1,800円以上の注文で送料無料

我々は、みな孤独である の商品レビュー

3.3

88件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    25

  3. 3つ

    40

  4. 2つ

    12

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2021/04/30

ハードボイルドに輪廻転生をテーマにして設定は面白そうだったが・・謎はほとんどが布石にもならない中途半端な尻切れトンボに終わり、最大の謎は噴飯もので、到底納得出来ない結末。貴志さんにとって失敗作じゃないかなぁ~ 登場人物については悪くない。うまく散りばめているのに、輪廻転生を一歩進...

ハードボイルドに輪廻転生をテーマにして設定は面白そうだったが・・謎はほとんどが布石にもならない中途半端な尻切れトンボに終わり、最大の謎は噴飯もので、到底納得出来ない結末。貴志さんにとって失敗作じゃないかなぁ~ 登場人物については悪くない。うまく散りばめているのに、輪廻転生を一歩進めようとしたアイデアがすべてをぶち壊した感じ。これだとすべてが無駄になるし、読むのも徒労になる。SFで近いのもあったが、短編レベル。貴志さんは幅を広げたいんだろうけど・・

Posted byブクログ

2021/04/30

敬愛する貴志祐介さんの作品。作品は全部読んだと思っていたのに「単行本」というまだ見ぬ世界があったとは、、、赤面赤面。若輩者には100年かかってもこの世界のことはわからなそうだ。さてこの作品だが「我々はみな孤独である」そんなの当たり前だ。一生かかっても誰とも分かり合えるもんか!ひね...

敬愛する貴志祐介さんの作品。作品は全部読んだと思っていたのに「単行本」というまだ見ぬ世界があったとは、、、赤面赤面。若輩者には100年かかってもこの世界のことはわからなそうだ。さてこの作品だが「我々はみな孤独である」そんなの当たり前だ。一生かかっても誰とも分かり合えるもんか!ひねくれ坊やはそう思っていた。だって簡単に分かり合えるなら人類みな兄弟を超えて一卵性双生児であるからだ。 タイトルからは想像がつかないが、これは探偵モノである。しかし探偵モノとはいっても「密室」も「トリック」も「証拠」もない、雲を掴むような説明しかできない物語である。頭のいい諸君ならもうわかったかもしれないが、そう、これは依頼者の前世を調べる探偵のお話なのだ。ちなみに貴志祐介既読者に補足しておくと榎本探偵シリーズとは別物なので悪しからず。 この作品では、たとえば頭の良さを存分に活かした読者を唖然とさせる名推理も、姑息にも行間の隙間をつくような叙述トリックもなく、ただ独特で奇妙な世界観と、気づいたらいつの間にか繋がっている狸に化かされたような感覚が広がっているだけである。世界観を詳しく話したいのだが未読者の楽しみを奪ってしまうのは忍びないので泣く泣く我慢する。が、実際のところ自分も前世について全く同じように考えたことがあり、同じことを考える奇人がこんなに身近(一方的に)にいたのかと感動したものである。しかしよく考えると僕の考えの元になっているのは子供の頃に読み耽った本達であり、その中に貴志祐介先生もど真ん中にあぐらをかいて座っているのだから影響を受けていただけだろうと思い直すことにした。 この本を通して前世はあるのかないのか、あるとしたらどんな仕組みなのか、思考の深みにはまっていくところまでがこの本の遠足です。たまには「そんなこと考えても意味がない!」「なんの価値にもならないじゃないか!」とかつまんないことは言わずに、無駄なことを考えてみても良いのではないだろうか。

Posted byブクログ

2021/04/23

評価は3. 内容(BOOKデーターベース) 探偵・茶畑徹朗の元にもたらされた、「前世で自分を殺した犯人を捜してほしい」という不可思議な依頼。前世など存在しないと考える茶畑と助手の毬子だったが、調査を進めるにつれ、次第に自分たちの前世が鮮明な記憶として蘇るようになる。果たして犯人...

評価は3. 内容(BOOKデーターベース) 探偵・茶畑徹朗の元にもたらされた、「前世で自分を殺した犯人を捜してほしい」という不可思議な依頼。前世など存在しないと考える茶畑と助手の毬子だったが、調査を進めるにつれ、次第に自分たちの前世が鮮明な記憶として蘇るようになる。果たして犯人の正体を暴くことはできるのか? う~ん。最後まで読むのに苦労した。結局何だったんだ?

