希望病棟 の商品レビュー
前作の後悔病棟の続編との事で、同じように各患者の人生を書くのかなぁと思っていたが、よい意味で裏切られた。 前作と同じなら、ガン患者はみんな亡くなってしまうけど、こちらは二人の女性は治験によってガンを克服する。 普通ならそこで、良かった良かったと終わりなんだろうけど、ガンを克服して...
前作の後悔病棟の続編との事で、同じように各患者の人生を書くのかなぁと思っていたが、よい意味で裏切られた。 前作と同じなら、ガン患者はみんな亡くなってしまうけど、こちらは二人の女性は治験によってガンを克服する。 普通ならそこで、良かった良かったと終わりなんだろうけど、ガンを克服しても以前と同じ生活が待っていて、そこに待ち構えている問題を解決していかなければならない。 ガンを経験して、その後の生き方を見直す。。。よくできたストーリーでした。
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病院が舞台の物語?というよりは、 おかしな聴診器を拾った女医、摩周湖。 末期癌患者、女子高生の桜子。 同じく末期癌患者で三十代代議士婦人の貴子の話。 この二人の患者が治験治療で病気を克復して改に生きていく様が描かれている。 児童養護施設で育った桜子は高校卒業後の生活が不安で、ま...
病院が舞台の物語?というよりは、 おかしな聴診器を拾った女医、摩周湖。 末期癌患者、女子高生の桜子。 同じく末期癌患者で三十代代議士婦人の貴子の話。 この二人の患者が治験治療で病気を克復して改に生きていく様が描かれている。 児童養護施設で育った桜子は高校卒業後の生活が不安で、また、大学へ進学をしたいけれどお金がない。 効率良くお金を手に入れるアルバイトとして風俗で働くことを提案する貴子。 世の中の暗い影の部分も描かれながらも、少し?いや、だいぶ可笑しかったのは摩周湖が使う聴診器。 聴診器は面白かった。 聴診器のお陰で本当は現実的でシリアスな話も、かなり気軽に読むことが出来た。 面白かった。
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病院物かと思いきや、病院は舞台となれど、二人の患者と一人の女医の物語だった。少し考えさせられながらも興味深く読めるところは他の作品同様。 前編に「後悔病棟」という本があるらしく、先にこっちを読んでしまったのでそれだけ残念。
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医療小説かと思いきや少し違った 摩周湖ちゃんと聴診器。 死を覚悟していたそれぞれ2人の女性が生を与えられ、改めて生き方を考える 桜子ちゃんも貴子さんも応援したくなる
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
内容紹介(Amazonより) ロングセラー『後悔病棟』に続く感動の長編 神田川病院に赴任したばかりの女医・黒田摩周湖は、二人の末期癌の女性患者をみている。先輩のルミ子に促され、摩周湖が病院の中庭で拾った聴診器を使ってみると、患者たちの“心の声”が聞こえてきて・・・・・・。 母親に捨てられ、児童養護施設で育った桜子は、大人を信じていない。代議士の妻の貴子は、過去に子供を捨てたことがあるらしい。 摩周湖の勧めで治験を受けた桜子と貴子は快方に向かい、自分の人生を生き直すことに。大学に進学するお金がなく進路に悩む桜子、選挙にしか関心のない夫と姑を嫌悪する貴子。孤独と生きづらさを抱えてきた二人は、どのような道を歩み始めるのか―― 共感の嵐を呼んだヒューマン・ドラマ『後悔病棟』に続く感動の長編!! あの聴診器は、またルミ子先生の元に戻るんかな? 摩周湖のお母さんもお世話になった聴診器だったとは… 貴子と桜子は親子かと思って読んでたけど そうそう上手いことばかり起きなかったな。 女性の貧困を手っ取り早く救うのは 性産業しかないような内容はちょっと残念な気がしたけど 現実的にもそうなんだろうか? 上の子の奨学金をやっと返し終えたんですが これを本人が返すとなると なかなか大変だろうなと思います。 題名の通り、いろんな意味で希望が持てるラストで良かったです。
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「後悔病棟」の第二弾。患者の胸に当てると患者の心が聞こえてくる聴診器を持った医師の黒田摩周湖は、次第に自分の考えていたことに自信を持ち、それを正直に素直に言えば人は聞いてくれることを発見した。そして、おどおどして考えを言えなかった摩周湖ではだんだんなくなっていく。ちょうどそのころ...
「後悔病棟」の第二弾。患者の胸に当てると患者の心が聞こえてくる聴診器を持った医師の黒田摩周湖は、次第に自分の考えていたことに自信を持ち、それを正直に素直に言えば人は聞いてくれることを発見した。そして、おどおどして考えを言えなかった摩周湖ではだんだんなくなっていく。ちょうどそのころ聴診器を先輩の医師に黙ってロッカーに入れて返した。この聴診器で心の声を聞いた癌患者の高校生の小出桜子と代議士夫人の谷村貴子の人生も変わっていく。
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柿沼美雨の希望病棟を読みました。 主人公の黒田摩周湖は病院の庭で聴診器を拾います。 その聴診器は患者さんの心の声が聞こえました。 末期癌の元キャバクラ嬢の議員の奥さんや女子高生の心の声を聴いていて、患者さんに寄り添っていくのですが、なかなか面白かったです。
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前作の「後悔病院」からの続きの話しで 今回は後輩の医師。黒田摩周湖と2人の患者が メインで書かれていました。 今回は病院を退院してからの話しが長く 私生活に悩みを抱える2人が病気を乗り越え 生き直す話しは色々考えさせられました。 そして不思議な聴診器の過去の話しはビックリ! まさ...
前作の「後悔病院」からの続きの話しで 今回は後輩の医師。黒田摩周湖と2人の患者が メインで書かれていました。 今回は病院を退院してからの話しが長く 私生活に悩みを抱える2人が病気を乗り越え 生き直す話しは色々考えさせられました。 そして不思議な聴診器の過去の話しはビックリ! まさかそこに繋がってたのか!って感じでした。 ただ終わり方と全体的な内容は1作目の方が 個人的には好きでした。
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面白かった~~!! いつもどおりの一気読み。「後悔病棟」の続きではなるけど「後悔病棟」を読んでなくても全然楽しめる。 でも「後悔病棟」のあの雰囲気を味わってからの本作やとこのオチに非常に救われるなあ。 ほんま、タイトル通りの本。 自分自身で世界なんか変えられるんやなって久しぶ...
面白かった~~!! いつもどおりの一気読み。「後悔病棟」の続きではなるけど「後悔病棟」を読んでなくても全然楽しめる。 でも「後悔病棟」のあの雰囲気を味わってからの本作やとこのオチに非常に救われるなあ。 ほんま、タイトル通りの本。 自分自身で世界なんか変えられるんやなって久しぶりに思えて、スカッとした。 自分の力で変えられる範囲の世界に生きていられるのも幸せなことなんやなあ。 いや違うな、自分の力で変えられないことは寿命だけなのかもな…? 著者の別タイトルも読もう。楽しかった。
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医師、黒田摩周湖は不思議な聴診器で患者の心を知ることができる。患者の小出桜子、谷村貴子は治験が成功し、新たに生き直していく。そこには女性の貧困や、家庭の問題など色々な問題がちりばめられ、生き方について色々と考えさせられた。
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