1,800円以上の注文で送料無料

書きたい人のためのミステリ入門 の商品レビュー

3.8

28件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/09/12

往年の名作ミステリを交えながらミステリ新人賞の選考者の視点から書かれた文章。 ミステリのざっくりとしたルールから始まり、他のエンタメに通ずるような話も多い。 ・食わず嫌いをせずなんでも読む ・改稿に一番時間をかけろ ・読者を意識し、第三者に読んでもらう ・とにかく書く などなど...

往年の名作ミステリを交えながらミステリ新人賞の選考者の視点から書かれた文章。 ミステリのざっくりとしたルールから始まり、他のエンタメに通ずるような話も多い。 ・食わず嫌いをせずなんでも読む ・改稿に一番時間をかけろ ・読者を意識し、第三者に読んでもらう ・とにかく書く などなど、なんとなくわかっているけど行動にできていないことが明文化された一冊。 良い勉強になりました。

Posted byブクログ

2024/08/03

ミステリーのお約束ごとはもちろんのこと、リアリティや世界観を作る意味などは、他のジャンルのエンタメにも通じるものがあると思った。

Posted byブクログ

2024/04/28

ホントに書きたい人の為の本だった笑 ライトなミステリファンとして知っておくべきことが知れてよかった。

Posted byブクログ

2024/03/27

主に本格ミステリにおける基礎教養を学べる本だけど、編集者の方が書かれているだけあって、書くにあたってのハウトゥーより心構えにウエイトが置かれている。 具体的な発想法やプロットの立て方などにはほぼ触れられていない。超初心者向け。 ⁡

Posted byブクログ

2024/01/15

京大のミステリ研に所属し、長らく新人賞の下読みをしてきた筆者がミステリの「お約束」をまとめた一冊。たしか、綾辻先生が紹介されていて手に取ったんだったかな。 タイトルには「書きたい人のための」とありますが、読み専門の私としてもミステリガイドとして楽しむことができました。おかげで付箋...

京大のミステリ研に所属し、長らく新人賞の下読みをしてきた筆者がミステリの「お約束」をまとめた一冊。たしか、綾辻先生が紹介されていて手に取ったんだったかな。 タイトルには「書きたい人のための」とありますが、読み専門の私としてもミステリガイドとして楽しむことができました。おかげで付箋がまたいっぱい……。 本筋とは関係ないかもしれませんが、最も心に残ったのは「食わず嫌いしないで、何でも読む」というアドバイス。 私にとっての読書は娯楽であり趣味ですから、好きなジャンルの、お気に入りの作家だけ読むというのでも問題はないのでしょう。 でも、読書に限らずどのジャンルだって、知らないよりは知っている方が楽しめます。また、たとえ読んでつまらないと感じたとしても、その本が「合わなかった」ということは得られるわけです。 大好きなミステリーというジャンルをもっと楽しむために、興味がないからと手に取らなかった本にも目を向けてみようと思いました。 また、作者がこれだけ手を尽くして書き上げ出版された作品のですから……読む側としてもっと楽しめるようになりたいなとも感じましたね。

Posted byブクログ

2023/08/08

ミステリを描きたいと思う人はもちろん、ミステリを愛し、純粋に読みたいという人にこそおすすめの一冊。また本書はテーマに属して、本の紹介もあるので、読んでいない本が沢山あり、これ読んでみようと思う作品があって良かった。

Posted byブクログ

2023/05/27

# 感想 私は小説を書きません。ただ本は読むので、もっとミステリ小説の意図がわかるようになりたいと思って、本書を読みました。 本を読み終わった後になんかおもしろかったなとか、なんかおもしろくなかったなとか思うのですが、どういう理由なのかは表現できないと感じていました。この本で少...

# 感想 私は小説を書きません。ただ本は読むので、もっとミステリ小説の意図がわかるようになりたいと思って、本書を読みました。 本を読み終わった後になんかおもしろかったなとか、なんかおもしろくなかったなとか思うのですが、どういう理由なのかは表現できないと感じていました。この本で少しでも足しになるといいなと思ったのですが、その一つが幻想味と論理性(P.25)かなと感じました。この本を読んで読後の表現力が上がるわけではないかなとは思いますが、一方で考える一つの要素は得られたかなと感じました。 ここで紹介されていた本を読みながら、この本の説明を活かして感想が書けたらなと思います。 # 抜粋 - 「『幻想味』に関しては、ミステリーのセンスから外れない限り、とんでもないものであればあるほどよい。日常的常識のレベルから、理解不能のものであればあるほど望ましい」とあり、解決の「論理性」に関しては、「『論理性』は、徹底した客観性、万人性、日常性のあるものが望ましい。『本格ミステリー』とは、この両者に生じる格差、もしくはそこに現れる『段差の美』に酔うための小説である」とある。(P.25) - かまいたちの夜(P.60) - タッチの差でも、探偵の解説より先に「そうだったのか!」と気付いたことは、長く印象に残る。わずかな差がだが、「気付き」の快感を侮ってはいけない。 これをもって、「真相に気付いた」という人もいるだろうが、そんなものは気にする必要がない。むしろ、「だって分かるように書いてるから」と胸を張ればいい。この、「一瞬早く気付かせる」を意図的にやるのがどれだけ大変かは、実際にやってみればすぐに分かるはずだ。(P.101-102) - 後輩の編集者が、本のリードやタイトル案に四苦八苦してページをめくっている姿を見ると、「原稿の中に答えはないよ。本屋で棚でも眺めて来れば」と言うことにしているし、自分でもそうしている。(P.167) - と同時に、腑に落ちたのだ。世界に入り込んでいればいるほど、ちょっとした綻びから、世界は容易に崩壊するのだ、と。(P.176) - 成功する秘訣は、失敗の回数を増やすこと(P.179) - そしてもう一つよくされる質問が、「デビューするのために、もっとも大事なことは何ですか」というものだ。 (中略) 複数の作家が、同じような質問を受けた場面を目にしたことがあるが、異口同音に答えていたのは、「まず、一つの作品を最後まで書き上げること」だった。(P.185-186) - 「読むと書くとは表裏一体」。沢山読み、読みっぱなしにしないで、どうして面白いのか、自分なりに考える習慣を付けることだ。(P.190)

