神様には負けられない の商品レビュー
義肢を作る人たちの話。人間は神が作っているのだとしたら、義肢を作る人たちは神様と勝負していることになるから、神様には負けられない!ということらしい。義肢をつけている人は見た目には分からないから目に見えづらいが、そのような人やそれを支える人のリアルな話が読めて面白かった。 主人公の...
義肢を作る人たちの話。人間は神が作っているのだとしたら、義肢を作る人たちは神様と勝負していることになるから、神様には負けられない!ということらしい。義肢をつけている人は見た目には分からないから目に見えづらいが、そのような人やそれを支える人のリアルな話が読めて面白かった。 主人公の性格が読みづらく、引っ込み思案なようで人当たりは良く熱血、と要素が多いので感情移入しづらかった。良い奴だとは思うが。
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さらさらと読み進められる作品。 最後まで何かあるというわけではなかった作品だなぁと。 詳しく知らないお仕事を知れるのはよかった。専門用語が少し多め。 主人公は弱いんだか強いんだか。 真純がズバッと言いがちだけれど真っ直ぐすぎるんだなと。ニキビの石鹸とか汗わきパットとか持ってきて...
さらさらと読み進められる作品。 最後まで何かあるというわけではなかった作品だなぁと。 詳しく知らないお仕事を知れるのはよかった。専門用語が少し多め。 主人公は弱いんだか強いんだか。 真純がズバッと言いがちだけれど真っ直ぐすぎるんだなと。ニキビの石鹸とか汗わきパットとか持ってきてくれたりするから悪い子ではないけれど誤解されがちの子かな。主人公より真純が気になってしまった私でした。
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悪くはないのだけれど、如何せんストーリーの薄さが目立つ。 義肢装具のくだりは興味深く読めたし、様々なキャラクターの登場やバックグラウンドなども興味深いのだが、それ故にもっと踏み込んでほしいと思った。 何よりタイトル、これだけインパクトのあるタイトルなのだからドラマを際立たせてほし...
悪くはないのだけれど、如何せんストーリーの薄さが目立つ。 義肢装具のくだりは興味深く読めたし、様々なキャラクターの登場やバックグラウンドなども興味深いのだが、それ故にもっと踏み込んでほしいと思った。 何よりタイトル、これだけインパクトのあるタイトルなのだからドラマを際立たせてほしかった。
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義肢装具士を目指す学生たちのお仕事小説。 専門用語もりもりで作業工程のシーンはちょっと難しかった。 仲間思いでカッとなると物騒な主人公のおかげで一瞬事件の香りが漂ったが、義肢ユーザーと彼らをサポートをする人達の苦悩や願いを知れた1冊だった。 人の体の一部を生成する義肢装具士にと...
義肢装具士を目指す学生たちのお仕事小説。 専門用語もりもりで作業工程のシーンはちょっと難しかった。 仲間思いでカッとなると物騒な主人公のおかげで一瞬事件の香りが漂ったが、義肢ユーザーと彼らをサポートをする人達の苦悩や願いを知れた1冊だった。 人の体の一部を生成する義肢装具士にとってライバルは、遥か昔に人間を作り出した神様というのがタイトルの由来。 本の中で義肢装着前まで冗談を言っていたユーザーが装着後、装具の些細なズレやサイズ違いで聞かれたことに答えるだけで精一杯な程の苦痛を伴うシーンがある。 義肢装具士は、ある日突然身体の一部を失った/あるいは産まれた時から失った状態だった他者の身体的な痛みや違和感を敏感に察知しミリ単位で調整しなくてはならない。 障害を持ったことで閉ざされた夢、入るのを躊躇する店… 障害者の生きづらい社会の中で彼らのことを理解しようと表面的な付き合いはいくらでも出来るが、制度や環境を理解していない上辺だけの発言はかえって相手を傷付けることになる。 一人の人間として心も身体もできる限り不自由なく生活できるよう本当の意味で理解したいと思いサポートをするという点で神様以上に繊細で大切な仕事なのだと感じた。
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2020年刊。義肢装具士を主題設定とした作品。珍しさだけでも価値は有るかも知れない…。小説としては、何か中途半端な印象。序盤は中々気持ちが乗らない。特殊な設定で読ませる為に、必要な情報が多過ぎ? 専門用語が多く煩雑で、理解できない訳ではなくとも乗れない、リズム感が悪い。中盤から幾...
2020年刊。義肢装具士を主題設定とした作品。珍しさだけでも価値は有るかも知れない…。小説としては、何か中途半端な印象。序盤は中々気持ちが乗らない。特殊な設定で読ませる為に、必要な情報が多過ぎ? 専門用語が多く煩雑で、理解できない訳ではなくとも乗れない、リズム感が悪い。中盤から幾分、感情移入出来そうになりつつ、え?そんな設定展開にしちゃうの?的な違和感が。タイトル自体と最後の締めも、ちょっと無理やりじゃ無いのか?と、突っ込みたい気持ちの方が勝ってしまう。浅いのか深いのか分からないフワフワ感が有る。
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私たちの身の回りにはまだまだ知らない仕事があり、頑張っている人がいることが知れることが楽しいことだと思いました。
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7年務めた内装会社を辞め、渋谷にある医療系の専門学校に通い始めた『さえ子』。同じ班になった外見は派手で物怖じしない『真純』とおどおどしているが腕の良い『戸樫』と共に、時に失敗しながらも必死に義肢装具士を目指して奮闘する物語。 義手や義足を作るお仕事。馴染みのない職業なので、興味...
7年務めた内装会社を辞め、渋谷にある医療系の専門学校に通い始めた『さえ子』。同じ班になった外見は派手で物怖じしない『真純』とおどおどしているが腕の良い『戸樫』と共に、時に失敗しながらも必死に義肢装具士を目指して奮闘する物語。 義手や義足を作るお仕事。馴染みのない職業なので、興味深く読めました。仕事としての大変さは勿論、障害のある方たちの気持ちや、社会の現状などテーマは広いがゆえに文体同様にライトだが、知らない世界を知るきっかけとしては読みやすいレベルだと思う。何より若者のひたむきさや成長を見るのは心地よいです。
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2022/8/22 おっもしろーい! 山本さんお得意のお仕事シリーズ。今回はまだ卵だけど。 専門学生だしまだ全然上手くできないことだらけなんだけど、彼らの真摯な気持ちがジンジンくる。 天誅しちゃうさえ子さんがリーダーなのは間違いない。 3人とも魅力的だわ。 デザイン事務所の人たちや芸者さんにはきっと前にも会ってる。あ、人力車もだ。 お馴染みの流珈琲や友々家。にやける。 他にも会ったことある人いたのかな? 今回の技師装具士の彼らにもきっとまた会える。 楽しみ。
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出だしはなかなか進まなかったが、中盤から一気に読了。パラリンピックなどもあり、義手、義足が目に入るようになり、少しだけ身近になってきているが、その世界をリアルに見せている。
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いいなあ。青春。 ベタだけど出会いは宝。 トガシもマスミもええ奴。世間からは理解されないタイプだけどこんな仲間が欲しいな。 ダメダメだと思って傷つきながら藻掻いて、ふられちゃったり、年齢に焦ったりしてるけど、さえ子は知らないところで色々な人に影響力を残していると思う。自分の人生もこうやって俯瞰できたら敵ばかりではなく、自分を信頼してくれる人が何人かいるといいな、と思う。 登場人物がほぼ憎めない。それぞれに味がある。12回分のドラマが出来そうなくらいの人数よ。
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