ここはウォーターフォール市、アジャイル町 の商品レビュー
「企業体質が根本的に変わらなければアジャイル開発はできない」という考えを改めさせてくれる本。 現場の小チームからでも、アジャイルの理念を少しずつ取り入れて共感者を作っていけば、やがて組織レベルでの改革にも繋がっていくかもしれない。必ずしも0 -> 1ではなく、時には0.5...
「企業体質が根本的に変わらなければアジャイル開発はできない」という考えを改めさせてくれる本。 現場の小チームからでも、アジャイルの理念を少しずつ取り入れて共感者を作っていけば、やがて組織レベルでの改革にも繋がっていくかもしれない。必ずしも0 -> 1ではなく、時には0.5、0.7のアジャイルを目指すような寛容さと柔軟さを持って、チームと向き合っていきたいと思った。
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タイトルと帯の文言を見た第一印象は「ウォーターフォールとアジャイルの共存がテーマ」という感じ。 実際の内容は、うまく機能していないプロジェクトをどう改善するかに主眼が置かれ、その過程でウォーターフォール開発を採用しているプロジェクトにアジャイル開発を「いいとこどり」していく方法...
タイトルと帯の文言を見た第一印象は「ウォーターフォールとアジャイルの共存がテーマ」という感じ。 実際の内容は、うまく機能していないプロジェクトをどう改善するかに主眼が置かれ、その過程でウォーターフォール開発を採用しているプロジェクトにアジャイル開発を「いいとこどり」していく方法の紹介、でしょうか。 アジャイル開発教本としては、知識に加えて導入事例を交えての紹介となるので、実践を踏まえた知識を得られるのは良いと思います。 以下2点はあくまで個人的な意見になるのですが…… ~~~ 1点目は、プロジェクトが機能不全に陥っている要因は、開発手法に問題があるからではない、ということ。 本書の事例でも、機能不全の要因は明らかにコミュニケーション不足(特に部署間)。アジャイル開発はコミュニケーションを重視しており、コミュニケーションをとらざるを得ないやり方が多いため、結果として機能不全解消につながっていったと考えています。 なので、ウォーターフォール開発でも、要件定義や設計を行う場合はその作業担当者だけで考えず、実装担当や運用担当なども巻き込んで要求分析などができれば、本書序盤のような機能不全に陥ることは少ないと思います。 そうしたコミュニケーション活性化を促すスキーム作りも、プロジェクトマネージャの役割の一つなのだと、改めて気づかされました。 2点目は、安易に(特に新規プロジェクトにおいては)ウォーターフォール・アジャイル共存状態から始めない方が良いのでは?という点。 それぞれの開発手法のエッセンスを「なぜそのやり方なのか」を理解せずに導入すると、本質が抜け落ちて結果として「いいとこどり」にならず、むしろデメリットの集合体になるリスクがあります(実際にそうなっていたプロジェクトを経験したことがあります)。 異なる開発手法の一部要素を取り入れる場合は「どういう目的でこのやり方になっているのか」を関係者みんなが正しく理解したうえで、それを取り入れるようにしたいです。 ~~~ という感じで意見が分かれる点もあるかもしれませんが、プロジェクト管理について考えさせられるいいきっかけになりましたし、その点を抜きにしても、アジャイル開発導入のテキストとしてはかなりわかりやすい内容と思います。 全体的に表現もやわらかめで難しい言葉遣いも少ないので、新人やこれまであまりプロジェクト管理系の本を読んだことがない人にも薦めやすい気がします。
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ストーリー仕立てだったので期待したが、なんかモヤモヤしていいと思えなかった。 勉強会でスクラムマスターのかたに相談するのだけれど、無料…?なんで受けてんの?となった。 相談した人のアドバイスしか出てこなくて、イラストも最初の方だけ。 表紙は、あんな写真じゃなくて、せっかく登場人物...
ストーリー仕立てだったので期待したが、なんかモヤモヤしていいと思えなかった。 勉強会でスクラムマスターのかたに相談するのだけれど、無料…?なんで受けてんの?となった。 相談した人のアドバイスしか出てこなくて、イラストも最初の方だけ。 表紙は、あんな写真じゃなくて、せっかく登場人物のイラストあったんだから、主人公メインのビジュアルで作ればもっととっつきやすかったのに。 以前手に取った時はこんな内容だとは思わなかった。
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ウォーターフォールとアジャイルをどう組み合わせるのか気になって読んでみた。 物語形式で進み、それに対する解説という形でアジャイルの手法が説明されている。 物語なので技術書に慣れていないない人にも、読みやすく理解もしやすい本であると感じた。 ただ、物語の内容が普遍的?(教科書み...
