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海をあげる の商品レビュー

4.1

250件のお客様レビュー

  1. 5つ

    101

  2. 4つ

    76

  3. 3つ

    44

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    6

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2021/11/24

読むのが怖かった本だ。 和田靜香さんの著書『時給はいつも~』を読んで、私の身の安全は「沖縄の人たちが毎日安心して暮らせること」が犠牲になることで成り立っていると気づかされた。 誰かの犠牲の上に何かが成り立つ構造。知らぬ間に自分もそれに加担していることを直視するのはつらい。 しかし...

読むのが怖かった本だ。 和田靜香さんの著書『時給はいつも~』を読んで、私の身の安全は「沖縄の人たちが毎日安心して暮らせること」が犠牲になることで成り立っていると気づかされた。 誰かの犠牲の上に何かが成り立つ構造。知らぬ間に自分もそれに加担していることを直視するのはつらい。 しかし、本当につらいのは誰なのか。 沖縄の人々の痛みに、すこしでも寄り添おうとしたのか。そもそもきちんと耳を傾けたことはあるのか。 私はしっかりと、一緒に海につかることはできるのか。

Posted byブクログ

2021/11/23

大学のとき、猿田佐世先生の授業で、沖縄問題についてたくさんのことを教えてくれた。 だが、そのとき自分は単位がとれればなんでもよく、正直寝ていたしコメントペーパーにも薄い内容のことひとこと書いて提出していた。 きっとなにが争点で、なにが先生の思う最善策なのか、またそれに関する有用な...

大学のとき、猿田佐世先生の授業で、沖縄問題についてたくさんのことを教えてくれた。 だが、そのとき自分は単位がとれればなんでもよく、正直寝ていたしコメントペーパーにも薄い内容のことひとこと書いて提出していた。 きっとなにが争点で、なにが先生の思う最善策なのか、またそれに関する有用な問いがいくつも授業内で語られていたはずなのに。 上間さんが後書きで、「言葉は聞く耳を持つ者の前でしか紡がれない」と書いていた。 私も美しい沖縄しか知らなかった。知ろうとしなかった。 そのことを恥じて、もう一度勉強しなおしたい。

Posted byブクログ

2021/11/23

ラストの3行が、心に響きました。 そして確かに上間さんから海を受け取りました。 海は私のものでもある、だから大切する、知らないところで決められていくことに沈黙はしない。 気持ちを強くさせて貰いました。 風花ちゃんの大好きな青山ゆみこさんの『人生最後のご馳走』も読みたくなりました...

ラストの3行が、心に響きました。 そして確かに上間さんから海を受け取りました。 海は私のものでもある、だから大切する、知らないところで決められていくことに沈黙はしない。 気持ちを強くさせて貰いました。 風花ちゃんの大好きな青山ゆみこさんの『人生最後のご馳走』も読みたくなりました。

Posted byブクログ

2021/11/23

ノンフィクション大賞受賞ということで手に取ったけれど、読み進めると、これがノンフィクションであることを忘れてしまうくらい、まるで私小説かのような美しい文章でした。 沖縄の逃れられない悲運と、かわいい愛娘への愛情が同時に語られることで、それでも人生は続いてゆくのだと感じさせる。 沖...

ノンフィクション大賞受賞ということで手に取ったけれど、読み進めると、これがノンフィクションであることを忘れてしまうくらい、まるで私小説かのような美しい文章でした。 沖縄の逃れられない悲運と、かわいい愛娘への愛情が同時に語られることで、それでも人生は続いてゆくのだと感じさせる。 沖縄に押し付けられた不都合については充分知っているつもりでいたけれど、「分かったつもりでいるなよな」と冷たく突き放された気分だ。

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2021/11/22

上間さんの気持ちが詰まったエッセイ。前作を読まないと伝わりにくい面はある。 痛い、辛い、基地と本土の加害。

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2021/12/05

エッセイのようなノンフィクションのような、沖縄の実情を訴えている本。 自分にとっては非常に読みにくい文章だったが、書かれていることは重要なので★三つ。読みやすければ四つつけたい。 ノンフィクションのため、他者からの聞き取り内容を、できる限りそのまま書いているために読みにくいの...

