ポストコロナ期を生きるきみたちへ の商品レビュー
VUCA感がめちゃ高まっている現在 今、そしてこれからの世界をどのように生きていけばよいのか。 それを自分のために、そして若い人達のために知りたい。 そのような気持ちで本書を読みました。 執筆者は、内田樹先生セレクトというバイアスはあるので、ものすごい多種多様な意見という感じで...
VUCA感がめちゃ高まっている現在 今、そしてこれからの世界をどのように生きていけばよいのか。 それを自分のために、そして若い人達のために知りたい。 そのような気持ちで本書を読みました。 執筆者は、内田樹先生セレクトというバイアスはあるので、ものすごい多種多様な意見という感じではないですが、それでも幅広い年代と専門分野にわたっています。 そしてみなさん暗くなりがちな話題にも関わらず、暖かで柔らかい前向きな文章を書かれており、こちらも穏やかな気持ちでページをめくり続けることが出来ました。 全体を通してある程度共通だと感じたメッセージは •現在や過去(大人、制度、システム)を信じすぎないでね •データは大事だけど私たちは人間だよ •自分の頭で考えてね •支え合うって、大事だよ •いや、そんなシンプルで簡単にまとめられることばっかじゃないからね ということです。 これに関して私は全面的に共感します。 このメッセージの先によい未来があると信じて、若い人達にそれを伝えたいし、伝え方を考えていきたいです。 と同時に若い人達には、このメッセージと全く関係ないような、私たちが予想もしない全く新しい素敵な未来を創ってくれることも、ちょっと期待しています。
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中高生向けとして編まれた本 私は三十代のおっさんだが、内田さんをはじめとした学者、活動家の方々がどういうメッセージを送るのか興味深く読めた。
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内田樹さんんが呼びかけて「中高生向き」に書いてもらった,オムニバス本。わたしが知っていた人は6~7人だが,それぞれの呼びかけが面白かった。 本書のメッセージは,30代~70代の年代別に分かれていて,70代なんて,中高生が大人になった頃はほとんど現役ではないわけで,だからこそ,...
内田樹さんんが呼びかけて「中高生向き」に書いてもらった,オムニバス本。わたしが知っていた人は6~7人だが,それぞれの呼びかけが面白かった。 本書のメッセージは,30代~70代の年代別に分かれていて,70代なんて,中高生が大人になった頃はほとんど現役ではないわけで,だからこそ,なにを呼びかけているのかが,気になる。 新型コロナによって暴き出された現代社会の矛盾は,コロナ禍が過ぎ去ったとしても,なんらかの修正を迫られるはずだ。会社に行かなくても仕事ができる…と分かったからには,満員電車に乗って会社へ行くこと自体が,すでに「必要なこと」ではなくなってしまった。密を避けることは,過疎地域では当たり前であり,過疎であるわたしの地域で影響を受けたのは「年に一番密になる地元のお祭」ぐらいだ。 指導者たちは,巨大な経済システムの中で,無駄を省くことを第一条件として進めてきたことのツケが,あまりにも大きかったことにやっと気づいたのだろうか。もっとも,10年前の東日本大震災の津波による原発事故のときにも気づいたはずだったのだが…それが,いつのまにか,どっかへいってしまっていた。今回,また,違う形で自然が教えてくれたんだが。 内田さんがいうように,今後の社会は決して楽観的に過ごせるわけではないだろう。高齢化率や出生率などを見ても,その大変さがよく分かる。 じゃあ,今後はだれがどんな社会を作ってくれるのか…いや,君が作っていくんだよ,それは君がやりたいことを選んでやっていくんだよ…というメッセージが,少しだけ勇気を与えてくれる。 60代のお爺ちゃんは,孫たちの世代に何を残せるのだろう。まだわたしにできることはたくさんありそうだ。
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玉石混交の内容だが、面白い議論もある。人の行動は変わらないが、コロナの記憶は当面続く。国境の意識、遠隔技術の成果は明らか。企業や国家の行動に影響はあるだろう。イノセンスな効率至上主義は若干減少すると期待したい。
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まえがきに掲載されている「寄稿のお願い」で書かれている通りに、書かれていることは、一人ひとり違った切り口の「ポストコロナ期を生きるきみたちへ」のメッセージ。 本当に私が中高生だったら、偶然にでも見つけて手に取って欲しい。手に取れるところに存在して欲しい。 政治学者、疫学者から...
