今夜、すベてのバーで 新装版 の商品レビュー

4.1

92件のお客様レビュー

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2024/08/05

お酒がテーマのいい話を求めてる人には薦めない アル中が辿る末路、アル中を治療した人の人生が書かれた本だと思った。アル中の人に読むことを薦める。 「きさまの二十年をこの子にやれないのなら、せめて、あやまれ。この子に土下座してあやまれよ」 生きたくても生きれなかった綾瀬少年。 勝...

お酒がテーマのいい話を求めてる人には薦めない アル中が辿る末路、アル中を治療した人の人生が書かれた本だと思った。アル中の人に読むことを薦める。 「きさまの二十年をこの子にやれないのなら、せめて、あやまれ。この子に土下座してあやまれよ」 生きたくても生きれなかった綾瀬少年。 勝手に弱った挙句生きながらえる小島。 世の中理不尽だと思う。私も小島に腹が立った。 悔しさと怒りをはらんだこの言葉を言ってくれた赤河先生が好きです。

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2024/08/04

ここ3、4年ほど 読みたいと思いつつ先延ばしになっていた作品。 これは、ご自身のことを登場人物に投影しているの だろうと想像しながら読んだ。 少年の死は、三婆の会話から なんとなく予想がついた。 先生とのやり取りがコントみたいで 笑えないのに凄く可笑しかった。

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2024/09/05

【鹿大図書館の所蔵情報】 https://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC10011103 【選書ツアーコメント】 「酔わなきゃやってられない」 アルコール依存症で若くして肝硬変を患った男が病院で...

【鹿大図書館の所蔵情報】 https://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC10011103 【選書ツアーコメント】 「酔わなきゃやってられない」 アルコール依存症で若くして肝硬変を患った男が病院での様々な出会いを通して人生を見つめなおす物語です。重くなりがちなテーマに真面目に取り組みながらも軽妙なトーンで、爽やかな読後感。作者自身のアル中体験と幅広い知識に基づくリアリティに、何かに頼らなければ生きていけない人間の悲しさと可笑しさが混ざりあっています。

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2024/06/28

結末がどうだったかはわかんないけど、アルコールを飲んだ時に感じる熱い液体の感覚とかすごい印象的だった

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2024/06/15

アル中について楽しみながら学べて良かった。 しかしアル中のほぼ私小説とすると、作者が主人公に手心を加え過ぎててこれもアル中あるあるパーソナリティなのかな、だかららもは泥酔して亡くなったのだな、などと考えてしまった

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2024/05/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

”酒は喉で殺して飲め”という教えがある。そんなことはできない。 アルコールで幻覚を見るということは、重度な依存症だ、通常は酩酊して意識は変容しても、幻覚を見ることはない。怖いのはアルコールを摂取して幻覚を見るのではなく、摂取しないことによる離脱症状で幻覚を見てしまうことだ。本人は精神的な逃げ場がない。 アルコールは日本では寛容に扱われているが、アルコール依存症になると、離脱症状のキツさや依存度は高い。「遅効性のヘロイン」といわれていて、ドラッグの王様にひけをとらない。 中島らもさんはお酒による肝炎で入院した体験をもとにこの本を書き上げたそうだ。2004年にお亡くなりになったが、酒に酔って階段から落ちたことによる脳挫傷が原因だった。ということは、中島さんは再飲酒(スリップ)してしまったことになる。 この本はとにかく文章がかっこ良くて、ワイルドで刹那的な気分にさせてくれる。お酒を飲む人がワイルドで刹那的なのだと思う。飲酒は緩やかな自殺といわれているから・・ 作中で再飲酒するシーンでは、酒飲みの心理を熟知した描写がリアルだ。ふとしたはずみで一口飲んでしまい、「まぁ、たいしたことないかな、、」と思っているうちに、いつのまにやらヘロヘロになっている経緯。わかりすぎる。 この本を原作に柴田恭平、浅野ゆう子、ベンガルでテレビドラマ化もしている、内容が刺激的過ぎた為、放送は1回のみでDVD化もされていません。名作です。

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2024/05/08

中島らも作品初見です。 アルコール依存症について詳しく書いてある参考書 依存症に関する知識が得られる みたいなレビューがあり、だだの小難しい話なのかな と思っていたが実際は導入から最後まで グッとひき込まれる世界観で 主人公、容とその周りに現れる個性的な人達の魅力に惹き込まれて読...

中島らも作品初見です。 アルコール依存症について詳しく書いてある参考書 依存症に関する知識が得られる みたいなレビューがあり、だだの小難しい話なのかな と思っていたが実際は導入から最後まで グッとひき込まれる世界観で 主人公、容とその周りに現れる個性的な人達の魅力に惹き込まれて読み足が遅い僕でもスラスラと読めるほど面白い作品でした。 容と周りの人間の掛け合いが印象的で会話文の雰囲気とても好きです。

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2024/05/03

ビール好きですが、読み終わるとビールではなくお酢ドリンクで乾杯したくなるような本でした。 何事も、"ほどほど"が大切だと改めて感じた。 アル中について深く考えたこともなかったので、心理学的や精神医学的に描かれていておもしろかったなぁ。アル中のことを、無理にポッ...

ビール好きですが、読み終わるとビールではなくお酢ドリンクで乾杯したくなるような本でした。 何事も、"ほどほど"が大切だと改めて感じた。 アル中について深く考えたこともなかったので、心理学的や精神医学的に描かれていておもしろかったなぁ。アル中のことを、無理にポップに明るく書かれている訳ではないが、しっぽりくすっと笑えるような場面もありあっという間に読めました。

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2024/04/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

斉藤壮馬さんが好きな本に挙げていた1冊 そのインタビューで話していた 「『教養』のない人間には 酒を飲むことくらいしか残されていない。 『教養』とは学歴のことではなく、 『一人で時間をつぶせる技術』のこと」 という一節に心を打たれて購入 . 途中アルコール中毒だけでなく、 薬物中毒などの他の中毒にも言及されていて、 その時にすごくこの一節が響いた 結局何かに依存しないと生きていけない人は、 それに救われる部分もあるのかもしれないけど、同時にそれに支配されてる だから、『一人で時間をつぶせる技術』が 必要なんだって . 『教養』のある人間でありたいし、 あり続けたいなと思う

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2024/04/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

身体に悪いと分かっているのに、また、依存性を高める成分を含んでいるから脳が欲しいと信号を出すとわかっているのに、やめられないものが私にもある。 悩んでいるところだったのでこの本に手が伸びたのだと思う。 町田康の解説が補助線として助けになった。 「人はなぜ破滅を恐れながら破滅を目指すのか」 私の場合は本当には恐れてないからだろうなあ 心から恐怖を想像するのは楽しくないし、依存性が見せてくれる快楽に目を向けるほうが楽しい、あるいはマシ。愚かな。 最後、物語のための都合のよい希望を見せて終わったので、少しだけ救われた。本当は、最後に親しい人との希望だけでなく、社会にも頼って救われる希望の入口を見たかった。依存性は普通の人間が陥る疾患だと思う。カジノ反対 砂糖をやめたいと切実に思っているのに破滅を目指しながらこれを書いている。よくない…!!

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