悪い夏 の商品レビュー
胸糞。読了後の後味がめちゃくちゃ悪いです。 現実世界のどこかで実際にありそうで無さそうな絶妙にリアルな話。
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うわああああやばい絶望しかない!胸糞でしかない!どいつもこいつもみんなクソ、最初に感じた通りやっぱりあの女が一番クソだった。よくもまあこんなに救いようのない薄っぺらいクソ人間たちを描けたもんだ。単純に可哀想な人たちも数人いるけどとにかく登場人物ほぼ全員底辺野郎。 ネタバレは書けな...
うわああああやばい絶望しかない!胸糞でしかない!どいつもこいつもみんなクソ、最初に感じた通りやっぱりあの女が一番クソだった。よくもまあこんなに救いようのない薄っぺらいクソ人間たちを描けたもんだ。単純に可哀想な人たちも数人いるけどとにかく登場人物ほぼ全員底辺野郎。 ネタバレは書けないけどもしこの作品を読む場合は絶望と胸糞の準備をしといてください。。
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※このレビューにはネタバレを含みます
もう少しで全てを丸く収めることが出来る……という流れからの地獄の場面を作り上げている。後半は展開が早く、文章を目で追う速さに頭が追い付いていなかった。プロローグでは見覚えのある構図が... 最高に後味が悪くて好きな作品。
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初読みの作家さんだったが最後までやりきれなさが残った。本作のタイトルは『悪い夏』。今夏の暑さも酷かったが、容赦なく頭上から照りつける太陽が人を狂気に走らせたのか、太陽の描写が何べんも出て来た。昔観た『太陽がいっぱい』で、ドロンの「この熱い太陽のせいで殺人を犯してしまった」というセ...
初読みの作家さんだったが最後までやりきれなさが残った。本作のタイトルは『悪い夏』。今夏の暑さも酷かったが、容赦なく頭上から照りつける太陽が人を狂気に走らせたのか、太陽の描写が何べんも出て来た。昔観た『太陽がいっぱい』で、ドロンの「この熱い太陽のせいで殺人を犯してしまった」というセリフが蘇る。(※) 26歳の守は生活保護受給者のもとを回る生真面目な気の弱いケースワーカーだったのに・・・。いつかは立ち直るだろうと安易に追いかけたが非常な結末を迎えた。同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ、ケースの女性に肉体関係を迫っていると知り、真相を確かめようと女性の家を訪ね、守はその出会いをきっかけに普通の世界から足を踏み外してしまう。生活保護を不正受給する小悪党、貧困にあえぐシングルマザー、東京進出を目論む地方ヤクザらが守を凄絶な悲劇へ叩き堕としていった。 ”ぐるぐる医者”と呼ばれる存在も本当に居るのかもしれない。 一方で、現実的に、国からの援助で生活を成り立たせたくはないと、生活保護申請を敢てしないプライドの高い人たちの話も聞いたことがある。無理せずに堂々と胸を張り貰えばいいんじゃないと、その時は思ったが、読後には単純に言えなくなってしまった。 染井さんにとって、生活保護受給者は単に珍しい視点での事件場所だったのだろうか? もっと、福祉のあり様を考える視点が欲しかった、と割り切れない気持ちが残ったまま本作を読み終えて、染井さんの後書きを読んだ。 そこにはチャールズ・チャップリンの言葉”人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ”が引用されていた。『本書に出てくる人々も同じで、身の前の小さなボヤに懊悩(おうのう)しています。沼にはまり、手足をばたつかせて、結果、極端な行動に出ます。端から見れば滑稽で愚かに映りますが、本人たちは至って真剣なのです。そしていかに間違っていようとも、彼らなりの言い分、正義が存在するのです。それを問答無用、自業自得とばっさり切り捨てるのではなく、その主張に耳を傾けたいと思い、わたしは本書を書きました』と。 あとがきを読み、唐突な同僚・宮田有子のキャラクターを始めとする成れの果てらの登場人物、ましてや守を生活保護受給者にしてしまったのかがわかるような気がしてきた。何故、タイトルを『悪い夏』にしなければならなかったかも。 現行の日本の社会制度は、一生懸命働いても生活保護世帯よりも安い賃金しか貰えない。生活保護の方が年金より金額が高いとは考えさせられる。 ※昔観た『太陽がいっぱい』で、ドロンの「この熱い太陽のせいで殺人を犯してしまった」というセリフが蘇る 「この熱い太陽のせいで殺人を犯してしまった」というのはカミュの「異邦人」だったみたい・・・(汗)どうやら記憶違いのようでした。
