1,800円以上の注文で送料無料

もしかしてひょっとして の商品レビュー

3.8

29件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/04/27

短編集。 六作の主人公たちが、小さな謎や偶然、引っ掛かりのある出来事に遭遇し、手がかりを前に"もしかして""ひょっとして"と考えて、真相に近づいていく。ほんのりミステリー。 「体育館フォーメーション」が、高校生たち...

短編集。 六作の主人公たちが、小さな謎や偶然、引っ掛かりのある出来事に遭遇し、手がかりを前に"もしかして""ひょっとして"と考えて、真相に近づいていく。ほんのりミステリー。 「体育館フォーメーション」が、高校生たちの日常の謎を描いた話で、面白かった。高校生たちの掛け合い、主人公含めた登場する高校生それぞれの雰囲気が好き。最後の方に登場する卓球部の宮間くんが不憫すぎる(笑) 「都忘れの理由」も、主人公の"先生"が頼りにしていた家政婦さんが辞めてしまったことでおろおろする様子や主人公家族と家政婦さんとの絆が伝わってきて良い。 それぞれの章のなかで、散りばめられた小さな謎について考えるのが楽しくなる小説。 ●「小暑」 もうすぐ一歳になる、七夕生まれのナナを抱いて電車に乗っていた祐介は、車内で親切な老婦人に出会う。その婦人は、ナナを見て、六十年前に出会ったもう一人の"七夕生まれのナナちゃん"と家族にまつわる想い出を語りだす。 ●「体育館フォーメーション」 県立南高校生徒会役員の荻野研介に、最近体育館を使う運動部員からある相談事が持ち込まれている。その相談とは、男子バスケ部員・酒々井の後輩に対する行き過ぎた指導に関してだった。研介は、酒々井の真意について探りだす。 ●「都忘れの理由」 妻に先立たれ一人暮らしをする元・歴史学者の"私"。妻の生前から長年通いで世話をしてくれていた家政婦の紀和子さんから突然、退職を告げられ困惑することとなる。 ●「灰色のエルミー」 永島栄一は、高校時代の同級生・美鈴から灰色の猫のエルミーを預かることになる。そんななか、美鈴が事故に逢い、意識不明の重体となる。 ●「かもしれない」 不動産会社に勤める昌幸は、休日に娘と読んでいた絵本に触発され、2年前に同期がした失敗について、「ああかもしれない」「こうかもしれない」と想像しだす。 ●「山分けの夜」 貧乏大学生の卓也は、伯母にとある頼み事をされて訪れた伯母宅で伯父の死体を発見し、驚く。慌てた卓也は、頼れる先輩の香西に相談する。

Posted byブクログ

2024/04/19

6篇の短編集。共通しているテーマはタイトルにあるように「もしかして」と「ひょっとして」と思いながら真相を読み解くお話。主人公も背景もそれぞれ。 第一話の『小暑』は途中で驚かされた人がほとんどではないでしょうか?こんな仕掛け大好きです。 第三話の『都忘れの理由』は長年働いてい...

6篇の短編集。共通しているテーマはタイトルにあるように「もしかして」と「ひょっとして」と思いながら真相を読み解くお話。主人公も背景もそれぞれ。 第一話の『小暑』は途中で驚かされた人がほとんどではないでしょうか?こんな仕掛け大好きです。 第三話の『都忘れの理由』は長年働いていた家政婦さんから突然「おいとま宣言」をされた老紳士のお話。理由を明かさないのでどうして?とあたふたし、ひょっとして〜と辿り着いた答えが的中。誤解が解けて良かった。 『灰色のエルミー』と『山分けの夜』はミステリーらしさがあり、ドキドキも味わえて面白かったです。 都忘れの花、読み終わってからどんなお花か検索してみました。紫色の可愛らしいお花でした。

Posted byブクログ

2023/10/13

ふんわりミステリー タイトルの通り、もしかして?ひょっとして?と、人の行動や気持ちを推理していくのは楽しかった 自分の思い込みで人を気づ付けたり、勝手に裏切られた気分になってないかなぁと 普段の自分の思考を思い返してみたり… なんだか、旦那に優しくできそうです笑

Posted byブクログ

2023/10/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

体育館フォーメーションが好きでした。 私の知ってる高校生よりだいぶ精神的に大人だなと思いましたが、 大人が書いてるからそうなるかと。 都忘れの理由は、こういう誤解日常でなくもないなと思いました。

Posted byブクログ

2023/09/26

書下ろしの一編を含む、テーマ性のある六篇の短編集。 タイトル通り、全編にわたってちょっとしたミステリー仕立てになっています。不可解な出来事も、「もしかして」と思考を働かせて真相を導き出す。基本的に『良い人』の話なので、なんだかほっこりした気持ちになれます。 「小暑」  幼児を...

