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書きたい人のためのミステリ入門 の商品レビュー

3.9

29件のお客様レビュー

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2021/03/27

ネタバレ一切なしの初心者向けミステリガイドブックとして極めて優秀、かつ、タイトル通り「書く人(または編集者)」にとっても非常に役立つ一冊。 また、ミステリの作法(謎を提示して伏線を張り最後にカタルシスとともに回収する)というのは、一般的なエンタメ作品にも共通する「読者・視聴者を喜...

ネタバレ一切なしの初心者向けミステリガイドブックとして極めて優秀、かつ、タイトル通り「書く人(または編集者)」にとっても非常に役立つ一冊。 また、ミステリの作法(謎を提示して伏線を張り最後にカタルシスとともに回収する)というのは、一般的なエンタメ作品にも共通する「読者・視聴者を喜ばせる構成」なので、他ジャンルの書き手でも是非一読あれ。

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2021/03/19

ミステリ小説は読むのは好きだけど書くことは出来ない。 この本を読むとミステリの構造というものがわかるので別にミステリを書かない人でも十分に面白く読めます。

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2021/02/17

ミステリを書きたい/書きたくないに関わらず、ミステリ作品のブックガイドとしてとてもよくまとまっています。 これからミステリを読んでいきたいという人はもちろん、ミステリを幅広く読んでいきたいという人も新たなミステリジャンルを開拓するきっかけになるかと思いますので、書きたい人のみなら...

ミステリを書きたい/書きたくないに関わらず、ミステリ作品のブックガイドとしてとてもよくまとまっています。 これからミステリを読んでいきたいという人はもちろん、ミステリを幅広く読んでいきたいという人も新たなミステリジャンルを開拓するきっかけになるかと思いますので、書きたい人のみならず、読みたい人にもオススメできます。 小説の書き方講座としては、ゴリゴリのハウツー本という訳ではありませんので、ミステリをかなり読み慣れていたり、ある程度書いていたりする人にとってはそれほど目新しいことはないかもしれません。 ですが、ミステリというジャンルの特有性について書かれていますので、ミステリを書きたいと思ったら、まず一読したほうが良いかもしれません。

Posted byブクログ

2021/01/21

前半は著者おすすめの本が多く出てくる、名前は知っているが未読の本ばかりだった。自宅に積読で置いてあるものが何冊かあるので優先的に読みたい。 後半になって本格的に賞の取り方講座が始まる。自分は作家になりたいから買ったわけではないが、学べることは多くあったと思う。

Posted byブクログ

2021/01/16

タイトルと、目次の内容から面白そうに思い購入。 正直書く側では無いが、ミステリが面白くなるポイントが散りばめられていて、読むのが好きな側という立場から見ていても納得感のあるところが多かった。 実例として作品もかなり提示されており(巻末にまとめられているのありがたい)、それらも読み...

タイトルと、目次の内容から面白そうに思い購入。 正直書く側では無いが、ミステリが面白くなるポイントが散りばめられていて、読むのが好きな側という立場から見ていても納得感のあるところが多かった。 実例として作品もかなり提示されており(巻末にまとめられているのありがたい)、それらも読みたくなった。

Posted byブクログ

2021/01/14

ミステリを書くつもりはないが、「書き手目線を知ればミステリはもっと面白くなる」の謳い文句に、つい購入(笑)。 「シャープなネタとカタルシスを求めるなら、一気読みできる短編を。骨太なストーリーラインや物語のうねりで謎をゆっくりと楽しむなら長編を」 書き手に対しての提案を、読み手用に...

ミステリを書くつもりはないが、「書き手目線を知ればミステリはもっと面白くなる」の謳い文句に、つい購入(笑)。 「シャープなネタとカタルシスを求めるなら、一気読みできる短編を。骨太なストーリーラインや物語のうねりで謎をゆっくりと楽しむなら長編を」 書き手に対しての提案を、読み手用に書き換えたが、頷ける言葉か。 何よりも、古今東西のミステリの名作が多数紹介されており、既読もあれば未読もあり。あれもこれもと読みたくなってしまう。 本書で紹介された作品が、巻末に出版社名とともに掲載されているのは、これから読もうと思う読者にはとても便利だ。

