラブ」「占い師」「コロナと潜水服」「パンダに乗って」 5話収録の短編集。 ありふれた日常、その中で起きる不思議な現象がユーモア溢れる会話と軽快な文章で綴られ、あっと言う間に奥田ワールドに引き込まれる。 悩んでいる人、心が弱っている人に奥田さんは優しい。 ファンタジーの体を成していても5話それぞれに優しさが潜んでいて、1話読む毎に気持ちが解れコロナ禍で疲れた心に温かさが沁みこむよう。 どの作品も決して派手ではないけれど穏やかで幸せな気持ちを味わえる。 こんな時代だからこそ読みたいラブファンタジー。

Posted byブクログ

2023/01/19

5編の短編の主人公は、妻の浮気だったりリストラだったりとはからずも人生の岐路に立っている。が、そこに霊が現れ主人公と交信?し、また新たな道に向かってゆく、ほっこり短編集。 「海の家」 小説家の主人公は妻の浮気を疑い、売り出される葉山の別荘で夏の3か月を過ごすことにした。みごとな...

5編の短編の主人公は、妻の浮気だったりリストラだったりとはからずも人生の岐路に立っている。が、そこに霊が現れ主人公と交信?し、また新たな道に向かってゆく、ほっこり短編集。 「海の家」 小説家の主人公は妻の浮気を疑い、売り出される葉山の別荘で夏の3か月を過ごすことにした。みごとな日本家屋のその家に幼くして病気で亡くなったという男の子の足音を感じ・・  これが一番よかったかな。葉山の海岸や古い2階建ての日本家屋を勝手に思い浮かべた。 「ファイトクラブ」 リストラしようとする会社の方針で工場の警備室に追い込まれた5人の社員。物置で羽振りのいいころのスポーツ部の備品をみつけボクシングを始めると、どこからともなくボクシングコーチが現れ・・ 「占い師」 プロ野球選手の恋人を持つ麻衣子。関係を公にしいつ結婚できるかとやきもきしてるが、成績が振るわないのはもちろんいやだが、あまり当たり過ぎても騒がれすぎて女が周りによってくる。そこで占い師にみてもらうと、麻衣子の願い通りに恋人の成績が上下しだす・・ 「コロナと潜水服」 2020年7月掲載なのでここらへんからコロナがじわじわと世間に広がってきた。35歳の会社員康彦はリモートワーク中。そんなある日5歳の息子が祖母に外出禁止を強く言うと、祖母の行っていたコーラスサークルでコロナ発生。そんな予言はその後何回か的中し、今度は康彦の感染を危ぶみ近づかない。そこで康彦は家の中で自主隔離し防御服代わりの潜水服を身に着ける。ここからがおもしろいのだが、康彦は潜水服のまま息子と公園に行ったり買い物にいったりすると・・ 「パンダに乗って」 若いころあこがれていたイタリアの車「初代ファイアット・パンダ」を中古で手に入れた55歳の直樹。販売店のある新潟まで出かけパンダで東京へと帰路につくが・・ 海の家ではラジオからローリングストーンズの「ユー・ガット・ザ・シルヴァー」が流れてきた、など各作品中洋楽が流れる場面があり、巻末に一覧表もある。「コロナと潜水服」でリモートワークする主人公のBGMはブライアン・イーノ。 すべて小説宝石掲載 「海の家」2019.7月号 「ファイトクラブ」2019.11月号 「占い師」2020.4月号 「コロナと潜水服」2020.7月号 「パンダに載って」2020.11月号 2020.12.30初版 図書館

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2023/01/10

どの作品も、フシギな出会いや力を借りて、世知辛い現実の中にも「まだ自分、捨てたもんじゃない」場面が引き出されていく。 表題作『コロナと潜水服』は“未曽有の”出来事を乗りきる“未曽有の“対処法に、つい笑ってしまう。不謹慎だと怒る人がいるかもしれないけど、コロナ禍の辛すぎる不条理に負...

どの作品も、フシギな出会いや力を借りて、世知辛い現実の中にも「まだ自分、捨てたもんじゃない」場面が引き出されていく。 表題作『コロナと潜水服』は“未曽有の”出来事を乗りきる“未曽有の“対処法に、つい笑ってしまう。不謹慎だと怒る人がいるかもしれないけど、コロナ禍の辛すぎる不条理に負けない一つの方策とも言える。 文学はさまざまなつらい現実を受け入れる、ヒトだけの手段なんだな、と思ったりして。

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