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ようやく今年の猛暑が終わり、気候は秋になりましたが、夏の初めに買った本書をまだ読めていなかったので慌てて読みました。 タイトルどおり、夏に悪いことばかり起こる話です。 生活保護の不正受給から始まり、恐喝そして強姦、育児放棄、ヤクザにハメられ麻薬中毒になり、万引きがやめられず心中を起こす…。 様々な登場人物が揃いも揃って闇に転落していき、最悪が最悪を招きます。 最後は悪いことが重なりすぎて、「フフ…何だこれ…」と何故か笑いそうになりました。 作者あとがきでは「悲劇と喜劇」について言及されていて、このあとがきがなければ正直、この物語は一体何がしたかったかよく分からずモヤモヤが消えなかったと思います。 この作品、映画化されるみたいですけど、絶対に観たくないですね…(笑)
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※このレビューにはネタバレを含みます
生活保護、ケースワーカーの話。 社会問題であるこのテーマは考えさせられる。 ごね得がまかり通る世の中は健全では無いと思う一方、それすら許され無いほど全体が疲弊しているという現実。 全体が豊かになれば、寛容になることができ、 弱者のモラルも上がらないかなぁと思う。
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26歳の守は生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ、ケースの女性に肉体関係を迫っていると知った守は、真相を確かめようと女性の家を訪ねる。しかし、その出会いをきっかけに普通の世界から足を踏み外して――。生活保護を不正受給する小悪党、貧困にあえ...
26歳の守は生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。同僚が生活保護の打ち切りをチラつかせ、ケースの女性に肉体関係を迫っていると知った守は、真相を確かめようと女性の家を訪ねる。しかし、その出会いをきっかけに普通の世界から足を踏み外して――。生活保護を不正受給する小悪党、貧困にあえぐシングルマザー、東京進出を目論む地方ヤクザ。加速する負の連鎖が、守を凄絶な悲劇へ叩き堕とす! 第37回横溝ミステリ大賞優秀賞受賞作。 ろくでなししか出てこない。 将来生活保護費よりも低い年金しか予定されていない自分としては怒りしか沸いてこなかったわ。真面目が損なんて・・・・やりきれん。
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※このレビューにはネタバレを含みます
【2023年119冊目】 絶対ハッピーエンドではないだろうなぁと思いながら読み始めましたが、案の定でした。主人公があそこまで堕ちて行くなんて……途中の幸福があったからこそ、絶望がより深かったんだろうなぁと思いつつ、人って転がり落ちる時は簡単に落ちるんだろうなって。下に見てる、とかではないです。 自分が堕ちてしまったことで、他人を堕とすという負の連鎖。登場人物の誰しもが玉突き事故のように、負のサイドに傾いていって、止められない悪夢を見ているかのようでした。 最後のページは因果応報だったのか、なんなのか。いや、因果応報にしては余りにも悲劇過ぎましたね。
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とりあえず、読後感は最悪。 気になって読み進めるが、誰も幸せにはならず、不幸が連鎖していく スラスラとは読めたが。
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生活保護がテーマだから仕方ないけど、読み始めからどんより陰気な雰囲気がまあまあ辛い。 救いがほしいよね。 最後までどんでん返しを願って読んだ。
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