Posted byブクログ

2021/01/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

新人賞の下読みを担当してきた現編集長職の著者が、特にミステリ作家を志す人に向けて基本を解説した本。 謎をつくり伏線を張り回収し解決する、というような「ミステリを書く」という行為を順を追って解説するばかりではありません。キャラクター(人間)の書き方、世界観についてなど、エンタテイメントや純文学など小説一般に通ずる「基本」についてにもプロの編集者の視点で話をしてくれています。素人が気づいていないような重要なポイントをあまさず目に触れさせてくれる内容で、「ミステリを書く行為って、そういうところにまで気を使い心を配るものなんだ」といくつもの驚きがもたらされること必至です。プロの書き手を志す人ばかりでなく、読み専門の人にとっても、ミステリをより深く理解するきっかけになるに違いない内容でした。 本書はそんな、書き手にとっても読み手にとっても「ミステリ入門」となるダブルミーニングの作りですが、加えて、数多の名作が挙げられていることで、まず読んでおく方が良いミステリ(作品)入門にもなっている。実はトリプルミーニングな作りなのです。叙述トリックについてはこれこれしかじかの作品たち、密室モノならばこれらの作品たち……、などとネタバレはまったくさせずに参考文献になる作品を紹介してくれています。なので、素直にそれらの作品を読んでいけば、たぶんミステリ知識の下地はけっこうな程度のみっしりしたものとなりそうです。 「フーダニット(Who done it)」=「誰が犯人か」、「ハウダニット(How done it)」=「どうやったらそんなことができるのか」、「ホワイダニット(Why done it)」=「なぜそんなことをしたか(動機)」などのポイントがあって、力点をどこにおくかで作品が変わってきます。そういう整理の仕方って、億劫で足が一歩でなかったところに存在していた感が僕にはあり、ちゃんと執筆に取り組もうとするならば、こういった認識の仕方は力になるなあと思いました。たとえミステリではないエンタテイメント作品を書くとしても大いに参考になるところです。 そして、「視点」。「視点」のずれが新人賞では問題になる、と本当かどうかはさておき僕もどこかで読んでことがあります。「三人称・神の視点」は新人賞ではマイナス点だというものまでどこぞのネット記事で読みました。本書ではそんな「視点」についての解説もありました。「視点」がブレるのは難点だ、と新人賞の選考で評価されるのだそうです。要は、読み手が混乱するような「視点」ではダメです、ということ。「三人称一視点」なら「三人称一視点」でずっと構築していくのがわかりやすい作品になるということでしょう。この「視点」については、次からの小説読みのときに意識して読んでいこうと思っています。あとは、これまで読んだモノの中からブレてなさの強い作品を再読して感覚を掴みたいとも考えています。学べ学べ、なのでした。 最後のほうでは、新人賞についてのアドバイス的な章があります。僕は「わぁっ!」と目を丸くしましたが、なんと、傾向と対策はしなくていい、と。独創性をみる、と。原稿に正解は無いし、新人賞は当落はあるけれどそれは合否ではないので、正解を仮定してそこに寄せていくようなことはしないほうがいい、というのでした。「普通におもしろい作品」は要りません、とも書かれています。枠を破ったりしてもいいし、自分ならではのカラーのある作品で挑むのもいい。というか、そうしてきなさい、みたいなことを言っている。「推敲」「改稿」「第三者の目」も大切で、おろそかにしてはいけません、ともあります。そして、「なぜ小説を書くのか」を忘れないこと、が大事なのでした。このあたりは肝に銘じたいところなので、こうやってレビュー記事に残すことにしたのです。あ、それと、まずはいっぱい読んでいっぱい書くのが基本だそうですよ。

Posted byブクログ

2021/01/06

 日頃書くのはもっぱらビジネス文書ばかりだが、「文章の書き方」的な本は参考になる部分も多くて、ジャンルを問わず読むようにしている。  本書はミステリを書きたい人のための一冊。具体的なノウハウに加えて、心構えやら、視点やら、デビューまでの道のりやら、関連するあれこれが詰まった一冊...

 日頃書くのはもっぱらビジネス文書ばかりだが、「文章の書き方」的な本は参考になる部分も多くて、ジャンルを問わず読むようにしている。  本書はミステリを書きたい人のための一冊。具体的なノウハウに加えて、心構えやら、視点やら、デビューまでの道のりやら、関連するあれこれが詰まった一冊だ。  実のところ、個人的にはミステリを書きたいどころか、小説全部でも年間10冊程度しか読んでいない。これからもミステリや小説を書くことはないに違いない。  しかし、〈幾何の証明問題で、補助線を引くと一瞬で答えが分かるようなのがあるだろう。そういう補助線が、小説にも必要〉〈書いているうちにどんどん分量が増えていくことは往々にして起こり、そうなる理由の一つに、説明のし過ぎがある〉といったノウハウは、長い文章を書く際に、知っておいて損はない技術だろう。  〈ミステリを書くのであれば、読書は本当に必要〉というだけに、本書には多数の良質なミステリが紹介されている。ブックガイドとしても読む価値あり。

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2020/12/29

書店でふと見かけても入手したと思うけど、直接のきっかけは新聞書評から。ミステリ界隈の読書ガイドとか、作家の手になる書き方入門とかは、それなりの数を読んできたから、本作で書かれている内容も、それほど目新しい感じはしない。あと、今のところ自分で書いてみようという気持ちもあまりないので...

書店でふと見かけても入手したと思うけど、直接のきっかけは新聞書評から。ミステリ界隈の読書ガイドとか、作家の手になる書き方入門とかは、それなりの数を読んできたから、本作で書かれている内容も、それほど目新しい感じはしない。あと、今のところ自分で書いてみようという気持ちもあまりないので、そういう意味での価値も高くはない。でも、個人的に苦手としている、本作でいうところの”人間が書けていない”作品について、また違った読み方で楽しむすべがあるのかも、と思えた点は発見だった。参考作品として挙げられていたもののうち、読みたくなったのは下記。 片眼の猿、人形はなぜ、クロノス・ジョウンター 宵待草夜情:これは読み終えた後、本書の幕間を読み直す必要あり。ネタバレの注意書きあり、読み飛ばしたから。 【映画】プレステージ、鑑定士と顔のない依頼人

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