1,800円以上の注文で送料無料

証券会社がなくなる日 の商品レビュー

3.6

15件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/11/26

回転売買等を顧客に押し付けて、顧客の利益を度外視し、自社の利益だけを追求していた証券会社のビジネスモデルの転換が必要になっている事実を、10年以上前の米国における動きも紹介しつつ辛辣に解説。貯蓄から投資/資産形成への転換が求められる日本社会において、金融関係者/一般投資家の双方が...

回転売買等を顧客に押し付けて、顧客の利益を度外視し、自社の利益だけを追求していた証券会社のビジネスモデルの転換が必要になっている事実を、10年以上前の米国における動きも紹介しつつ辛辣に解説。貯蓄から投資/資産形成への転換が求められる日本社会において、金融関係者/一般投資家の双方が読むべき一冊。

Posted byブクログ

2023/07/23

株式投資の知識獲得の一環で、証券外務員資格を取ろうと勉強している。調べてみると、証券外務員資格取得が必須になる職業があり、IFA( 独立系ファイナンシャルアドバイザー)はその一つ。ということで気分転換にサラッと読んでみた。 野村證券の苦境を当て馬にしながらIFA界隈の現状を解説...

株式投資の知識獲得の一環で、証券外務員資格を取ろうと勉強している。調べてみると、証券外務員資格取得が必須になる職業があり、IFA( 独立系ファイナンシャルアドバイザー)はその一つ。ということで気分転換にサラッと読んでみた。 野村證券の苦境を当て馬にしながらIFA界隈の現状を解説してくれている。個人金融資産がの60%が高齢者に偏在する中、証券会社の個人リテールで優秀な営業マンがIFAに転職していく風潮がある。「時代の変化に対応できない大手老舗の苦悩」というのは商社でのコモディティトレード経験から身にしみてよく分かる。 ゴールベース資産管理: ライフステージに合わせた人生設計を顧客とともに考え、実現のための資金ポートフォリオを提案し、その対価を得るコンサルタント手法。この場合IFAはセールスではなく顧客のパートナーとなる。 ↑ モルガン・スタンレーが旧スミスバーニーから引き継いだ手法。このモデルを富裕層ではなく、一般的な収入・資産レベルのクラスに安価で提案できたら面白そう。ファイナンシャルプランナーに隣接する業界のように感じた。

Posted byブクログ

2022/10/11

無料で手に入ったので読んでみた。 野村證券ネタとIFAビジネスに終始している印象。 特に得たものはないかなぁ。

Posted byブクログ

2022/05/07

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)とは、証券会社から業務委託を受け、独自に顧客に対して資産形成のアドバイスを行う業態のこと。 背景には、証券会社の問題点がある。 ・アメリカでの売買手数料ゼロ化の動き+手数料の低いネット証券の台頭→従来の手数料ビジネスが成り立たない。 ...

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)とは、証券会社から業務委託を受け、独自に顧客に対して資産形成のアドバイスを行う業態のこと。 背景には、証券会社の問題点がある。 ・アメリカでの売買手数料ゼロ化の動き+手数料の低いネット証券の台頭→従来の手数料ビジネスが成り立たない。 ・厳しいノルマを達成するために短期売買を繰り返させる→本当に顧客のためにならない。 投資におけるパラダイム ・手数料→ゼロへ ・無知な大衆→賢い大衆 ・売買手数料で稼ぐ→資産連動で稼ぐ(アメリカ大手証券会社のビジネスモデル) ・短期的、高リスクな高騰狙い→長期的、低リスクな資産防衛

Posted byブクログ

2021/02/09

楽天証券が知らない間に非常に面白いポジションにいる事がわかって目から鱗 説明会に一度参加してみることにした 気になったので楽天証券に口座も開設してみたが、楽天の買い物をした際につくポイントで投資信託の投資を即す流れなどがあり、 そこで投資をするとその月の楽天ポイントが多くもら...

