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神様には負けられない の商品レビュー

3.5

29件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

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  4. 2つ

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2021/02/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 内装会社でバリアフリーの店舗を手がけたのをキッカケに7年勤めた会社を辞めて技師装具士の専門学校へ入学したさえ子。周りの同級生は若いのを少し負い目に感じつつも、義肢装具士の道は中々険しくて…  健常者から見た上から目線の可哀想で怒り出す人の気持ちは、健常者の私には計りきれないですね。悪気がないポロッと出た言葉が一番タチが悪いのかもしれないです。  義足のカメラマンの穂高とさえ子、中々お似合いな感じだったけど、くっつくまではいかなくて残念。  同じ班の戸樫と真純が個性的だけど、とても良い関係で良かったです。  そして、ブラック企業に研修に行った戸樫の復讐の為にさえ子があそこまでするとは!色々凄いです。  凸凹デイズの醍醐が、まさか義足になってたのも驚きでした。随分前に読んだからそんな描写なかった気がしましたけど…  将来あのメンバーで会社を作れると良いですね。

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2021/02/12

NHKの番組で紹介されていた本。身近にリハビリに関わる人が何人かいるので、どんなものかなと思って読んだ。 シンプルなお仕事小説。恋愛要素はあんまりなくて、専門的な内容が専門的な用語のまま繰り出されるので、ちょっと読みにくい。けれど、その辺はなんとなくで読み進んだ。いろいろモヤモ...

NHKの番組で紹介されていた本。身近にリハビリに関わる人が何人かいるので、どんなものかなと思って読んだ。 シンプルなお仕事小説。恋愛要素はあんまりなくて、専門的な内容が専門的な用語のまま繰り出されるので、ちょっと読みにくい。けれど、その辺はなんとなくで読み進んだ。いろいろモヤモヤを抱えながら、最後はスッキリとした読後感が残る、いいストーリーだった。 義肢装具士に限らず、パラリンピックに関わりそうな仕事はこれからもっと注目されるだろうし、そういう仕事が普通にみられる世の中になってほしいと思う。

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2021/02/09

懐かしの山本ワールドの住人、総出演という趣き。軽妙、洒脱な文体も健在だけど義足の説明細か過ぎて、優れた入門書読んでる気になった。

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2021/02/07

内装工事のバリアフリーを手がけたことがきっかけで義肢装具士を目指すことになった主人公「さえこ」の話。 義肢に関して無知だったので教本のような感じで読むことができた。 義肢を製作するにあたっての自治体への補助申請にはとても時間がかかることや義肢製作所の領収書偽造など、 表にはあま...

内装工事のバリアフリーを手がけたことがきっかけで義肢装具士を目指すことになった主人公「さえこ」の話。 義肢に関して無知だったので教本のような感じで読むことができた。 義肢を製作するにあたっての自治体への補助申請にはとても時間がかかることや義肢製作所の領収書偽造など、 表にはあまり出てこない問題も取り上げている。 小説というよりリアルドキュメンタリーのようだった。 ただ、タイトルは少し大袈裟かも。

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2021/02/02

義肢装具士の専門用語が多くて自分には話に入りにくかったですね。 それがなければ十分面白かったです。 3人の次が読みたいですね。

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2021/01/22

とあるきっかけで内装会社を辞め、義肢装具士の専門学校に通う27歳のさえ子の奮闘物。 様々な過去作とリンクしていてどれも読み返したくなる。 [図書館·初読·1月21日読了]

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2021/01/18

主人公のさえ子、もと内装会社勤務。バリアフリーの店を手掛けた際に浴びせられた罵声を契機に会社を辞め、義肢装具士の専門学校に通う25歳。学校で同じチームになったのは、事ある毎に髪の色が変わり鼻ピアス、必ず髑髏模様の入った服を着る真純(女性)と声が小さく人付き合いが苦手で正義感ばかり...

