わたしたちが光の速さで進めないなら の商品レビュー
タイトルが気になって。 SF系のお話は読み慣れていないので、 想像力が足りず難しく感じました。笑 でもどの話も主人公が相手を理解しようとする 冷静さを持ちながら生きていたなぁと。 淡々とした描写だけど、なんだか温かい不思議な 感じでした。 SFもの、もっと読んで想像力を広...
タイトルが気になって。 SF系のお話は読み慣れていないので、 想像力が足りず難しく感じました。笑 でもどの話も主人公が相手を理解しようとする 冷静さを持ちながら生きていたなぁと。 淡々とした描写だけど、なんだか温かい不思議な 感じでした。 SFもの、もっと読んで想像力を広げたいなぁと 感じた作品でした。
Posted by
探し求めていた真実を手にした時、必ずそこには誰かが手を差し伸べてくれていた事実を知る。 今日も彼方の星で孤独を感じている人がいるかもしれない。そんな誰かに温もりを届けたくなる本でした。 『わたしたちが光の速さですすめないなら』 『館内喪失』が特に好きでした。 全ての作品に優し...
探し求めていた真実を手にした時、必ずそこには誰かが手を差し伸べてくれていた事実を知る。 今日も彼方の星で孤独を感じている人がいるかもしれない。そんな誰かに温もりを届けたくなる本でした。 『わたしたちが光の速さですすめないなら』 『館内喪失』が特に好きでした。 全ての作品に優しさを感じました。
Posted by
宇宙でのミーツを描いたSF短編集。さみしさと尊重、そして温かくなる物語たちが強烈な1冊です。 エイリアンコンタクトや放棄された宇宙ステーションを舞台に、ここではない物語がここにあるような悩みを包むような作品です。
Posted by
綺麗。叙情的。優しくて、読みやすい。 起伏がないのでサラーっと読み終わるのだけど、うん、どの作品も好きだったなあ…とページを追い直す感じ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・12月3日に読み始め、7日に読み終えました。 ・いつ買ったんだか忘れてしまったが多分今年…… 韓国文学は初めてだったんだけど特に読みにくいとかもなく(訳書なのでそりゃそうかも)おもしろかった! ・SF、小説は『マーダーボット・ダイアリー』シリーズと、漫画が『プリンタニア・ニッポン』ぐらいでほっとんど触れていないんだけど、用語とか状況を想像するのが難しいなとかもなくするする読めました。SF初めてとか読みたての人とかにも向いてるのかも? ・著者あとがきに「追い求め、掘り下げていく人たちが、とうてい理解できない何かを理解しようとする物語が好きだ。」とあって、す~ごく共感した。この本の中ではその「とうてい理解できない何か」は自分たちとはまったく違う意思疎通ができない地球外生命体だったり、意思疎通できるはずの同じ人間だったりして、人類の手に届く場所がおおきく広がった世界観でも、主人公の感情の行くところは「あなたとわたし」につながっている物語が多いように感じた。 ・私は愛の話が好きなんだとことあるごとに言っているのですが、なぜかというと愛というものはその言葉に内包される意味が莫大に多く、恋愛や家族愛、友愛と言ったあからさまに「愛」とわかるようなもの以外にも、ことばにできないような関係だったり感情だったり、そのふたりの中になにかしら特別な感情が流れているのならそれはもう愛と言ってしまっていいと思っているんですね。その莫大な意味を持つ愛の感情をそっくり違わず伝えることなど不可能に近いじゃないですか。これは愛に限らず相手の感情を真に理解することは絶対にできないと思っているからなんですが、その「伝わるかどうかもわからない感情を一生懸命擦り合わせている様」が好きなんですね…… ・そういうのを改めて思うと、この本の中でも「スペクトラム」が一番好きだなあと思いました。自分とは姿かたちも全く違う、言葉も話す音域も見ている景色も何もかも違うルイのことを理解しようとして、夕焼けを見ながらその景色がルイに語りかけていることを思うヒジンのシーンはすごくすごく美しかった。 ・「共生仮説」も好きだな。自分たちが進化の末に獲得したものだと思っていた知性というものがまったくの外部からもたらされたものだったというのはドキドキする。人間社会のなかでの依存関係と、生物学的な依存関係はまた全然違ってくるんだろうけど、彼ら知性体がふときまぐれでわれわれのもとから去っていったとき、その後の人類はどうなるんだろうな。そういううっすら寒気がする感じもまた良かった。 ・チョヨプさんの他の本出たらまた買っちゃうかも。手に取りやすいかろやかなSFですごくよかった!
Posted by
文体も内容もやや生硬な感じではあるが、哲学的でありながら、キュンとくるストーリー展開には惹かれる。「スペクトラム」「共生仮説」「感情の物性」あたりがお気に入り。巻末の解説は、よく考えられているとは思うが、やや興醒め。無くてもよかったのでは。
Posted by
読みたかった韓国SF(初めてかも)、『わたしたちが光の速さで進めないなら』、面白かったです。 改めて小説とは(そして私にとってあらゆる芸術とは)、あくまで今の世界を投影するものであり、SFのような未来を描いているものでもそれは何の例外もないということを感じた。言い換えれば人間の想...
読みたかった韓国SF(初めてかも)、『わたしたちが光の速さで進めないなら』、面白かったです。 改めて小説とは(そして私にとってあらゆる芸術とは)、あくまで今の世界を投影するものであり、SFのような未来を描いているものでもそれは何の例外もないということを感じた。言い換えれば人間の想像力なんてたかがしれているのではないか、ということでもある笑 作者のキム・チョヨプとは年が近いこともあってひそかな親近感。どの作品も読んだ後に少し悲しくなって、じーんと涙が出そうな作品が多かった。 特に好きだったのは、「スペクトラム」、「共生仮説」、「わたしのスペースヒーローについて」かな。 「スペクトラム」異類譚! 解説にも書かれているが、お互いを理解できなかったとしても、美しいと感じることはできるのかもしれない。「それは素晴らしく、美しい生き物だ」という記述を見て、過去の自分を引き継ぐことを決めたルイとの心の交流が切ない 「共生仮説」 なぜかみんなリュドミラの絵を見ると郷愁を誘われるという話がまさかそういうことだったとは笑! 「わたしのスペースヒーローについて」 いつかわたしがスペースヒーローに再会したら、宇宙の彼方の風景も捨てたものじゃないと話してやろうと。 私もそう思ってるよ
Posted by
ずっと読みたかった韓国のSF短編集。とにかく全話、設定も物語も読みやすいし面白かった。 宇宙や高度に発展した科学技術の話だけど、SFをメインにしつつマイノリティと世界の在り方にまで射程を伸ばしている部分から、作者の「人間への愛」のようなものを感じた。
Posted by
22/09/19読了 少しずつ読み進めて、読了。 ベースがやさしい、柔らかな気持ちのにじむSF短編集。
Posted by
なるほど非常に読みやすく、そして優しい短編集でした。これからSF小説を読み始めたい方に強くオススメしたい本です。 特に印象に残ったのは「共生仮説」。新しい視点での地球外生命体とのコンタクトものを読むことができ、かつ読了感も良く、素晴らしい短編でした。
Posted by