ポストコロナ期を生きるきみたちへ の商品レビュー
高校3年生の私でも分かりやすい文章が多かった。新型コロナによって振り回される私たちの未来を前向きに考えていこうと思った。まずは正しい知識を得ること。そしてタテ、ヨコ、算数(本書より)の多角的視点から問題をみつめる。これから大学に進学する上で役立ちそうな知恵を得ることができた。
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大学は勉強するところではない。大学とは、知識を商品のように学生に売るところではありません。知とはデジタルデータではなく、身体と感情を持った人間一人一人が身につけ、実践し、対話し、試行錯誤する中でしか役立たない。 あらかじめ用意された正解をたくさん覚えることが優秀だというのは、い...
大学は勉強するところではない。大学とは、知識を商品のように学生に売るところではありません。知とはデジタルデータではなく、身体と感情を持った人間一人一人が身につけ、実践し、対話し、試行錯誤する中でしか役立たない。 あらかじめ用意された正解をたくさん覚えることが優秀だというのは、いわば知識ベースの勉強です。しかし、非常事態に対処するには、そんな勉強だけでは限界があります。そこで力を発揮するのが、物事をいろいろな角度から観察し、今までに知った事実と組み合わせて、全体の構造を考えるという知性ベースの学びです。 まだ答えがない問題への対処については、先生と生徒の立場は対等です。
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30代40代・・70代。宗教、医学、劇作家、様々な分野の人たちが、2020年11月に出版したという基本の骨組みには拍手。 大人がまず、若い人たちにごめんなさいと謝っている姿勢が現在をよく表し、けれど進むべき道を歩むエネルギーをあたえるほど熱量があるかというと、自分自身たちも悩んで...
30代40代・・70代。宗教、医学、劇作家、様々な分野の人たちが、2020年11月に出版したという基本の骨組みには拍手。 大人がまず、若い人たちにごめんなさいと謝っている姿勢が現在をよく表し、けれど進むべき道を歩むエネルギーをあたえるほど熱量があるかというと、自分自身たちも悩んでいる今では、難しい。 今までのものさし、価値観で今を見てはいては、未来は見えてないということは感じさせた。 究極自己決定できる力が必要か❣️ コロナで時間に余裕がない中、小学校のおはなしかいでボランティアを受け入れる決断をされた。その学校に行くにあたって、大人として心構えが必要かしらんと思って、柄にもなく気合を入れて図書館で借りた一冊。
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2020年の8月くらいに書かれた内田樹さん編のアンソロジー。 コロナをへてポストコロナに対しての中高生・大学生 に向けて30代・40代・50代・60代・70代の著作者が 指針というかメッセージ集です。 前書きの内田樹さんの『各代の著作者からの想定読者にたいするいうべき言葉は『ごめ...
2020年の8月くらいに書かれた内田樹さん編のアンソロジー。 コロナをへてポストコロナに対しての中高生・大学生 に向けて30代・40代・50代・60代・70代の著作者が 指針というかメッセージ集です。 前書きの内田樹さんの『各代の著作者からの想定読者にたいするいうべき言葉は『ごめんなさい』』という部分は非常に 心に残る内容です。 20人の人からの言葉のなかで、一番よかったなあと思うのが、今回は平川さんでした。 昨年の8月と現在(2021年1月)とはまたフェーズが 変わってきているコロナの状態ですが。 やはりいろいろな矛盾が表出してきているなあと 思います。 たしかに、自分の息子も含めて、若い人たちには 今後この世界の変えられるものを、正しく変えていき 少しでも多くの人たちが生きやすい世の中にして いってもらいたいと思います。
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"何であれ「問題を解決すること」の確かな道筋は、どこかの誰かが出来合いの答えとしてしてしてくれるわけではありません。それは最終的には、自分の知性をもとに、自分の責任と判断で、自分自身で選び取っていくしかないのです。" 114ページ 増田聡 中高生ではな...
"何であれ「問題を解決すること」の確かな道筋は、どこかの誰かが出来合いの答えとしてしてしてくれるわけではありません。それは最終的には、自分の知性をもとに、自分の責任と判断で、自分自身で選び取っていくしかないのです。" 114ページ 増田聡 中高生ではないが読んだ。それぞれの方のメッセージを読みながら、いろいろ考えた。
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色んな立場における識者の手による、今の時代ならではのアンソロジー。内田樹編ってところで、それなりのバイアスがかかっていることは間違いないけど、氏の慧眼に心酔している身としては、その選択には疑念の余地なし。通読した後も、その気持ちに変わりはなかった。いくら博覧強記でも、単著では、そ...
色んな立場における識者の手による、今の時代ならではのアンソロジー。内田樹編ってところで、それなりのバイアスがかかっていることは間違いないけど、氏の慧眼に心酔している身としては、その選択には疑念の余地なし。通読した後も、その気持ちに変わりはなかった。いくら博覧強記でも、単著では、その言論にそれなりの限界があるものだと思うけど、その点本作は、根っこの部分でのブレをほとんど感じさせることなく、だけどそれぞれに違った見地からの論旨が展開されていて、感じ入ることしきりだった。
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