(読んだ振りしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法 の商品レビュー
2020/12/11 作品名だけは知っているようで、流し読みだったりあらすじを読むだけだったり。理解より読んだと言う実績欲しさに面白さを捨てている本が多い。 要点を抑えるだけでも、そこから面白い読書体験へと移ることができる。これはその指南書だ。しかしそれでもやや難しく思ってしま...
2020/12/11 作品名だけは知っているようで、流し読みだったりあらすじを読むだけだったり。理解より読んだと言う実績欲しさに面白さを捨てている本が多い。 要点を抑えるだけでも、そこから面白い読書体験へと移ることができる。これはその指南書だ。しかしそれでもやや難しく思ってしまう。 ある程度の読書家でないと分かりづらいのが名作だろうが この本はその窓口にすぎず、やはり、自分から「理解しよう」と言う気持ちがなければ読み通せないものだと感じた。
Posted by
名作って言われてるけどどう良いのかわからない本の、どう良いのかがわかる本。 一番印象に残ったのは、 「文学作品の多くは、あらすじだけではない面白さに満ちているから、繰り返し読むに足りるのだと思う。」(p57) というところ。 繰り返し読んでも楽しめるのがきっと「名作」。 あと...
名作って言われてるけどどう良いのかわからない本の、どう良いのかがわかる本。 一番印象に残ったのは、 「文学作品の多くは、あらすじだけではない面白さに満ちているから、繰り返し読むに足りるのだと思う。」(p57) というところ。 繰り返し読んでも楽しめるのがきっと「名作」。 あと、衝撃だったのは「文学的」というのは実は 「細部までこまかく描写すること」(p127) だと言いきっちゃったところ! 確かにそうだ…。 何でもこまかく描写すればいいってもんじゃないから一概には言えないけど、だいたいそうだなと思った。 この本を読んでわかったのは、よくわからん名作は解説書を読めば良いってこと。 自分の知識とか経験とか感覚だけでも楽しめる部分は大きいけど、「なんだこれ?」っていう部分は専門家にしかわからない。 「自分で考えるのが快感」って書いてあったけど、私にはできない。誰にでもできることじゃない。専門家に頼ればいい。 解説書を読んで納得したり納得しなかったりすればいいと思う。
Posted by
小説、読みたーい!って気分になる。 『人生を狂わす名著50』の三宅香帆さんが‘よくわからん’「小説の読み方」を指南! という名目で自分の好きな小説を紹介&解説。いつものようにインターネット文体を駆使し、フランクに熱く語る。 ジェネレーションギャップ(著者は執筆当時26...
小説、読みたーい!って気分になる。 『人生を狂わす名著50』の三宅香帆さんが‘よくわからん’「小説の読み方」を指南! という名目で自分の好きな小説を紹介&解説。いつものようにインターネット文体を駆使し、フランクに熱く語る。 ジェネレーションギャップ(著者は執筆当時26歳)を感じながらも、楽しく読めました。著者が京大大学院で習った知識(と、あとがきでぶっちゃけている。)をかみ砕いて、分かりやすく、読みやすく本にしてくれています。ありがたいです。 感想冒頭にも書いたように小説読みたくなる。実際紹介されているものをネットでポチっとしてしまいました。 読み方指南本としては、平野啓一郎さんの『本の読み方 スロー・リーディングの実践』よりハードル低いかな。 小説を自己啓発本のように読んでみる、というのは、私も最近自分がそう読んでいたのではないか、と思っていたので親しみを覚えました。
Posted by
『ゴリオ爺さん』を読む技術は「青年漫画だと思って長い海外文学を読む」! 登場人物の名前が覚えられないというのは同じですね。相関図を書きたくなる。
Posted by
ホホホ座で購入。 娘と同じ歳の著者の、軽い語り口の小説のと言うよりも読書の楽しみ方。 読了済みの本の彼女の解釈を楽しみ、読みたいと思う作品もいくつか。
Posted by
大学生の頃に、文学部の先生から色々学びましたが、まさにそんな感覚で読めました。 社会人になってから、改めてそういうレクチャーを受かる機会がないので、良い刺激でした。 文芸関係の読書欲を刺激される本です。 まさにタイトル通りで、この本で、名作小説を正確に、とか、深く読めるように...