Posted byブクログ

2023/05/06

読者目線で者なく、書く側(作り手側)の視点からのミステリ入門でなかなか面白い。しかも実際の書き手が書いているのではなく、いろいろな作家の卵の原稿を読んでいることの強みを持つ「編集者」という第三者的立場からの視点でもあるため、独りよがりにならずにすんでいる。巻末にある「本書で紹介し...

読者目線で者なく、書く側(作り手側)の視点からのミステリ入門でなかなか面白い。しかも実際の書き手が書いているのではなく、いろいろな作家の卵の原稿を読んでいることの強みを持つ「編集者」という第三者的立場からの視点でもあるため、独りよがりにならずにすんでいる。巻末にある「本書で紹介した作品一覧」は半分以上既読だけれど、未読既読本関係なく一通り読んでみたいと思った。

Posted byブクログ

2023/01/11

 ミステリの編集者によるミステリの書き方講座。  編集者だから、文章の書き方の踏み込みが浅いのは少し残念。  例えば「美人」「すごい絵」という書き方ではなく、文章でどんなふうだから美人なのか、どうすごいのかを書き、美人だなあ、と読者に思わせること、というのはその通りだなあ、と思い...

 ミステリの編集者によるミステリの書き方講座。  編集者だから、文章の書き方の踏み込みが浅いのは少し残念。  例えば「美人」「すごい絵」という書き方ではなく、文章でどんなふうだから美人なのか、どうすごいのかを書き、美人だなあ、と読者に思わせること、というのはその通りだなあ、と思い、具体的にどんな文章ならそう思わされるかな?と思いながら読み進めたら、文章の例がなくちょっとがっかりした。  また、ミステリにおいてネタバレは最大の禁忌ということはわかるが、ネタバレがないように十分に配慮されていたので、例の具体性が弱い。正直書き方の講座なのだから、ネタバレがあることは注意喚起した上で、具体的にどのように書かれていたか教えてほしかった。  だが、伏線の書き方は具体例があって、興味深かった。愚弟例があるからこそ、「伏線はバレない」むしろ、印象に残るように伏線は書くことというのが記憶によく残った。

Posted byブクログ

2022/06/27

作家ではなく編集者の書いたミステリ入門。 小説を楽しむ立場から客観的に見たら、という内容。自身が作家でないぶん、余計な思い入れや主観が少ない。また、読書家らしく大量のミステリを読破しているため、面白い本の共通点など参考になる点が多い。 ミステリ小説を書こうと思っている人は読んでお...

作家ではなく編集者の書いたミステリ入門。 小説を楽しむ立場から客観的に見たら、という内容。自身が作家でないぶん、余計な思い入れや主観が少ない。また、読書家らしく大量のミステリを読破しているため、面白い本の共通点など参考になる点が多い。 ミステリ小説を書こうと思っている人は読んでおくと良いと思った。 <アンダーライン> ★★★★★ 謎、伏線、論理的解決 ★★★★「幻想味」に関しては、ミステリーのセンスからはずれない限り、ともでもないものであればあるほどよい。 ★★★★★ ダブルミーニングな伏線が望ましい ★★★★★ 「世界が反転する」という表を読んだことがあるかもしれないが、まさしくそれで、見えている事象は変わらないが、それらの持つ意味が変化することにより、世界がひっくり返るのである。 ★★★★(伏線は)はっきり因果関係が示されない限り、どれだけ「バレバレ」に思えてもまず見破られることはない。 ★★★★★ クイーンもクリスティーも、解決の論理性に差はない。クイーンが論理的だと言われる理由は、十の可能性の中から、九つを潰したあとに、真相を示すからだ。他のあらゆる可能性を潰して、唯一の真相に到達したように見えるからだ ★★★★★ 特殊な動機ほど、多くを説明してはいけない。 ★★★★★ 連城三紀彦の中には「一方通行だと思い込んでいる矢印を、逆に向けてみる」という発想があったのではないか ★★★★★ 凄い絵画を表現するのに、その絵に「インパクトがあった」と書くのは、「インパクトのある絵」と記された色紙を額に入れて壁に飾るようなもの

Posted byブクログ