ここはウォーターフォール市、アジャイル町 の商品レビュー

沢渡あまね(著者),新井剛(著者)

2020/11/06

仕事のやり方を、周りを巻き込んで良いやり方に変えていく話。
あとがきの「虚しい論争」には共感しました(なんでアジャイル論者は"存在しない"ウォーターフォールを目の敵にしてるんだろね的な)。
だからこそ、この小説はウォーターフォールやアジャイルと関係なくてもよかったと思う。

2020/10/30

ウォーターフォール市、アジャイル町というタイトルからウォーターフォールのプロジェクトにアジャイルを取り入れた手法なのかな、と思ってワクワクしながら読んだ。
実際にはウォーターフォール型組織の中でアジャイル型業務改善をする、という内容だったので少し残念だった。

運用とアジャイルは相性がいいのは実感するところ多々あるので、そういう観点では「カイゼン・ジャーニー」同様に高揚感を与えてくれる本なのだけれども、今はもう少し開発寄りの話を知りたい気分であった。

2020/10/17

それをどう呼ぶかということよりも本質的に仕事をよりよくしていくことを大切にしていて、いわゆるtraditionalな現場で起こる出来事をどう捉えてどう周りの人と関わっていけばいいか気づきを与えてくれる。

ストーリーの境遇が近くてとても親近感を感じた...！

2020/10/14

大事なのは何のプロセスを選択するか、いかに遵守するかではない。いかに目的地を定め、そこに共に向かうか
だ。そういった本質が詰まった小説形式の一冊。

タイトルにはガッツリ「ウォーターフォール」、「アジャイル」とあるが、本文中では意外なほどその言葉が出てこない。職場をニューノーマルにトランスフォームさせていくには？というのが主題のようにも思える。
芯の部分にはアジャイルソフトウェア開発宣言が確かに息づいているが、変化球といえば変化球。タイムボックスが出てこない(少なくとも前には)というのは、アジャイル本として捉えると異例ではある。

しかし、この現場で発生するであろう(していたであろう)リアルな課題を解決していくことにフォーカスしたストーリーを、私は全面的に支持する。ひとつのBe Agileの形がここにはある。