大学生の頃に、文学部の先生から色々学びましたが、まさにそんな感覚で読めました。 社会人になってから、改めてそういうレクチャーを受かる機会がないので、良い刺激でした。 文芸関係の読書欲を刺激される本です。 まさにタイトル通りで、この本で、名作小説を正確に、とか、深く読めるようになる、わけではなく、面白く読めるきっかけづくりをしてくれます。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
当時読んでいた本がなかなか読み進まないので、このタイトルが気になって読んでみた。 結論から言えば、これを読んだからといって難解な小説がするする読めるようになる訳ではない。当然ながら。 好んで孤独な読書をしている身としては、本好きな友達が明るく喋っているのを聞いている内に「この人って無邪気だなあ…」という感想を抱いたような印象。「現在26歳」と書いてあって納得。 別に悪い訳ではない。本を普段読まない人に、わかりやすく伝えようとしている。たまにはこういう本で息抜きしても良いと思う。
Posted by
こんな本ちょっと期待していた。 本書を読めば 「この本読んだことあるで〜あんま覚えてへんけど」状態を「この本読んだことあるで〜あんま覚えてへんけどなんかおもしろかった気がする」にまで持っていくことができる、と個人的には思っている。 確かに小説(特に文庫本)は通勤通学中など片手間で...
こんな本ちょっと期待していた。 本書を読めば 「この本読んだことあるで〜あんま覚えてへんけど」状態を「この本読んだことあるで〜あんま覚えてへんけどなんかおもしろかった気がする」にまで持っていくことができる、と個人的には思っている。 確かに小説(特に文庫本)は通勤通学中など片手間で読めるイメージを持っていたが作者がそこに忍び込ませたメタファーを考えたりすることでより作品の魅力を楽しむことができる気がする。 これから有名文学を読むときはなるべく前提知識を蓄えたうえで読んでみようと思った。 文学系の大学院ってこんな研究ができるのか、、、羨ましい。 以下、本書で取り上げられた作品の一部を抜粋して 1.私がかつて読んだことのある本、あるいは全部は読んだことないけど印象にある本 2.これから読んでみたくなった本 について自由に書いてみようと思う。 1.1 我輩は猫である 夏目漱石のバックグランドを知ったうえで読むとより楽しめる。漱石は猫となって自分語りをしていたのだ。猫は人間になりたかったのかなぁと思ったが猫が漱石だったとするともっとはっちゃけた人になりたかったという願望があったのかもしれない。 1.2 羅生門 高校の教科書で読んだなぁ。名前がまず中二病っぽくて好きでした。いつか全部読みたい。 1.3 老人と海 高校の読書感想文を書く題材として父から渡された本。あの頃はほんとにただ読まされてた感があったなぁ。あの時父がなぜこの本を勧めてきたのか、そこに意図はあったのだろうかとか無性に考えてしまう、、、 1.4 ドグラ・マグラ 最近読破したはずだが冒頭のブーンとスチャラカチャカポコしか印象に残ってない。最後の三宅さんの解釈が好きです。 2.1 カラマーゾフの兄弟 あらすじはわかったから今度読んでみるぞー 2.2 金閣寺 あの人のことがいつも頭によぎる。まさしく愛だ。 2.3 亜美ちゃんは美人 綿矢さんの蹴りたい背中も合わせて読みたい。 2.4 眠り 妄想力ならまかしてください。
Posted by
取り上げられている作品のラインナップがまさにタイトル通りの存在で、思わず手に取りました。まるで小説好きの友だちができて、一見小難しそうな作品たちについて熱く、けれど堅苦しくなく楽しそうに語ってくれている感覚です。 本書を読み終わった今はなんだか無性に小説が読みたくなって、学生時代...
取り上げられている作品のラインナップがまさにタイトル通りの存在で、思わず手に取りました。まるで小説好きの友だちができて、一見小難しそうな作品たちについて熱く、けれど堅苦しくなく楽しそうに語ってくれている感覚です。 本書を読み終わった今はなんだか無性に小説が読みたくなって、学生時代に挫折した『カラマーゾフの兄弟』も久しぶりに再チャレンジしてみようと思っています。
Posted by
最近読書法が気になるので読んでみた。 エッセイ的な感じでさらっと読める。 詳しく手取り足取り教える感じではないが、作品を解説しつつ、新しい視点やポイントになるところを教えてくれる。 読むのが苦手な人や、小説をより楽しみたい人におすすめ。上級読書家の人にはちょっと物足りないかも。...
最近読書法が気になるので読んでみた。 エッセイ的な感じでさらっと読める。 詳しく手取り足取り教える感じではないが、作品を解説しつつ、新しい視点やポイントになるところを教えてくれる。 読むのが苦手な人や、小説をより楽しみたい人におすすめ。上級読書家の人にはちょっと物足りないかも。 海外の文学作品は翻訳がたくさんあるので迷うが、光文社のものがわかりやすいとのことなので、これを機に海外文学にも手を伸ばしてみたい。
Posted by