一度読んだら絶対に忘れない 世界史の教科書 経済編 の商品レビュー
高校時代に世界史を選択していたものの、インパクトのある単語(カタコンベ、コンスタンティノープル等)以外はほぼ記憶に残っていなかった。その後色々本を読むことで断片的に世界史の知識や関連性、現代史へのつながりはぼんやりとつかんでいたものの、中世〜近世などはアレルギー感が残っていた。 ...
高校時代に世界史を選択していたものの、インパクトのある単語(カタコンベ、コンスタンティノープル等)以外はほぼ記憶に残っていなかった。その後色々本を読むことで断片的に世界史の知識や関連性、現代史へのつながりはぼんやりとつかんでいたものの、中世〜近世などはアレルギー感が残っていた。 今回、図書館で予約が連なっており、本編ではなく経済編から読み始めてみたが、古代から現代までをお金の視点から見て、かなりすっきりさせることができた。もちろん専門的な箇所はすっ飛ばしているけど、骨格をつかむにはとても有用な良書だと思う。 高校の頃の勉強を思い返すと、まず教科書の1ページ目から順に進んでいき、ローマ時代の前にはもう息切れして投げ出していた気がする。きっと今だったらそういったアプローチはせず、本書のような資料をいくつか当たって概要をつかむところから始めるだろうと思う。当時こういった書籍があったのか分からないが、本書がYouTubeから始まったことを考えると、20年前と比べると現代の勉強に向かうツールやアプローチは全く異なるんだなと実感した。 自分はいわゆる理系の道を辿ったのだけど、いわゆる文系の人が後年になって科学分野のこの手の本を読むと同じような印象を持つのであろうか。高校時点であまり文系理系と分けて学びの技法を枠にはめすぎるのも、ある意味では知へのアプローチの質を損なってしまうのかなあ、などと。
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⭐︎世界史の流れが記憶に定着しない、世界のお金の歴史を知りたい人⭐︎ 貧困の苦しさ、富を得るための欲望を記憶と紐付けて記憶できるので、ようやく世界史の流れが腹落ちできました。 世界史上、超重要なことでも経済とは関係ない事柄はいっさいすっ飛ばされてますが、個人的にはリズミカルで読みやすいと思いました。 「なんで戦争になるの?」、「あんなイケイケの国家がなぜ衰退しちゃうの?」、「この地域がなんでこの国の植民地になるんだろう」 この本ではそんな疑問が解決されます。 国家が反映するときも衰退するときも、経済が分かればその理由がわかります。 じゃあ今の日本はどうなのか、これからの世界はどうなるのか、そんな視点でも考えるとより面白く読めると思います! 世の中、金ってことがよーーーく理解できました。
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歴史上のさまざまな文化、時代ごとに人間がどのような経済活動を経験してきたかがまとまっている お金は信用に紐づいているが今後どのような形に変化するかはわからない
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お金が中心の、世界史の教科書。 お金がどのようにできたか、お金に対する信用の変化など、現代に至るまでのお金の歴史が分かります。 経済、難しいかなと思ったけど、分かりやすい例えで説明してくれるので、すごく面白かったです。 経済が中心なので、経済以外の出来事は本編の「世界史の教科...
お金が中心の、世界史の教科書。 お金がどのようにできたか、お金に対する信用の変化など、現代に至るまでのお金の歴史が分かります。 経済、難しいかなと思ったけど、分かりやすい例えで説明してくれるので、すごく面白かったです。 経済が中心なので、経済以外の出来事は本編の「世界史の教科書」を見ながら読むと理解が深まります。 同じように年号ではなく流れで読み進められます。 私の場合は、「一度読んだら絶対に忘れない」頭を持っていないので、2週目読みますw マーカー引き、メモしまくっているので、2週目はもう少し忘れないようになるといいな。
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一度読んだら絶対に忘れない世界史シリーズの経済編。このシリーズが好きなのは、歴史教科書に頻出する西暦や細かい固有名詞が極力削除されており、歴史上のイベントや覇権の遷移が分かりやすくストーリーとして紹介されている点だ。 もちろん分かりやすく歴史を紹介することに注力されているため、本...
一度読んだら絶対に忘れない世界史シリーズの経済編。このシリーズが好きなのは、歴史教科書に頻出する西暦や細かい固有名詞が極力削除されており、歴史上のイベントや覇権の遷移が分かりやすくストーリーとして紹介されている点だ。 もちろん分かりやすく歴史を紹介することに注力されているため、本書では細かい知識は詳述されていない。これは、歴史への造詣が深い人には情報不足で退屈に思えるかも知れない。 それでも、経済という観点で歴史上の流れを紐解き説明してくれるのは、わたしにとって非常に興味深かかった。なぜなら、経済的な背景にフォーカスすることで、歴史の転換点における権力者の意思決定が論理的に理解できるからだ。 また、本書を何回も読み直して歴史への理解を深めたい
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YouTubeで見たい。 一度読んだら絶対に忘れないのかもしれないが 流石高校授業の凝縮。 世界史から遠ざかっていた社会人が読むには 時間がかかる
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星3か4か揺れながら読んだが、最後は読むのがつらくなってしまった。一応、星3にとどめた。 経済的なつながりでヨコ軸で世界史をみていく、基本的に年号を書かずに「流れ」を説明する、という試みなんだけど、詳細になっていく近現代になるにつれ、時系列の前後がかなり目立つようになる。それを...
星3か4か揺れながら読んだが、最後は読むのがつらくなってしまった。一応、星3にとどめた。 経済的なつながりでヨコ軸で世界史をみていく、基本的に年号を書かずに「流れ」を説明する、という試みなんだけど、詳細になっていく近現代になるにつれ、時系列の前後がかなり目立つようになる。それを一筆書きの「流れ」のように説明するのがつらい。 たとえば、スターリンの死去、フルシチョフのスターリン批判以降の緊張緩和と再緊張で米ソの「握力」(要は影響力)が低下するなか、西ヨーロッパで模索が始まり、シューマンプラン、ECSCと、ヨーロッパ統合に動くと説明している。いや、スターリン死去は1953年、批判56年に対して、シューマンプラン1950年、ECSC51年なので、ヨーロッパ統合の動きはスターリン死去より前から始まっている。 年号がないので、間違った「流れ」を鵜呑みにしてしまう。 歴史はそんなに一筆書き、一筋縄ではない。同時進行で逆の流れが起こるようなダイナミズムを出すべきじゃないのか。
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