ウォーターフォールとアジャイルをどう組み合わせるのか気になって読んでみた。 物語形式で進み、それに対する解説という形でアジャイルの手法が説明されている。 物語なので技術書に慣れていないない人にも、読みやすく理解もしやすい本であると感じた。 ただ、物語の内容が普遍的?(教科書みたい)なのかあまり共感を得ることが出来なかった。 内容も解説も丁寧だが、それ故にタイトルとの解離が大きい(本の帯紹介「ーこれが現場のリアルだ」) 面白いタイトルが故にもう少し物語をリアルに寄せて欲しいと強く感じた。(なんなら体験記でもいいぐらい) 解説だけをつまみ読みするぐらいなら良い本だと思いました。
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硬直した組織がアジャイルのプラクティスを取り入れながら柔軟性を手に入れていく姿を主人公の視点で描いたストーリー ストーリーがあることで各プラクティスがどのような場面で活きるのかがわかりやすく、チェンジエージェントである主人公の真希乃の人間性もわかりやすいため読みやすい 主人公が外...
硬直した組織がアジャイルのプラクティスを取り入れながら柔軟性を手に入れていく姿を主人公の視点で描いたストーリー ストーリーがあることで各プラクティスがどのような場面で活きるのかがわかりやすく、チェンジエージェントである主人公の真希乃の人間性もわかりやすいため読みやすい 主人公が外向的なキャラとして描かれているため内向的な主人公でも問題に気づいた自分から組織を変えていけるんだというようなストーリーラインの物語も読んでみたいなと思った
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少し専門的だったけど、 このカタカナに興味がある人や、 勉強しないとなと考えている人には、 ちょうど良いレベルの本だと思う。 「相手のキーワードに飛び込む」 いい言葉を頂きました、
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最近、「アジャイル開発」という言葉に会社で振り回されているので、敵を知るために(?)色々読み漁っている。。。 アジャイルな仕事のやり方を取り入れていくことで、仕事がうまくまわるようになった話。 今の仕事のやり方の中に、少しずつでも取り入れていけば、よい流れを作れるかも?という希望は湧いた。 一番大事で、できていないことは 「ふりかえり」 どうにかうまくできるようにならないかな。 ①データを収集する その期間に起こったこと。うれしかった、楽しかったことでもOK(Keep/Problem) ②アイディアを出す(Try) ③何をすべきかを決定する 場合によって他のフレームワークを使ってみるのもあり。 毎日のふりかえりはKPT 月に一度の戦略の練り直しはYWT 研修や道のことを実施した際にはFun!Done!Learn! まずは自分ができるようにならないといけないので、 毎日…は’無理でも、週1で[振り返り]をしてみようと思う。
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ウォーターフォールが主流の環境で、アジャイルの良いところを取りながら組織改革をしていくストーリー仕立ての内容のためとても読みやすい内容でした。 アジャイル初心者向け。
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タイトルから想像される内容とは一致しないけど、読み終えると言いたいことは伝ってくるタイトルです。 ウォーターフォールの中でアジャイルを実現する前提であるが背景がウォーターフォールであるかどうかはわからないが、現場でアジャイルを体現する具体的なストーリーを見せてくれる。実際にやろ...
タイトルから想像される内容とは一致しないけど、読み終えると言いたいことは伝ってくるタイトルです。 ウォーターフォールの中でアジャイルを実現する前提であるが背景がウォーターフォールであるかどうかはわからないが、現場でアジャイルを体現する具体的なストーリーを見せてくれる。実際にやろうと思うと、そんなにうまく行くかどうかはチームメンバー次第かもしれない。 個人的には、アジャイルというものをある程度わかってきた人たちが改めてアジャイルとはなんなのかを再認識するのに有用な書籍かなと感じた。そういった点ではアジャイルになりたい人の理想が詰まった楽しいストーリーだった。 あなたやあなたのチームにとってのアジャイルが見つかる助けになるかもしれない一冊。
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評価が難しい。よく考えられた本だと思います。ですが、一般的なイメージである「アジャイル”開発”」をウォーターフォール型の組織の中でどう実現するのか?を期待して読む人は肩透かしになるので注意。『「アジャイル」は文化である』を啓蒙する本なので、舞台も開発チームではなく「運用チーム」な...
評価が難しい。よく考えられた本だと思います。ですが、一般的なイメージである「アジャイル”開発”」をウォーターフォール型の組織の中でどう実現するのか?を期待して読む人は肩透かしになるので注意。『「アジャイル」は文化である』を啓蒙する本なので、舞台も開発チームではなく「運用チーム」なのが斬新であり、ミソです。なので、ウォーターフォール開発で品質監査をしているのでアジャイル開発が適用できないと悩んでいる人には直接的な答えは描かれておらず、むしろDevOpsの話のように感じる人が多いと思います。 『「アジャイル」は文化である』というのがキーメッセージであり、そのための本なので、入門には良いですが、それを超えて進みたい人には向かない本でした。
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