まえがきに掲載されている「寄稿のお願い」で書かれている通りに、書かれていることは、一人ひとり違った切り口の「ポストコロナ期を生きるきみたちへ」のメッセージ。 本当に私が中高生だったら、偶然にでも見つけて手に取って欲しい。手に取れるところに存在して欲しい。 政治学者、疫学者から宗教学者、そしてアーティスト。 アジカンの後藤さんの文章は、不意打ちでもあり、なんか涙出た。 突きつけられつつも、著者たちがある意味突き放してくるからこそ、信頼感があって温かい。
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ポストコロナ期という題名が気になって読んでみた。 いろんな著者の考えを知れて興味深い。 権威にただ従うだけではダメなこと 自分の頭でよく考えること 周りの空気に流されなくてもいいこと が、いろんな立場の著者から述べられている。 わかっていても難しいんだけどね、というのが 大...
ポストコロナ期という題名が気になって読んでみた。 いろんな著者の考えを知れて興味深い。 権威にただ従うだけではダメなこと 自分の頭でよく考えること 周りの空気に流されなくてもいいこと が、いろんな立場の著者から述べられている。 わかっていても難しいんだけどね、というのが 大人になってしまった自分の言い訳だけど。 この先が、少しでもいい未来が待っていますように。
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■1 Letters from around 30 ポストコロナにやってくるのは気候危機 斎藤幸平 楽しい生活──僕らのVita Activa 青木真兵 これからの反乱ライフ えらいてんちょう ■2 Letters from over 40 君がノートに書きつけた一編の...
■1 Letters from around 30 ポストコロナにやってくるのは気候危機 斎藤幸平 楽しい生活──僕らのVita Activa 青木真兵 これからの反乱ライフ えらいてんちょう ■2 Letters from over 40 君がノートに書きつけた一編の詩が芸術であること 後藤正文 技術と社会─考えるきっかけとしての新型コロナ危機 白井聡 「タテ、ヨコ、算数」の世界の見方 岩田健太郎 支援の現場から考える、コロナ後の世界 雨宮処凛 「大学の学び」とは何か─「人生すべてがコンテンツ」を越えて 増田聡 ■3 Letters from over 50 コロナで明らかになった日本の最も弱い部分──対話・エンパシー・HOME 平田オリザ コロナ禍と人間──私たちはどう生きるのか 想田和弘 台風とコロナ・パンデミックは同じか? 俞炳匡 図太く、しぶとく、生きてゆけ──誰も正解を知らない問題にどう答えを出すか 山崎雅弘 ■4 Letters from over 60 医療が無料であること 三砂ちづる 人生100年時代ポストコロナはダブルメジャーで 仲野徹 メメント・モリ──思いがけない出会いに開かれているために 中田考 ディレンマの知性 釈徹宗 ■5 Letters from over 70 ポストコロナ期における雇用について 内田樹 自分に固有の問題を考えること 池田清彦 コロナと価値のものさし 平川克美 マスクについて 鷲田清一 (内容)コロナ・パンデミックによって世界は変わった。グローバル資本主義の神話は崩れ、医療や教育などが「商品」として扱ってはならないことがはっきりし、一握りの超富裕層がいる一方で命を賭して人々の生活を支える多くのエッセンシャルワーカーが貧困にあえぐ構図が明らかとなった。わたしたちはいま、この矛盾に満ちた世界をどうするかの分岐点に立っている。
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若い人からベテラン著者まで、さまざまな視点で、ポストコロナについて書かれていました。 蔓延するウィルスがどのようなものか、また、そこから受ける我々の生活への影響とこれからの展望。 いずれにせよ、近代的思想に基づいた人間の行動から生み出された歪みだということは一致しているように...
若い人からベテラン著者まで、さまざまな視点で、ポストコロナについて書かれていました。 蔓延するウィルスがどのようなものか、また、そこから受ける我々の生活への影響とこれからの展望。 いずれにせよ、近代的思想に基づいた人間の行動から生み出された歪みだということは一致しているように思える。
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コロナ後の世界を想定しているため、コロナに対する寄稿が大半を占めるが、むしろbeforeコロナにあった問題が断絶せず続いていると感じた。 内田樹さんのベーシック・インカムについての話はブルシットジョブ(くそな仕事)から人を解放する方法の1つだと感じた。
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高校3年生の私でも分かりやすい文章が多かった。新型コロナによって振り回される私たちの未来を前向きに考えていこうと思った。まずは正しい知識を得ること。そしてタテ、ヨコ、算数(本書より)の多角的視点から問題をみつめる。これから大学に進学する上で役立ちそうな知恵を得ることができた。
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