わたしたちが光の速さで進めないなら の商品レビュー
キムチョヨプさんが考える、この世の「正常」についての問いかけとか、マイノリティー、差別、など現代の問題についてを美しいSFの物語として読めた。 SFとしても設定が面白く読め、世の中への問いみたいなところも考えさせられる。 とても良い読書体験。
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フリーアナウンサーの宇垣さんがYouTube番組で著者を絶賛しているのを見て、気になって読んでみました。 SFしかも海外小説。普段ならまず読もうとしないジャンル。読みづらそうだし難しそう。 と思っていましたが、違和感なく読み進める事が出来ました。読みやすかった。短編集なのもよかっ...
フリーアナウンサーの宇垣さんがYouTube番組で著者を絶賛しているのを見て、気になって読んでみました。 SFしかも海外小説。普段ならまず読もうとしないジャンル。読みづらそうだし難しそう。 と思っていましたが、違和感なく読み進める事が出来ました。読みやすかった。短編集なのもよかったかも。 最後に解説が入っているのも良かった。分かりやすくて丁寧でした。 どの話も面白かったけど、お気に入りは スペクトラム わたしたちが光の速さで進めないなら 館内紛失 わたしのスペースヒーローについて
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SFだけど設定が難しくなくて読みやすい。最後の話なんて、これから先にもしかしたらあるかもしれないけど、どんなに科学が発展して、体が変わったとしても、心というか考えることはそんなに変わらないのかなーと。悟り開くまではいかなくても、いい加減欲を捨てられないのか。
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科学的な知識がなくても理解のしやすい内容になっていたので、普段SFを読まない自分でも楽しむことが出来ました。 SFによくある設定や世界観みたいなものに馴染みがないからか、個人的にどの話も新鮮で面白いと感じる部分がありました。 『スペクトラム』と『巡礼者たちはなぜ帰らない』が好きで...
科学的な知識がなくても理解のしやすい内容になっていたので、普段SFを読まない自分でも楽しむことが出来ました。 SFによくある設定や世界観みたいなものに馴染みがないからか、個人的にどの話も新鮮で面白いと感じる部分がありました。 『スペクトラム』と『巡礼者たちはなぜ帰らない』が好きです。
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もう本当につまんなかった。 SFとしては高校生が書いたのかな?っていうぐらい程度が低いし、普通に小説としてつまらない上に欠陥があるというか破綻しているものがほとんど。あとたぶん翻訳も下手。 唯一『感情の物性』という短編だけは可能性を感じたが、あとはカスでした。
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宇垣美里さんがYouTubeで紹介されていたことで知り、読み始めました。 SFには何となく苦手意識があったのですが、現代に生きる私たちが抱える問題が見えてくる内容(マイノリティーとして生きること、見た目の美しさを求めること、母として生きるか個として生きるか、等)描写は星のように美...
宇垣美里さんがYouTubeで紹介されていたことで知り、読み始めました。 SFには何となく苦手意識があったのですが、現代に生きる私たちが抱える問題が見えてくる内容(マイノリティーとして生きること、見た目の美しさを求めること、母として生きるか個として生きるか、等)描写は星のように美しく優しい、とても惹き込まれる作品でした。 どの短編も好きですが、心に残っているのは『館内紛失』です。亡くなった人の魂をデータで解析し、「マインド」と呼ばれる形で保管している図書館が舞台のお話なのですが、生前母とは良い関係を築けなかった主人公が妊婦となり、母のマインド紛失をきっかけにして当時の母に今の立場から思いを馳せる、ラストに至るまでの物語がとても印象的でした。 大切な友人に勧めたくなるような作品です。
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「この世界からは出ていくけれど」がとても良かったので、著者のデビュー作であるこちらも手に取ったが、とても面白かった! SFに不慣れでも読みやすく、世界に入り込みやすい。 まだ見ぬ宇宙や科学の発展により、広がる世界を空想してワクワクする気持ちを分けて貰える。 7つの短編小説はそれ...
「この世界からは出ていくけれど」がとても良かったので、著者のデビュー作であるこちらも手に取ったが、とても面白かった! SFに不慣れでも読みやすく、世界に入り込みやすい。 まだ見ぬ宇宙や科学の発展により、広がる世界を空想してワクワクする気持ちを分けて貰える。 7つの短編小説はそれぞれに全く違う世界を描いているが、異なる世界の背景がしっかり説明されており、簡潔で無駄がなく、全ての言葉に繊細な意味を持ち、起承転結がはっきりしている。 すごい技術だと思う。著者が描く長編小説も読みたい。 宇宙や科学を背景にしながら、社会や人間の相互理解に重きを置いて書かれている。いかに科学技術が発展してもマイノリティや格差はなくならない。 理解できないものや手が届かないものに対して理解したい、手を伸ばしたいと思う気持ち。理解できない対象の持つ美しさや魅力、孤独、対象への愛情が表現されている。共感できる部分が多く、心に響く。
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一言で言うなら、すごい本を読んでしまった。7作の短編は、現代の問題が浮き彫りにされており、どれも胸にズシンときて考えさせられる。 1話目の『巡礼者たちはなぜ帰らない』では、バイオハッカーが作る美しさ、有能さ、生命力の高さなどを兼ね備えた改造人ばかりが集まる世界、マイノリティな...
一言で言うなら、すごい本を読んでしまった。7作の短編は、現代の問題が浮き彫りにされており、どれも胸にズシンときて考えさせられる。 1話目の『巡礼者たちはなぜ帰らない』では、バイオハッカーが作る美しさ、有能さ、生命力の高さなどを兼ね備えた改造人ばかりが集まる世界、マイノリティな部分を抱えた人ばかりがいる村 幸せはどこにあるのか問われる。それらを超えた先に理想を見出そうとする結末に、心が鷲掴みにされた。
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気づいたら読み終わってた。 それぐらい不思議な心地よさのあるSF短編集だった。 普段SFにあまり馴染みがないんだけど、 それでも読みやすかった… 奥行きのあるお話が多くて、 短編集なのに確かにどれも心の隅に残ってる。 個人的には「スペクトラム」「館内紛失」に 心を惹かれた。...
気づいたら読み終わってた。 それぐらい不思議な心地よさのあるSF短編集だった。 普段SFにあまり馴染みがないんだけど、 それでも読みやすかった… 奥行きのあるお話が多くて、 短編集なのに確かにどれも心の隅に残ってる。 個人的には「スペクトラム」「館内紛失」に 心を惹かれた。 日本とはやはり言い回しが少し違うと 感じる部分もあって、そこも楽しめたし、 重くないのにどこか懐かしい一冊だった。
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初めての韓国SF。今までの小難しいSFと違って、人間の内面に迫っていて面白かったです。1番好きなのは「感情の物性」でした。
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