我々は、みな孤独である の商品レビュー
久しぶりの貴志祐介さん。期待したものと違ったけど読みやすくてあっという間に読了。冒頭から前世で自分を殺した犯人を捕まえてくれという奇想天外な依頼に「ちょっと違う」と引いたけど、SFでもなく探偵小説でもなくミステリーでもなくハードボイルでもなく、ファンタジーも少し入ってるような。全...
久しぶりの貴志祐介さん。期待したものと違ったけど読みやすくてあっという間に読了。冒頭から前世で自分を殺した犯人を捕まえてくれという奇想天外な依頼に「ちょっと違う」と引いたけど、SFでもなく探偵小説でもなくミステリーでもなくハードボイルでもなく、ファンタジーも少し入ってるような。全ての要素が入った全ての中間のような作品でした。ラストは壮大すぎて、分かったような分からないような。人類みな兄弟?とも違うか。
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久しぶりの貴志祐介の作品だった。個人的に思うことだが、この作者はアイデンティティに関する内容が入る作品があると感じる。 高校生の時に初めて読んだが、何となく自分という存在が不思議に感じた、現実から離れた気持ちになったのを覚えている。 現代では孤独感が高まっていると思う。時代が変わり、環境が変わり地域、世帯など感じる機会は多いのではないか。そんな中でこの作品はそれに対して「孤独である」という言葉、内容を通じてある種の温かさを感じた。 思想的な要素は入るが学生、また大人でも自分を見つめ直す本として、貴志祐介はいいなと思う。
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貴志祐介さんの本は、自分の中で当たりとうーんがあるけど、これはうーんだった。 輪廻転生物は中々理解しにくいよ。 途中の描写は天使の囀りっぽい貴志祐介感があった。
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ミステリー小説風の心理小説。 この著者は本当にいろんな球を持っていて、先が読めない展開がすごいです。 この作品も人探しミステリーからバイオレンスサスペンス、ホラー要素も散りばめていて、「意識」についての哲学的探究を進めるという超絶技巧の様に思いました。
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とても良かった。個人的には「新世界より」に並ぶ傑作オカルトSFラブロマンスミステリー。輪廻転生・前世/後世といった壮大なモチーフと個人の自由意志という究極的に個人的な主題が収束するラストが秀逸だった。
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ハードボイルドな探偵小説かと思いきや、結末はともかく途中はハードボイルドどころか殺戮の仕方がトラウマレベルの食事時には絶対読むなと言えるくらい話でした。 前世として見た夢の内容を探ってほしいという一風変わった依頼から、前世を信じていなかった主人公が同じように夢を見始め、胡散くさい...
ハードボイルドな探偵小説かと思いきや、結末はともかく途中はハードボイルドどころか殺戮の仕方がトラウマレベルの食事時には絶対読むなと言えるくらい話でした。 前世として見た夢の内容を探ってほしいという一風変わった依頼から、前世を信じていなかった主人公が同じように夢を見始め、胡散くさいと思っていた占い師との出会いをきっかけに周りも巻き込み、どんどん輪廻というもの、世界のあり方という何か深淵をのぞいてしまい…というやはり内容的には若干理解しがたい世界。 グロでも訳が分からないまでもつい読み進めてしまうのは、やはり上手というほかはないのでしょう。 ちなみに私は前世はあまり信じてはいないけれど、生まれる前の世界というのはちょっと信じているのです。
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前世の話で どう着地させるのかと思いましたが、 なかなか面白い発想で良かったです。 展開もあって読みやすい。
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最初SFじゃないのか、探偵ものかあ、と思ってたけど、途中からどんどん惹き込まれて、貴志祐介らしいゾクゾクして没入させられる感じがあった。 結末はパキッとした終わりではなく、読後感スッキリとはいかないけど面白かった。 貴志祐介の描く登場人物、魅力的だな〜茶畑好きだ〜
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壮大すぎるっていうかなんというか笑 まあ設定は面白いし、大きく出たなって思いましたけど、なんか上手く生かしきれてない感じ。やっぱりこの人は、あくまでもリアルな世界のホラーやサスペンスを書いた方が良作が生まれるのではないかなと。
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この前世、輪廻転生観は新鮮… 探偵事務所に持ち込まれた「前世」に関する事件を端に巻き込まれる大抗争劇。 かなり暴力とグロ描写も多いので、読む人を選ぶかもしれない。
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