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1日10分のぜいたく の商品レビュー

3.5

54件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2020/11/15

様々な作者さんが集約されていたこともあり、飽きずとても集中してあっという間に読み終えてしまいました。感慨深い作品もあり、面白かったです。

Posted byブクログ

2020/11/12

第一弾、第二弾を読んでとても良かったので 引き続き第三弾も手に取りました。 どの作品も短編の中でもかなり短いページと文字数の中で、 こんなに重厚で心を打たせ、心を温まされることが 出来るのだろうかと思うほど良い作品ばかりでした。 中でも印象的で好きな作品は 小川糸さんの「バ...

第一弾、第二弾を読んでとても良かったので 引き続き第三弾も手に取りました。 どの作品も短編の中でもかなり短いページと文字数の中で、 こんなに重厚で心を打たせ、心を温まされることが 出来るのだろうかと思うほど良い作品ばかりでした。 中でも印象的で好きな作品は 小川糸さんの「バーバのかき氷」、重松清さんの「おまじない」、 高田郁さんの「ムシヤシナイ」でした。 小川さんの「バーバのかき氷」では闘病しているおばあちゃんが なかなか食事を摂ることもままならず、 何としても長生きをして欲しいと思いおばあちゃんが 好きだったかき氷を探し求めるということが 子どもの視点から綴られています。 小川さんらしく命の尊さを重くなく爽やかに描かれいる ところがまたジンと心を打ちました。 重松さんの「おまじない」では以前女性は数年間住んでいた 場所が震災にみまわれてしまいその報道を観るたびに 何かしなければと思っていた女性。 やっとの思いで被災地に辿り着き愕然としていたところ、 かつて自分が考案して同級生にやっていたおまじないが ひょんな所で見つかりそれから過去の思い出と現在が 繋がっていくということが綴られています。 被災地の人達に大きなことは出来なくても 小さくても自分で出来る範囲内で少しずつ被災地の人達を 救っていくという気持ちがとても心を打ちました。 重松さんらしく幼い頃の懐かしい気持ちも繊細に描かれているのでとても共感できました。 高田さんの「ムシヤシナイ」では、立ち食い蕎麦屋を 一人切り盛りをしている祖父さん。そこへ突然孫が訪れる。初めは二人ともぎこちないやり取りでしたが、 ふとしたことから孫の異変に気が付き二人の心の交流が始まるという ことが綴られています。 「ムシヤシナイ」という言葉は何だろうと思っていましたが、 この作品でその意味もよく分かり、人生に無駄はなく、 小さなことでも意味があり、回り道をしてでも良いことはあるということがじんわりと伝わります。 この二人がまた再会してどんな人生を歩いたかというのがとても気になるラストでした。 あさのさんの「みどり色の記憶」や 沢木さんの「ピアノのある場所」では 共通にして幼い頃の同じような記憶や思い出が 蘇って心がほっこりした印象で良かったです。 小池さんの「テンと月」では夫が遺した老朽化した ペンションの中で、自然と隣り合わせの中で 野生の生命を見ながら人生も見つめながら 嘆きながらも冷静かつ力強く分析している所が印象的でした。 山内さんの作品は他の作品とはまた違った味わいで、 どれもユニークでこれも印象的でした。 東京五輪の気持ちになってみたり、 それぞれの区の気持ちになってみたり、 擬人化されていて面白いですが、 東京というのはいつの時代でも火事で燃えようが、 地震で崩れようが、淡々とそれをどうにかしようとする。 そうやって何度も誕生し続ける力強い場所なんだと 思わず再確認すると共にそんな日本人が勇ましく思えた作品でした。 この短編集だけでも十分ですが、 ラジオでは聞いたことがないので一度で良いから 聞いてみたいと思います。 それと同時に心が疲れた時にまた再読したいと 思うので手元においておきたい本です。

Posted byブクログ

2020/12/30

寝る前に、1日1話読むことにした。 10分で読み終わる。 短いながらも、表現の鮮やかさ、登場人物の心の動きをしっかりと感じ取れる。

Posted byブクログ

2020/11/08

このシリーズが好きで本屋で見つけてすぐに読み終えてしまった。 好きな作品に出会えて、その作者の別の本を購入するきっかけになる。 また続きが読みたいシリーズ。

Posted byブクログ