希望病棟 の商品レビュー

垣谷美雨(著者)

2021/06/10

面白かったには面白かったのだけど、後半の大半で何でそこまで「夜の世界で生活費を稼ぐ」という点をしつこく書かなければいけないのかわからなかった。

2021/05/27

患者に聴診器を当てるとその患者の心の声が聞こえるという『後悔病棟』の続編。
「必要とする医師の間を巡るようになっている」聴診器が、今回は口下手で不愛想な医師摩周湖（妙ちくりんな名！）が手に。
自分の気持ちがうまく表現できないと卑下していた彼女は、聴診器を使うことによって自信を回復し、考えが変わる。
思ったことをそのまま口に出そうと決め、彼女の勧める治験療法で、担当する末期の癌患者たちも快方に向かい、新しい人生を歩み始める。
その一人の患者＝代議士の妻と姑との経緯には、著者の本領が発揮される小気味の良さが。
さらに、この聴診器の運命が語られる終盤には、！と。
『後悔病棟』が、人生をやり直したいと願っている患者に人生の岐路での選択は間違っていないと気づかせるのに対し、患者に新しい一歩を踏み出す力を与えるのが、『希望病棟』。

2021/05/14

垣谷美雨さんの本は、最後がいつもハッピー・エンドなので安心して読み続ける事が、出来る。　希望病棟と言う題名から想像していた内容とは違い、治験によって病気を、克服した二人がいままでの人生を変えようと模索する物語。　そう！人生は、たった一度きり。　私も後悔のないよう毎日を生きなければ！！

2021/05/14

貧困家庭の女の子が大学に行くためには・・・「風俗」で働くことしかないのか？
風俗しかない、だから安全な風俗店を営業するって理屈は、やっぱりすんなり納得できない。そんな国になってほしくないと思う。
国立大学の授業料、昔みたいにめちゃくちゃ安くすれば、頭のいい子なら大学行けると思うけど。なんで高いんだ、国立なのに。

2021/05/09

あまり聴診器は関係なかったな。母娘かもしれないって件は必要だったのかな？
わたしは恵まれた環境で育ってきたって自覚してて、貧困のこと少しは考えるきっかけにはなったと思う。

2021/05/08

末期癌を患った若い2名の患者、患者の心の声が聴ける聴診器を手に入れた若い女医。治験が上手くいき、健康を取り戻した2名の女性の「生き直し」人生はなかなか厳しい道なのだが…。
様々な社会問題を取り上げてストーリーを紡ぐ作者、この作品でも読者は自分の中の偏見や固定観念に気付かされる。
このお話のように、希望の見える日が全ての人に訪れて欲しいと思わされる。

2021/05/06

人の心の声が聴こえる不思議な聴診器を拾った摩周湖先生と、末期癌から回復した患者さんたちが新しい人生を歩んでいく話。

前作と同じ聴診器なんだけど、違う使い方がされていて面白かった。貧困だったり女性蔑視だったり、社会問題とも絡めて話が進んでいて、わたしはこちらの続編の方が好きでした。

中高生くらいにおすすめです。
子どもにも読んでもらいたいなと思いました。

2021/04/25

「後悔病棟」の続編で、同じような展開になるのかと思いきや！
聴診器を使う人が代われば使用方法も変わってくるのね〜。

主人公のキャラは前作の方が好きだけど、展開はこっちの方が好きでした⭐︎

2021/04/22

垣谷美雨氏作品が、どうしてこんなにも人の心を掴んで離さないのか毎回感じ入る。本音を鋭い描写で抉り出す爽快さやブラックを逆手にとる、ユーモア。今回も膝を打つ手がとまらなかった。

2021/04/12

神田川病院に赴任したばかりの女医・黒田摩周湖は、二人の末期癌の女性患者をみている。先輩のルミ子に促され、摩周湖が病院の中庭で拾った聴診器を使ってみると、患者たちの“心の声”が聞こえてきて･･････。(e-honより）