エッセイのようなノンフィクションのような、沖縄の実情を訴えている本。 自分にとっては非常に読みにくい文章だったが、書かれていることは重要なので★三つ。読みやすければ四つつけたい。 ノンフィクションのため、他者からの聞き取り内容を、できる限りそのまま書いているために読みにくいのだろうか。 とりあえず、 ・主語が何だかわからない、 ・誰が誰に向けた言葉かわからない、 ・誰の家のどの場面の話かわからない、 ・代名詞が多いが、前後の関係から複数候補があって混乱する、 ・文脈から理解しようにも、上記が重なって類推できない、 などから、書いてる意味がわからないことか多かった。 時々読んでて辛くになったが、書かれていることは非常に重要なので、頑張って読み進める。 なんとか読みといた中では、気になるエピソードはいくつかあった。 以下は覚書。ネタバレ注意 アメリカ軍の排水の影響で井戸水のみならず水道水も有害物質のために飲めなくなるエピソード。国からの基地地域への支援金だけではなく、物資のヘルプも必要だな、と感じた。 受験で咳払い一つで再試験になる県もあるのに、沖縄は飛行機の騒音だらけの中、再試験など全くないなども不公平感を感じた。 ハンガーストライキの話では、政府により市民の投票権が奪われる様が生々しく語られ、沖縄の方の苦悩が伝わった。 辺野古に埋め立てられる土砂で、生態系が崩れていること。 基地周辺で性被害に遭い、亡くなった小学生の話から、いかに普段の生活がリスクと隣り合わせであるか。 海を上げるの題名の意味は、責任をあげるという意味であったか。 日本として考える

Posted byブクログ

2021/11/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

沖縄の話。 著者の過去のリコン話。旦那が二軒隣の著者の友人と四年も浮気してた話とか衝撃的だった。(沖縄関係ねえ) 沖縄は、若い女性のリアルや辺野古基地移設問題など。 ただ、個人的には(申し訳ないけど)ありきたりな話であまり響かなかった。

Posted byブクログ

2021/11/14

文章が上手い本を読みたかったのとノンフィクション大賞の候補だったので手に取りました。 沖縄で生きる人のエッセイ…ではあるのですがその本質は「この痛みを沖縄以外で生きるあなたに伝えるために」書かれたものだとわかり、アリエルの王国から海をあげるまでの章は本当に胸が痛かったです。他人事...

文章が上手い本を読みたかったのとノンフィクション大賞の候補だったので手に取りました。 沖縄で生きる人のエッセイ…ではあるのですがその本質は「この痛みを沖縄以外で生きるあなたに伝えるために」書かれたものだとわかり、アリエルの王国から海をあげるまでの章は本当に胸が痛かったです。他人事のように読んでいた自分が恥ずかしくなりました。日本に生きる全ての人が沖縄で起きている問題の当事者だということ。 辺野古、普天間、オスプレイ…と、単語だけは知っている問題について、生活者の視点から語られる文章を読んだのは初めてで、もっと当事者意識を持たなければと思いました。 私が今まで沖縄の問題を詳しく知らなかったのも、私が「聞く耳を持たない者だったから」であり、そんな私の前ではどんな言葉もかたちづくられなかったと思うと言葉が出てきません。

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2021/11/12

とてもよかった。沖縄の現状を知らずに入れる自分は恥ずかしい。ところどころニュースを検索しながら読了。私たちはちゃんと耳を傾ける義務がある。

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2021/10/31

沖縄の現状を綴ったエッセイ集 沖縄の基地の問題は住んでいる人にとっては大問題 でも、本土に住んでいる我々には響かない。 現在、衆院選しているが ほとんどどの候補者も言及していない。 日本を守ることも含めて 少し考えていかなければならない問題だ。

Posted byブクログ