空洞のなかみ の商品レビュー
俳優 松重豊さんの短編小説とエッセイ。 短編小説の方は現実と虚構が入り混じっているのかな…と思わせる内容。 読んでいてちょっと不思議な感覚。 エッセイは、あの背の高い役者さんの空洞のなかみをのぞいている気分に。 クスリと笑える部分もありなかなか面白かった。 気軽に読める1冊。
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そうだ京都、行こう。 今の時節、なかなか旅行も行けない。 この本を通して、京都の太秦映画村、楽しんでは。 近くにある広隆寺、弥勒菩薩で有名。 実は中は空っぽで、軽くして、火事などの時にはすぐ持ち出せるとか。 俳優も、自分を空っぽにして、その役になりきる。 松重豊さん、 個性派...
そうだ京都、行こう。 今の時節、なかなか旅行も行けない。 この本を通して、京都の太秦映画村、楽しんでは。 近くにある広隆寺、弥勒菩薩で有名。 実は中は空っぽで、軽くして、火事などの時にはすぐ持ち出せるとか。 俳優も、自分を空っぽにして、その役になりきる。 松重豊さん、 個性派の名バイプレイヤーの著者、 最近は「孤独のグルメ」で有名。 下積み時代の話や、映画村の話、 クスッと笑いながら、あっという間に読めた。
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松重さんが書いたという点で一個★追加しとくけど、それにしてもつまらない。小説の部分は途方に暮れるほどのつまらなさだった。。もしかして、これは、退屈を凌ぐための、本当に空洞? エッセイの部分は、等身大というか、食べ物のはなしなど、面白かった。
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読了。期待以上に面白くて、松重さんをもっと好きになった。言葉選びが面白いし、私の知らない難しい言葉からPUFFYの歌の詞まで守備範囲が広くて素敵。 ↓以下、読めなかったり知らなかった言葉のメモ 愚者譫言(ぐしゃのうわごと) 聖徳太子ゆかりの名刹(めいさつ) ガベル 空になった蝸...
読了。期待以上に面白くて、松重さんをもっと好きになった。言葉選びが面白いし、私の知らない難しい言葉からPUFFYの歌の詞まで守備範囲が広くて素敵。 ↓以下、読めなかったり知らなかった言葉のメモ 愚者譫言(ぐしゃのうわごと) 聖徳太子ゆかりの名刹(めいさつ) ガベル 空になった蝸牛状のグラス 無実の罪を着せられた無辜(むこ)の市民 ゴドーを待ちながら ウラジミールとエストラゴン 廷吏(ていり) 一気呵成(いっきかせい) 尾籠(びろう)な話 雪隠(せっちん) 減感作療法 欅坂46にハマってから冠番組のMCを務めるハライチのラジオ聴くようになり、岩井さんの大ファンになって出演作のNHKドラマを見て、松重さん演じる白髪で知的な大学の総長にハートを射抜かれて…推しが推しを呼び流れ流れてたどり着いたこの一冊。 加藤シゲアキくんといい、岩井勇気さんといい、物書きも兼ねてる人がつくづく好きなんだなぁと思う。
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松重さんがどんな文章を書くのか興味があって読んでみました。 読み物としてのレベルはあまり高くありませんが、俳優という職業のリアルを垣間見たようで楽しく読みました。 前半が書き下ろしのフィクション(?)、後半は週刊誌に掲載されていたエッセイとのことですが、恐らくはエッセイの方が向...
松重さんがどんな文章を書くのか興味があって読んでみました。 読み物としてのレベルはあまり高くありませんが、俳優という職業のリアルを垣間見たようで楽しく読みました。 前半が書き下ろしのフィクション(?)、後半は週刊誌に掲載されていたエッセイとのことですが、恐らくはエッセイの方が向いていらっしゃるのではないかと。 タレント本の域を出ないレベルではありますが、この中では割と高水準なのかな。 これからも俳優の松重さんを応援したくなる一冊でした。 2021年5冊目。
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図書館で何気なく手に取り借りてみた。虚像、虚構の世界を面白おかしく。役者だからこそ伝えられる表現なのだなぁと。気がついたらハマってた。
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もともと役者や俳優をたくさん知っていたわけでもないが、この本の筆者の松重豊も、「孤独のグルメ」にはまるまでは、全く知らない役者さんだった。Amazonのプライムビデオでたまたま観た「孤独のグルメ」のビデオは、とても面白く、シーズン8までは全部観終わり、今はシーズン9を観ている途中...
もともと役者や俳優をたくさん知っていたわけでもないが、この本の筆者の松重豊も、「孤独のグルメ」にはまるまでは、全く知らない役者さんだった。Amazonのプライムビデオでたまたま観た「孤独のグルメ」のビデオは、とても面白く、シーズン8までは全部観終わり、今はシーズン9を観ている途中だ。そのビデオ(テレビ東京で放送されたものらしいが)の主人公の井之頭五郎を演じるのが松重豊だ。町の食堂で、定食風の食事を大量に、そして、とてもおいしそうに(絶対に本当においしいのだと思うが)食べる役者だ。 そんな松重豊がエッセイを書くことを知ったのは、日経新聞の最終面。なかなかに面白いエッセイを書いていた。と同時期に、実際にエッセイ集を発行していることを知り、手にとったのが本書。 なかなか味のある面白いエッセイ集であるが、松重豊は俳優・役者としての実力の方が、かなり上である、というのが率直な感想だった。
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全部エッセイと思って読み始めたら最初のは短編小説だった。松重弁護士ってあまり観たことないかも、私?松重医師も記憶に無いな〜。松重知事は好きだった。それにしても「食えるようになる」まではハードだな、役者業!それでも続けてる人たちに活躍の場がありますように。
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前半は夢十夜のようなショートショート。 10篇あるからやはり夢十夜をモチーフにしたのかも。 気がつくとある演劇の現場にいて、その場で自分なりに察した想定で演じるが、実は…という構成。 前後のプロローグ、エピローグの弥勒菩薩とのやり取りが色を添える。 後半のエッセイもだが、ど...
前半は夢十夜のようなショートショート。 10篇あるからやはり夢十夜をモチーフにしたのかも。 気がつくとある演劇の現場にいて、その場で自分なりに察した想定で演じるが、実は…という構成。 前後のプロローグ、エピローグの弥勒菩薩とのやり取りが色を添える。 後半のエッセイもだが、どうにも「孤独のグルメ」での作者の独白の語りで聞こえてしまう。 いい味出てます。
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この本の帯には 「軽妙洒脱な筆致で描かれる 演者の心象風景」 と書いてあるんですけど、本当にそんな感じです。 ゆるく、力は抜けているんだけど、 どこかブラックな部分もあって、でも重くない。 生き様が滲みでているなぁと思いました。面白かった。
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