希望病棟 の商品レビュー
「後悔病棟」の続編なんだけど、こちらは長編でちょっと違った展開。 聴診器を使って患者の心の声を聞くのは摩周湖先生(すごい名前!)。 治験、貧困、世襲議員、風俗ビジネスなどの問題が、患者の貴子や桜子を軸に描かれていく。 貧困や児童養護施設の様子などはなかなか重たい内容だけど、垣谷さ...
「後悔病棟」の続編なんだけど、こちらは長編でちょっと違った展開。 聴診器を使って患者の心の声を聞くのは摩周湖先生(すごい名前!)。 治験、貧困、世襲議員、風俗ビジネスなどの問題が、患者の貴子や桜子を軸に描かれていく。 貧困や児童養護施設の様子などはなかなか重たい内容だけど、垣谷さんらしい軽快なタッチなので読みやすかった。 聴診器の謎は続編で明かされそうな雰囲気。
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ふと当サイトの自分の本棚を検索してみると、意外と著者の作品を読んでいました。びっくり! でも本作は最後はうまくいきすぎていてあまり…でした。 その聴診器を使うと患者の心の声が聞こえる、だからなに?ってな感じでした。 黒田医師に心の声を聞かれた患者、小出桜子と谷村貴子は病気が治り、...
ふと当サイトの自分の本棚を検索してみると、意外と著者の作品を読んでいました。びっくり! でも本作は最後はうまくいきすぎていてあまり…でした。 その聴診器を使うと患者の心の声が聞こえる、だからなに?ってな感じでした。 黒田医師に心の声を聞かれた患者、小出桜子と谷村貴子は病気が治り、その後の人生を自分の足で歩いていく感じはよかったです。
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今回は治験により末期癌を克服した女性たちの話。病院の話と見せかけて、女性の貧困問題について描かれている話だった。 重い話も重くなりすぎず、軽く読めるのもこの作者さんならではだなと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
貧困に切り込んでいた。 JKビジネスや性風俗ではたらくという選択肢。 「自分を売ることになるからやめろ」とか、「もっと他に仕事あるでしょ」とか、自分の恵まれた環境にさえ気づかずに理想論だけを上から投げかけてくる奴ら。 2年前、私は結果としてたまたま高給バイトが見つかったからその選択肢をとらなかっただけでその選択肢をとるかもしれなかった。 その悔しさも、情けなさも、どうしようもなさも、必死に足掻いている時の私の気持ちは 貧しさを肌で感じたことがない人間には分からないし、絶対に分かられてたまるかと思う。 きっと家庭環境だって、そうだと思う。
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「後悔病棟」の続編 やっぱり垣谷さんの本が好き 続編だから、後悔病棟と同じような流れなのかと思ったら 全く違く…前回の主人公から聴診器を引き継いだ後輩が主人公と思ってたが あくまでも補助的な感じで、メインは患者二人だった 垣谷さんの本は、現代社会の問題をベースに お話を書いて...
「後悔病棟」の続編 やっぱり垣谷さんの本が好き 続編だから、後悔病棟と同じような流れなのかと思ったら 全く違く…前回の主人公から聴診器を引き継いだ後輩が主人公と思ってたが あくまでも補助的な感じで、メインは患者二人だった 垣谷さんの本は、現代社会の問題をベースに お話を書いてる感じが多いですが やっぱり すごい… 登場人物みんな魅力的だけど 貴子さんの正義感、発想力、行動力は凄いですね。 しかし こんな時でも人間は「エロ」を中心に回るよねぇ…と呆れるというか… でも生物学的にも大事ですものね… 世の中 色々開発する時も「エロ」が切っ掛けなのか? メガネ→めちゃくちゃハッキリみたい VR→…だいたい分かるな?…なっ?… まぁでも冗談抜きで考えてもエロで動かされてる 生き物や植物は遺伝子が利用してる乗り物みたいた物 英雄だってそうだ 英語で【HERO】 そんな英雄から【H】を取り上げると ほら!【ERO】だ!! ※だから結局話は変わるけど 俺が何が言いたいかって言うと… 【中古で本やゲーム売ると、サイン求められるけど…名前書くのに、変に意識して綺麗な字で書けるかな?って毎回 妙に緊張しちゃうよね?】って事!!