Posted byブクログ

2021/04/24

久しぶりの長編新作。雰囲気や激しい描写は途中おもしろいと思ったんだけど、読み終えてわいてくる、これじゃない感…。探偵事務所ってピンとこない+ミステリアピールな感じなのに、もやもやっとしてる。それが良い気もするけど、個人的には、、、うーん

Posted byブクログ

2021/04/15

50生まれ変わりや転生は信じないけど、生命が永遠であるという考え方は腑に落ちる。現世のさまざまな縁が未来に影響を与える。そのことをもう一回世界みんなでわかって欲しいなあ。

Posted byブクログ

2021/04/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

評価が難しいです。 貴志先生の作品が好きで全て読んできましたが、期待が大きすぎたのか、こんなもんかと思ってしまいました。 けど、深夜に目を覚ましてちょっとだけ読んでみようと思い読み始めたら止まらなくなって朝になっていたくらいには面白かったんです。 前世の自分を殺した人物を見つけて欲しいという設定からしてワクワクしましたが、物語はどんどん精神世界的方向に進んでいき、バイオレンスと絡めて主人公が覚醒し、最後は壮大なオチ。 前世の話し含めて禮子さんの話は、ドキドキしました。私も、自分の意識はどこから来てるんだろうとか、もしかしたらこの世界は全てがただの想像で、そのことを思い出したら意識がパチンと無くなって真っ暗闇に引き戻されるんじゃないかというような感覚を覚えることがあります。 そういう事を考え出すと、本当に怖くて、自我の崩壊という恐怖は何となくわかりました。 本書で辿り着いた真実は、かなり壮大な輪廻転生ですが、面白いとおもいました。 何億人もの一生の記憶がある。それに気づき、覚醒して思い出してしまうとそりゃ正気ではいられなくなるでしょう。それを恋人の死の謎が繋ぎ止めてくれるという貴志先生らしい伏線が良かったです。 人間の活き造りの描写は要らなかったかもですね。そこまでしなくても、丹野の凶暴さはじゅうぶん表現されてたと思います。

Posted byブクログ

2021/03/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館ですごい予約数だったので去年から待っていて、回ってきたのがちょうど3月上旬ごろ、東日本大震災からちょうど10年のタイミングで余計に感慨深く読みました。 とある俳優さんがオススメなさってて興味がわいたので、実物を見ないで予約したらけっこう分厚かったので期限内に読めるか不安だったのですが、読みやすいのと引き込まれたのとであっという間に読了でした。 前世論についてはオカルト的に興味はあったりしますが自分とはそもそものとらえ方にずれがあって、それとは別枠で考えてなかった持論だったんで、なるほどなあ、という感じでありました。 最後に行き着いた真理については…いやこれは精神崩壊しますわ…とちゅうの残酷描写より、最終的によっぽど怖い…。 そう、探偵ものでもあるので結構バイオレンス(かなりの出血量)もあったり、社会の闇的描写もありますんで、苦手な方はご注意ください。私は運悪く昼食後に残酷描写シーンに当たって気持ち悪くなりました。

Posted byブクログ

2021/03/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なかなかグロくてハードだったけど 面白かった。 ミステリーとみせかけてのSF。 コメディーとみせかけてハードボイルド。 こういうパターンもありやね。 しかし、全人類が自分の生まれ変わりとは こんな発想のもの初めてで すっごい興奮した。 なのにラストは切なく。 やられましたわ。

Posted byブクログ

2021/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ある探偵が、贔屓にしてもらっている企業の社長からある日相談を受ける。 前世で自分を、殺したのは誰なのか調査して欲しいと。 荒唐無稽な調査だったが金銭的に苦しかった茶畑はその依頼を受ける。 調べていくうちにヤクザやメキシコのマフィアの抗争に巻き込まれるが、前世の謎がわかってしまう。わかると正気でいられなくなる。 なんと全ての人は現在過去未来と全ての同一体なのだと。 途中からちょっとついていけなくなりそうだったがそれなりに楽しめた。 本筋とは関係ないがオッカムの剃刀って今まで聞いたことなかったのにここ数冊目で二度目に目にした。それも探偵物だったな。

Posted byブクログ

2021/02/11

これはまたなんというか……苦手な人ジャンルの小説でありながら、引き込まれて読み進めちゃう感じで、貴志ワールド全開。 初期の頃の作品が大好きない私としては、なんだか貴志さんは遠いところへ行っちゃった感じではあるんだけど、この世界観を書いて読ませられる作品に仕上げてるのは、さすがだ...

これはまたなんというか……苦手な人ジャンルの小説でありながら、引き込まれて読み進めちゃう感じで、貴志ワールド全開。 初期の頃の作品が大好きない私としては、なんだか貴志さんは遠いところへ行っちゃった感じではあるんだけど、この世界観を書いて読ませられる作品に仕上げてるのは、さすがだよなぁ〜。 猟奇モノよりトラウマになりそうwww

Posted byブクログ