楽天証券が知らない間に非常に面白いポジションにいる事がわかって目から鱗 説明会に一度参加してみることにした 気になったので楽天証券に口座も開設してみたが、楽天の買い物をした際につくポイントで投資信託の投資を即す流れなどがあり、 そこで投資をするとその月の楽天ポイントが多くもらえる、 といった良い導線も出来上がっておりなかなかの戦略 IFAも気になったが、楽天のビジネスに興味が湧きました。

Posted byブクログ

2021/01/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・中小の証券会社は淘汰されていくと感じた。ストックビジネスに転換していくとなるた、規模がものをいうようになるからだ。そうなると規模が小さい会社は厳しくなる。今後中小の証券会社がどうなっていくか注目していきたいと思った。 ・IFAはラップ口座を利用し、ゴールベースアプローチのもと資産形成の提案を行なっているとのこと。ラップもモノによれば悪いものもあると思うので、消費者はその取捨選択をする必要があると思った。ラップ口座が良いものとの書き方が強いのが気になった。 ・証券会社の改革が進んでこなかったのは、日本人の金融リテラシーが低いからだと思う。金融リテラシーが高ければ、短期売買や仕組債のリスク等に気づくことが出来るから。金融リテラシーを高めるにはメディアの力が不可欠だと思う。大手の証券会社はそこに力を入れて欲しいと思う。

Posted byブクログ

2020/12/21

大和証券•野村証券が進むべき方向性 今年のマーケットは過去にない規模の過剰流動性相場で、市場最高値に向かって進んでいる。これまでならマーケットがこれだけ上がっている環境下では証券会社の株は少なくともマーケットドリブンに上昇して然るべきであるが、両社の株価は低迷したままだ。何が国内...

大和証券•野村証券が進むべき方向性 今年のマーケットは過去にない規模の過剰流動性相場で、市場最高値に向かって進んでいる。これまでならマーケットがこれだけ上がっている環境下では証券会社の株は少なくともマーケットドリブンに上昇して然るべきであるが、両社の株価は低迷したままだ。何が国内の証券会社に起きているのか? 厳しい言い方かもしれないが、マーケットは衰退業者と見ているのであろう。そんな中業界トップの野村証券は社長も交代しこれまでの営業部門出身者ではないトップとなった。 『投資コンサルタント』または『投資アドバイザー』を野村証券の奥田社長は指向していると言われているが、野村も大和も今後チャールズ•シュワブの様な顧客チャネル多様化による、顧客とウィンウィンの関係を構築するノンセグメント戦略か、それとも米国投資銀行的な富裕層特化モデルなのか、いずれにしても、利益相反を完全に防止出来るシステムを構築する必要がある。完璧な解はなかなかないが、全て顧客とウィンウィンな関係をまず構築するためには、アップフロントの収益追及では無くて、チャールズ•シュワブ型の顧客の資産増を顧客と共に喜び、会社はそれに対しての収益を貰い、対価を営業の評価としする。我が国のIFAはまだ歴史が浅いということもあるが、残念ながらIBD(Independet Broker Dealers)が今のところ大半で、チャールズ•シュワブ型のRIA(Registered Inbestment Adovisers)は少ない。大和証券•野村証券の目指す方向性は顧客との目指すゴールが同じ方向となるRIAと私は考える。チャールズ•シュワブの経営理念は『全ての人に投資の機会を提供』し、『顧客の利益のために事業する』である。正直言って1997年に支店長研修で米国に行き、チャールズ•シュワブにも行ったが、その時にはこの様な変化を遂げるとは思ってはいなかった。そして様々な資産増以外の経営や法律•税務等に対してのコンサルティングは高度な知識を持った外部機関と連携しながら自社の社員も高度化をはかり、コンサティングフィーの増加を図っていく事も従来の証券会社からの脱皮の為には必要であろう。今ある顧客資産と新たな顧客資産は全て出来たら包み込んだ形にして売り買いの手数料は取らずに、年間の預かりに対する一定の率のフィーにし、預かり資産の増加が営業員の評価とする。株、投信、債券全てこの対象とすべきだと思う。お客様のニーズはそれぞれで有り、変わらない場合もあるが、また変化していくものである。一つの商品にこだわることもないし、海外だろうが、国内だろうが、お客様のニーズに沿って資産を増やす事に純粋でいい。またお客様にとって必要と思われるニーズも本来あるはずで、プロならアドバイス出来ないといけない。ただ最終的な判断はもちろん顧客が下すもので、思い上がってはいけない。お客様にプロとして多方面からアドバイスして、気づきを与えて顧客と共にゴールに向かってより良い方向へ進むことがこれからの証券会社の進むべき道である。しかしより良いニーズは換気出来るものでもある。さらに資産増に対しての成果型フィーの導入もやっていく必要があるだろう。プロは真剣に学び尖った者で有り、一時的な成果ではいけないが真のプロフェッショナルならば成果を上げられなくてはならないはずだ!さもなくば去るのみ!ボロボロになって路頭に迷ってからやるんではなくて、少しでも余裕が有って出来る可能性がある時に退路を絶ってやるべきだ!(『証券会社がなくなる日』浪川攻著 講談社現代新書を読んで)