主人公のさえ子、もと内装会社勤務。バリアフリーの店を手掛けた際に浴びせられた罵声を契機に会社を辞め、義肢装具士の専門学校に通う25歳。学校で同じチームになったのは、事ある毎に髪の色が変わり鼻ピアス、必ず髑髏模様の入った服を着る真純(女性)と声が小さく人付き合いが苦手で正義感ばかりが強い戸樫(男性)。この三人、それぞれどこかズレていて空周りばかりだが、彼らの義肢装具士への真っ直ぐな情熱はメンバー同士や周りの人々を巻き込んで行く。これぞ山本幸久!という感じのお仕事小説です。 ただ、次々に登場する脇役が多彩過ぎ。義足の写真家、義手の芸者さん(戸樫の母親)、元プロボクサーで今は義足の人力車夫etc、ちょっとガチャガチャし過ぎの気がします。もっともそのせいで醐宮さんに再会できるわけですが。 醐宮さん、山本さんの『凸凹デイズ』 に登場する小さなデザイン会社凹組の女社長ですが、よほど気に入ったキャラなのでしょうね、しばしば他の山本作品に顔を出します。今回は主要な脇役の一人として登場。それも、交通事故で死線を彷徨った挙句、義足になったという設定ですが、大型バイクに乗って登場し、相変わらずパワフルです。凪海さん、黒川、大滝など凹組メンバーもチョイ役で総出演。懐かしいですね。そもそも主人公が勤めていた内装会社が『会社デイズ』の舞台、ココスペースだし、途中で出て来る芸者の弐々さんは『芸者でGO!』の主人公だし、山本さんらしい仕掛け一杯のお話でした。 しかし・・・山本幸久ファン以外には理解できぬ感想でした(笑)

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2020/12/26

25歳で会社を辞め義肢装具士の専門学校に入学したさえ子。周りと比べてなかなか上手くできないことで焦り、悩む。でもそこには仲間がいてその存在に助けられている。仲間と話し行動することで見えてくる自分のこと。そういうひとつひとつが印象的で読み終わった後も残り続ける。さえ子と仲間たちのそ...

25歳で会社を辞め義肢装具士の専門学校に入学したさえ子。周りと比べてなかなか上手くできないことで焦り、悩む。でもそこには仲間がいてその存在に助けられている。仲間と話し行動することで見えてくる自分のこと。そういうひとつひとつが印象的で読み終わった後も残り続ける。さえ子と仲間たちのその後もぜひ読んでみたい。

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2020/12/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

義肢装具士。名前は聞いたことがあるけれど実際にその仕事に就いている人には会ったことがない。 パラ競技の中継で義足や義手、つまり義肢をつけたアスリートを見ることはあっても、「あぁ、すごいなぁ」と思うだけでその装具について考えることもなかった。 義肢はオーダーメイドである。そりゃそうだ。それぞれの身体に合うものはそれぞれ唯一無二なのだから。それぞれの身体や用途に合わせて一番無理なく無駄なく動かせるものを作る。そしてそれを適合させメンテナンスする、それが義肢装具士の仕事で、合格率約80パーセントの国家資格が必要な医療職だということも今回初めて知った。 その義肢装具士を目指して専門学校に通う、三人の、物語。 この三人がいいんだ、すごくいいんだ。7年間インテリア関係の仕事をしていて、とある出来事がきっかけで仕事を辞めて年若い同級生たちの間で奮闘するさえ子、ド派手な髪の色とヤンキーのような服装の真純、誰よりもうまく装具を作れるのになんとなくうっそりとした戸樫。それぞれに義肢装具士を目指す理由を持っていて、その理由もそのきっかけとなった出来事にもエピソードがある。 お仕事小説、といってもまだお仕事ができる段階ではない三人の、お仕事ができるようになるまでの日々の奮闘や、学校外のあれこれが、とても豊かで面白い。 人のためにがんばる単なるいい話、ではなく、説教じみた小うるさい話でもないところが読んでいてとても心地よかった。 どこにでもいる若者たち(さえ子はアラサーだけど)の、自分のすぐそばにあるような出来事たちと、めったに出会えない仕事の内容との濃度が絶妙で新鮮さと共感が同時にこみあげてくる。 とくに単なる名前順で組まされた三人のグループが少しずつお互いに理解し支え合っていく過程が、すごくすごくいい。さえ子のアレは、もう、なんていうか、思わず声を出して笑ってしまったほど。いや、まさか、それをあの人に習っていたとは!!グッジョブさえ子! そして、ラスト。いやぁ、もう心からこの三人にスタンディングオベーションを贈りたい。 10年後の、その日を楽しみにしていますわよ。私も物語の外から。 あ、そうそう。タイトルもいいよね。なぜ「神様」が出てくるのか、読んでのお楽しみ。

Posted byブクログ