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「後悔病棟」の続編で、いきなり文庫作品。 前作未読でも問題なく楽しめる。 今回、患者たちの“心の声”が聴こえる聴診器を手にしたのは神田川病院に赴任したばかりの女医・黒田摩周湖。 児童養護施設で育った桜子と代議士の妻の貴子、二人の癌患者の心の声を聞きながら、摩周湖と桜子、貴子、そ...
「後悔病棟」の続編で、いきなり文庫作品。 前作未読でも問題なく楽しめる。 今回、患者たちの“心の声”が聴こえる聴診器を手にしたのは神田川病院に赴任したばかりの女医・黒田摩周湖。 児童養護施設で育った桜子と代議士の妻の貴子、二人の癌患者の心の声を聞きながら、摩周湖と桜子、貴子、それぞれが希望を持ち前に進んで行くヒューマン・ストーリー。 物語の核となるのは貧困問題と孤独。 貴子が貧困問題を真剣に考える姿には共感する。 風俗ビジネスには抵抗を感じるが、世の中に蔓延る貧困や格差、奨学金制度など社会問題を考えるきっかけになる。
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後悔病棟が面白かったので、こちらも読んでみました。 同じ舞台で繰り広げられるの物語でしたが、後悔病棟とは違った物語の進み方でした。 登場人物たちの生い立ちはかなりハードなものでしたが、垣谷美雨さんらしい終始クスッと笑えるところだったりほっこりする言葉が随所にあり、読んでいて辛くな...
後悔病棟が面白かったので、こちらも読んでみました。 同じ舞台で繰り広げられるの物語でしたが、後悔病棟とは違った物語の進み方でした。 登場人物たちの生い立ちはかなりハードなものでしたが、垣谷美雨さんらしい終始クスッと笑えるところだったりほっこりする言葉が随所にあり、読んでいて辛くならないのが垣谷さんのすごいところだと思います。 自分の人生を強い心で切り開いていく女性たちの物語は読んでいて勇気をもらえました。 自分だったらこんな風に生きていけるかな…?とちょっとネガティブになるくらい、パワフルな登場人物たち。 死ぬこと以外かすり傷、って本当だな!と思わされました。 私もやりたいことには挑戦して、パワフルに生きていこうと思いました。
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人生、やり直すことができたら・・・。別れ道となるところで別の選択をしても今より幸せと思えるとは限らないけど。 それでも、今の自分を受けとめて、これから先もっと自分らしく生きる為に何ができるか考えることは大事だと思います。 摩周湖のように少しずつ自分に自信が持てるようになればなれば...
人生、やり直すことができたら・・・。別れ道となるところで別の選択をしても今より幸せと思えるとは限らないけど。 それでも、今の自分を受けとめて、これから先もっと自分らしく生きる為に何ができるか考えることは大事だと思います。 摩周湖のように少しずつ自分に自信が持てるようになればなればもっと生きやすくなれるはず。
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前回に引き続き面白い。聴診器がドクターの中でバトンのように巡る過程もおもしろいし、いつの間にやら前回の登場人物たちも成長してるのも面白い!!!笑 柿谷さんの本はどれもこれも割と身近で起きる出来事を拾って小説にしたものが多いので、ホントに世界観に引き込まれやすい。 ちょっと近所...
前回に引き続き面白い。聴診器がドクターの中でバトンのように巡る過程もおもしろいし、いつの間にやら前回の登場人物たちも成長してるのも面白い!!!笑 柿谷さんの本はどれもこれも割と身近で起きる出来事を拾って小説にしたものが多いので、ホントに世界観に引き込まれやすい。 ちょっと近所に出かける気持ちで柿谷ワールド入り込める。ちょっとしたトリップです。でも、日常にありそうな話すぎて、本を読んだのか誰かに聞いたのかわからなくなりそうなくらい身近な登場人物たち。笑 コミュニケーションがものすごいとれない人。 これも結構あるからね。 何考えてるんだろ?とか、実は?とかね。笑 こんなふうに腹の中の声が聞こえる聴診器があればわたしも今すぐ聞いてみたい腹が何人かおります。笑 そんな一冊。 ミステリーに疲れたら是非!読んで欲しい!!!
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今回は摩周湖先生のお話 前回の公開病棟と違うのは、病気になった人が元気になった後どう生きるか とくに桜子の話はグッとくる 貴子のエアコンが壊れただけで人生が狂い出した所も もう一度命を再生した女性たちが強く生きるお話 摩周湖先生を読みながら応援していました!
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