十の輪をくぐる の商品レビュー
評価が高いので読んでみるもどうしてか?私には全く響かず。。 ・コロナ禍でのアンチオリンピック派? ・スポ根に近い内容? ・ADHD、痴呆症と言った病を強引に結びつけるストーリー展開? 何が原因かは?だが。。 2021年へ!時代を貫く親子三代の物語 スミダスポーツで働く泰介は、認...
評価が高いので読んでみるもどうしてか?私には全く響かず。。 ・コロナ禍でのアンチオリンピック派? ・スポ根に近い内容? ・ADHD、痴呆症と言った病を強引に結びつけるストーリー展開? 何が原因かは?だが。。 2021年へ!時代を貫く親子三代の物語 スミダスポーツで働く泰介は、認知症を患う80歳の母・万津子を自宅で介護しながら、妻と、バレーボール部でエースとして活躍する高校2年生の娘とともに暮らしている。あるとき、万津子がテレビのオリンピック特集を見て「私は・・・・・・東洋の魔女」「泰介には、秘密」と呟いた。 2つのオリンピックを背景に泰介の母親万津子、高校バレーの花形選手の娘、それを支える妻の現代と幼少時苦労を重ね泰介を九州から東京で育てた時代を交互に繋ぐストーリー。 最後は、泰介がADHDを自覚して仕事に向き合って公私共に立ち直る姿、娘の春高バレーの優勝、母万津子の死が重なる展開で終えて色々な社会問題を結びつけHappyEndで終えるストーリーの強引性がイマイチだった。
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定年前に異動した部署でも家庭内でもトラブル続きな癇癪持ちの泰介。ある日の認知症の母の「私は…東洋の魔女」という謎の発言の真相を解き明かそうとする過程で自分自身を見つめ直していく。現代の泰介パートと交互に語られる母、万津子の過去の壮絶さが重く読み応えがある。夢見た通りの結婚からどんどん不幸な道に進む姿が辛かった。それでも前を見つめる万津子の強さや一人背負い続けた苦しみが最後に開放される流れ、万智子から泰介の娘、萌子までをバレーボールで繋げる設定の巧みさ、萌子の指摘をきっかけに泰介の特性が明らかになり自分が変わる事で周りも変わる展開と骨組みも綺麗でとても心に響く話なのにどうもいまいち乗り切れなかったのは何故だ。前半の癇癪をすぐ爆発させる泰介がクズ過ぎて想像ついた特性が原因とはいえ後半救われ方が安易だと思ってしまったせいか。
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認知症の母の過去と東京オリンピックとを重ねた秀作。 大人のADHDの存在を知って、確かにと肯いた。 昔は発達障害なんて言葉も無かったけど、現代に比べれば割合は少なかっただろうが、いたんだろうね。
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母の若い頃のことと母が痴呆症になってからにことが交互に出てくる そこに息子の人生が絡んでくる。 どうしてこんな人とぶつかるのかどうしてうまく生きられないのか 色々なことがあり そしてやっとわかったことがあり そこを境に変わっていく。 人生はどこからでもやり直せる そして母の愛...
母の若い頃のことと母が痴呆症になってからにことが交互に出てくる そこに息子の人生が絡んでくる。 どうしてこんな人とぶつかるのかどうしてうまく生きられないのか 色々なことがあり そしてやっとわかったことがあり そこを境に変わっていく。 人生はどこからでもやり直せる そして母の愛に感動した ぜひ読んでもらいたい一冊
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戦後の時代背景からくる今とは違う日本の(特に地方の)家族のあり方、現在の介護や病気の難しさ、職場や夫婦関係における相手を敬う心の大切さ。様々なことが詰まった人間ドラマあふれる作品でした。 親から子へ、そしてそのまた子へ、1964年の東京オリンピックから2020年の東京オリンピッ...
戦後の時代背景からくる今とは違う日本の(特に地方の)家族のあり方、現在の介護や病気の難しさ、職場や夫婦関係における相手を敬う心の大切さ。様々なことが詰まった人間ドラマあふれる作品でした。 親から子へ、そしてそのまた子へ、1964年の東京オリンピックから2020年の東京オリンピックという長い年月を重ねてようやく成し遂げられた想いが綴られてます。 現代の場面に出てくる定年間近の泰介は、思ったことをすぐに口に出し、相手の気持ちを考えることなくいつも自分を肯定し主張するサラリーマンで「こんな男になりたくないわ」と思いながら読んでいたけど「もしかしたら自分も…」とちょっと自らの行動を振り返ってしまうことも(^^; この作品は雑誌で紹介されていたので図書館で予約して借りたのですが、期待のさらに上をいく中身の濃い作品でとても満足できました。
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万津子の若い頃の話は辛い。でも昔は普通の出来事だったんたろうな。集団就職の場面は私の父も集団就職だったので家族との別れは辛かったと思い、泣けた。 泰介の言動行動からADHDとは気づいていた。昔はそんな病名もないし万津子の苦労が伝わる。 大人になって気づいて言ってくれたのが娘。一番言われたくないけど一番素直にならざるを得ない相手からの言葉はこたえる。 作家さんの頭の中はすごい。子育ての話も戦後の話も経験していないのに書ける。
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1964年、2020年それぞれの東京オリンピックと共に人生を歩む家族の話。主人公の泰介みたいな父親はひどいな…と思いきや、そーゆーことかというオチがありました。最後はほっこりするので、家族ものの小説が好きな人にはオススメです!
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随分と落ち着かない人だと思ったらそういうことだつたのか。 病院行ってからうまく行き過ぎだが、万津子さんに伝わったなら良かった。
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いくら何でもこんなヒドイオヤジは、いないだろうと最初シラケたが、「発達障害」あたりから、引き込まれた。ただ娘があまりに出来過ぎな上、オヤジの変身振りに戸惑いも。高度成長期のニッポンの空気感、20代で、ここまで描ききるとは。予定通り開催されていれば、2020東京五輪の金字塔的作品に...
いくら何でもこんなヒドイオヤジは、いないだろうと最初シラケたが、「発達障害」あたりから、引き込まれた。ただ娘があまりに出来過ぎな上、オヤジの変身振りに戸惑いも。高度成長期のニッポンの空気感、20代で、ここまで描ききるとは。予定通り開催されていれば、2020東京五輪の金字塔的作品になっていただろうに…
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今と昔を行ったり来たりしながらも、いろんな謎がとけたり、葛藤と戦ったり。わからないまま、教えないままという強さも感じられる作品。やはり、母は強い。 2021/1/22読了
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