Posted byブクログ

2020/12/17

この分野は詳しくないので、難しく感じるところもありましたが、証券業界について勉強になって良かったです。 アメリカのように資産残高が増えることが、証券会社なりIFA(証券会社に属さず、顧客に資産形成のアドバイスをする人)の利益につながるビジネスモデルが当たり前になれば、日本でもより...

この分野は詳しくないので、難しく感じるところもありましたが、証券業界について勉強になって良かったです。 アメリカのように資産残高が増えることが、証券会社なりIFA(証券会社に属さず、顧客に資産形成のアドバイスをする人)の利益につながるビジネスモデルが当たり前になれば、日本でもより投資が進むのではないかと思いました。

Posted byブクログ

2020/12/12

野村証券の遅れたビジネススタイルを槍玉に挙げ、それに対する新たなビジネスとして独立系証券営業を行うIFAを説明しています。 充分参考にはなりますが、個人的には既存の証券会社を真に脅かすのはデジタル技術を駆使したフィンテックベンチャーだと思うので、そちらの記載がほとんど無いのは残...

野村証券の遅れたビジネススタイルを槍玉に挙げ、それに対する新たなビジネスとして独立系証券営業を行うIFAを説明しています。 充分参考にはなりますが、個人的には既存の証券会社を真に脅かすのはデジタル技術を駆使したフィンテックベンチャーだと思うので、そちらの記載がほとんど無いのは残念でした。

Posted byブクログ

2020/11/23

同じリテールビジネスの営業マンとして、自社の営業スタイルや、短期間での異動やキャリアパスなどの社内体制を考えると、野村や現在の証券業界の状況は対岸の火事ではないと感じた。 改めて顧客本意の商売(利益相反とならない、ゴールベースアプローチ、顧客の儲けに合わせたフィーで運命共同)を本...

同じリテールビジネスの営業マンとして、自社の営業スタイルや、短期間での異動やキャリアパスなどの社内体制を考えると、野村や現在の証券業界の状況は対岸の火事ではないと感じた。 改めて顧客本意の商売(利益相反とならない、ゴールベースアプローチ、顧客の儲けに合わせたフィーで運命共同)を本気で追求し、改善していかなければならない。 当社も様々な部分で幾分か良い方向に改善されつつも、顧客との関わり方については旧態依然であり、目先の契約を追うスタイルや評価体制は変化が必要だ。 そういう意味で、クリエイティブデストロイヤーが現れる事を望むと同時に、自らも自身が及ぼせる可能な範囲でそうありたいと願う。

Posted byブクログ