我々は、みな孤独である の商品レビュー
初読みの作家さん。屈折した人生を歩んできた主人公と彼を取り巻く人達が突飛であるのと前世のお話を追っていく過程には妙なリアリティーがありとても興味深く読んだ。暴力描写や人を殺める行為が幾度も登場したのは苦手だったが後半の畳み掛けるような展開に思わずひきこまれた。 ラストのまで読んで...
初読みの作家さん。屈折した人生を歩んできた主人公と彼を取り巻く人達が突飛であるのと前世のお話を追っていく過程には妙なリアリティーがありとても興味深く読んだ。暴力描写や人を殺める行為が幾度も登場したのは苦手だったが後半の畳み掛けるような展開に思わずひきこまれた。 ラストのまで読んでも伏線がまだ残っているような気がしたのは私だけだろうか。とてもミステリーというよりも不思議なお話だった。
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物語は今までの先生作品要素が散りばめられ、結末はSF的な壮大さを感じさせるものだった。この作品の輪廻転生観は個人的にあまり好きではない。
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序盤展開が少し遅いのだが、中盤から後半にかけて勢いが止まらない。さすが貴志祐介さん。 彼の作品は読み終わった後、真理とはなにかを常に考えてしまう。彼の頭の中を除いてみたい
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読書備忘録625号。 ★★★★。 主人公茶畑徹朗。探偵。 重要クライアントの正木栄之介から調査を依頼される。 自分の前世で自分を殺した奴が誰なのか探してくれと。???。 茶畑は雇っていた北川遼太とかいう男に事務所の現金を持ち逃げされ、更に北川は悪徳金融から借金もしており、この街金...
読書備忘録625号。 ★★★★。 主人公茶畑徹朗。探偵。 重要クライアントの正木栄之介から調査を依頼される。 自分の前世で自分を殺した奴が誰なのか探してくれと。???。 茶畑は雇っていた北川遼太とかいう男に事務所の現金を持ち逃げされ、更に北川は悪徳金融から借金もしており、この街金を仕切っているのが仁道会とやらの暴力団の丹野美智夫。残酷無比な茶畑の同級生。 更に更に北川はメキシコの麻薬カルテルからも狙われており、そのとばっちりを受ける茶畑。 要するに前世の殺人者の調査、借金返済で暴力団からも狙われるとばっちり、メキシコ麻薬カルテルから命を狙われるとばっちりの三重苦。 これだけなら現実世界の物語。これに正木の前世の調査から始まった人の魂の輪廻転生の宇宙の真理が絡み、もう何が何だか意味がわかない。笑 でも何か知らんけど面白い。 風呂敷を広げるだけ広げて、何も結論が無い終わり方。 なんなんでしょ、この物語。
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SF系の作品を初めて読んだ。 凄い作品だったなぁ。現在、人類は70〜80億人ぐらいいる(?)として、昔の人口は多くても20億人ぐらい。1人1つの前世を持ってたとすると、前世足りなくね?ってとこはハッとさせられた。 貴志祐介さんの他の作品も読みたいな。
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なかなかない読後感だった。 スッキリもしないしかといって嫌いじゃない。 探偵が主人公で場面の移り変わりが多くとても読んでいて退屈しなかった。 概念の話やスピリチュアル的なところは少し難しかった。 誰かに勧めるのは勇気がいる本だが好きだった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
今まで読んだ貴志祐介の作品と比較すると、難しい言い回しや言葉がないので読みやすかった。 読みやすかったが故にグロいシーンを読んだ気持ち悪さもダイレクトなもので、少し吐き気がするほどだった。 最初はただの探偵事務所の話かと思って普通過ぎてつまらないと思っていたが、徐々に主人公の異常性が見えてきたりオカルト的なことに首を突っ込むことによって狂っていく様子に恐怖を感じた。 最初から異常な人物として書かれるより数倍気持ち悪さがあった。 オチはなんだかしっくりこなかったが、全ての人物が自分なのに同時に存在しているのは4次元的なことなのかと思った。 すべての人物が自分の過去世と未来世でこの世には自分一人しかいない、即ち「孤独」であるなんてことを現実だと認めるだけでも気が狂いそうだ。
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評価見るとあんまり良くないなぁって少し不安やった。けど私は好き。 貴志さんのお話、ホラーSFファンタジーっていうイメージがあるのやけど、なんかちょっと新たな試みのようにも感じた。 人は死んだらどこに行くの?とか、私って何?とか、前世や後世に興味がある人は楽しめるんちゃうかな。「物...
評価見るとあんまり良くないなぁって少し不安やった。けど私は好き。 貴志さんのお話、ホラーSFファンタジーっていうイメージがあるのやけど、なんかちょっと新たな試みのようにも感じた。 人は死んだらどこに行くの?とか、私って何?とか、前世や後世に興味がある人は楽しめるんちゃうかな。「物語が綺麗に終わる」のが好きな人にはしんどいのかも。 結局この本が言いたいのは、人は皆孤独であり、孤独ではないっていう矛盾していることなのだから。物語は永遠に続くのよ。
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ハードボイルド系ミステリのようでもあり、スピリチュアルっぽい要素もあり、色々と詰め込まれているがなんとなく風呂敷を広げすぎている感も
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※このレビューにはネタバレを含みます
前世の自分を殺したのは誰かを探してほしいという探偵への依頼から始まるこの物語。 ミステリなのかと思えば、スピリチュアルな方向に行き、最終的にタイトルの意味に集約してゆく。 かなりの暴力的な内容からの今会いに行きます的な終わり方はどうかなと。
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