書下ろしの一編を含む、テーマ性のある六篇の短編集。 タイトル通り、全編にわたってちょっとしたミステリー仕立てになっています。不可解な出来事も、「もしかして」と思考を働かせて真相を導き出す。基本的に『良い人』の話なので、なんだかほっこりした気持ちになれます。 「小暑」  幼児を連れて電車に乗った男性に、向かいに座った老婦人が語った話とは…二十四節季がテーマ  幼児と父親の二人旅。お母さんは?ちょっと悲しい話なのかなと思っていたけれど。途中、小さい子がいるうちは飾りのついた指輪はダメだよ、と引っかかったけど、それがキーだったんですね。なーるほど。 「体育館インフォメーション」  生徒会役員の『研介』のもとに体育館を使用している各部から苦情が寄せられる。男子バスケ部のエースの荒れかたが尋常でないというのだ…テーマはスポーツ  ピリついた空気って周りも嫌だよね。周りの部活からは助けも求めてくるのに当の部員たちは何も言ってこないのは何故?やっぱり青春物は微笑ましい。 「都忘れの理由」  妻亡き後も長く勤めてくれていた家政婦が、急に辞めると言い出した訳とは…センセイの夜がテーマ  少々独りよがりの気がある大学の学者先生が、あれこれと思い悩む様子が楽しい。結果はお互いの想い違いだったのだけれど。とてもほっこりできて、これが一番気に入りました。 「灰色のエルミー」  猫を預けた知り合いが交通事故を起こし意識不明の重体に。だが、駆けつけた病院で見せられたのは別の猫を抱いた写真で…テーマはずばりペット  内容は不穏なものだけど、預かった(ここがポイント)猫にメロメロになる様子がたまらない。 「かもしれない」  子どもに絵本を読んでやりながら、会社でミスをして左遷させられた同僚のことを考える…惑  りんごが色々なものかもと発想を膨らます絵本じゃら、同僚のミスが唯のミスではなかったのでは?と考え始める。ありそうなことから突拍子もないことまで。ちょっと悔しい気もするけれど、本人がよければいいのかな。真剣に怒ってくれる友達もいるしね。 「山分けの夜」  伯母に頼まれ、彼女の横暴な夫の隠している大金を取りに行った『卓也』。だがそこにあったのは大金ではなく、夫の撲殺死体だった…書下ろし  他作品とはちょっと毛色が違う気がした。こっちは悪い方の「ひょっとして」に惑う。でもまあ、結果オーライ。

Posted byブクログ

2023/05/07

表紙のイラストにひかれて借りてみました。とてもふんわりした内容なのにミステリー感があって安心して読める本です。難しいミステリーではなく、たぶん、、、、だろう。が当たって、ちょっとニンマリしながら読めたりしますよ。

Posted byブクログ

2022/08/16

小暑 体育館フォーメーション   都忘れの理由 灰色のエルミー かもしれない 山分けの夜 大崎梢さんの日常ミステリー系、6つの短編作品。 ラストでなるほど‥な小暑や都忘れの理由。 どきどき感を味わえる灰色エルミーと体育館フォーメーションなど。 かもしれないは、なるほど‥とちょ...

小暑 体育館フォーメーション   都忘れの理由 灰色のエルミー かもしれない 山分けの夜 大崎梢さんの日常ミステリー系、6つの短編作品。 ラストでなるほど‥な小暑や都忘れの理由。 どきどき感を味わえる灰色エルミーと体育館フォーメーションなど。 かもしれないは、なるほど‥とちょっと自分の日常に置き換えて考えたり、短編なので隙間時間にも読みやすい楽しい1冊でした。

Posted byブクログ

2022/08/11

この人の本けっこう読んでた気がしてたけど、あれ?読んだことなかったっけ?と思ってしまったほど、らしさや既視感のない作品。 そうそう本屋さんシリーズのね、と後から確認してしまったわ。 ちょっとピンとこないとこもあったけど、なんとなくミステリー要素もあったりして、もしかしてひょっとし...

この人の本けっこう読んでた気がしてたけど、あれ?読んだことなかったっけ?と思ってしまったほど、らしさや既視感のない作品。 そうそう本屋さんシリーズのね、と後から確認してしまったわ。 ちょっとピンとこないとこもあったけど、なんとなくミステリー要素もあったりして、もしかしてひょっとして…ってまとめかた。

Posted byブクログ

2022/05/27

2022.5.27 読了 短編集でした。 どれも すごく面白かった! タイトル通り もしかして?ひょっとして? というようなことが 起こります。 「都忘れの理由」は、 老人の男の人が 言われそうな 考えそうなことを モノローグで語られてるのが クスッと笑えてよかった! ...

2022.5.27 読了 短編集でした。 どれも すごく面白かった! タイトル通り もしかして?ひょっとして? というようなことが 起こります。 「都忘れの理由」は、 老人の男の人が 言われそうな 考えそうなことを モノローグで語られてるのが クスッと笑えてよかった! どれがひとつ選べないくらい どれも 面白かったです。

Posted byブクログ

2022/02/20

図書館のスタッフさんオススメの本で初めて読む作家さんでした。 6編からなる短編ミステリーでした。 タイトル通り『ひょっとして』って思って読んでると『うん?もしかしてひょっとしない?』ってクスッと笑えるほのぼのとしたミステリーでした。

Posted byブクログ