それまでの明日 の商品レビュー
毎度お馴染みの登場人物達と沢崎との掛け合いがいくつシリーズを跨いでも面白い!ストーリー自体は安定のハードボイルドだが、意外な結末には要注意。
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ヘビースモーカー探偵沢崎にもう会えないなんてこんな寂しい事はありません。13年ぶりの新作を堪能させていただきました。おきまりの作風に読む手が止まらず一気読みでした。探偵沢崎よ永遠なれ!
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気になっていた作家の一人。新聞の書評でみていたが本作だが昨日、何気なく図書館で手に取り読み始め、先ほど読み終えた。偶然とは言えこのタイミングで本作に出会えたことに感謝。
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著者あとがきによれば、すでに続編『それからの昨日』が構想されていたという。なんてことだ!原さん、あんたはまだ死んじゃダメだ! 思いっきり個人的主観が入っているが、日本人なら、チャンドラーよりこっちから読んだほうがいいかも。名作。
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久しぶりの作者の本を一気読みした。レイモンドチャンドラーが好きで殆ど読了した。原氏の作品に同じ匂いを感じていて、彼の作風のベースのひとつかなと思う。ご冥福をお祈りします。
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原りょうが亡くなったことを先日知って、そういえばまだ読んでない最後の一冊があったなと本棚の奥から引っ張り出してきた。学生の頃日本のハードボイルドはほとんど読まなかったのだが、それもつまらぬバイオレンスや無駄なアクション、カッコつけるだけのシーンやセリフ、私が読んだのはそんな話ばか...
原りょうが亡くなったことを先日知って、そういえばまだ読んでない最後の一冊があったなと本棚の奥から引っ張り出してきた。学生の頃日本のハードボイルドはほとんど読まなかったのだが、それもつまらぬバイオレンスや無駄なアクション、カッコつけるだけのシーンやセリフ、私が読んだのはそんな話ばかりで日本人に期待するのは無理だと考えていたときに彗星の如く現れたのが原りょうだったのだ。 そしてあまりの遅筆ぶりに最後の一冊を取っておいたのだ。それがこれ。私立探偵の沢崎に依頼してきたのは金融会社の支店長。融資先の料亭の女将の身辺調査を頼まれたのだが、女将は既に亡くなっていた。支店長に会いに行くと、そこに強盗が押入り…。更に依頼人は行方不明に。話はどんどん展開していく。原りょうの面白さは、ヒューマンドラマ的な一面にある。登場人物のやるせない人生に共感してしまうのはその文章力にある。沢崎も50歳を過ぎ、息子のような海津と出会い、謎の依頼人と語りあう。もうそのあたりまで行くとトリックや犯人は誰かなどどうでも良くなって、ただ登場人物たちの人生に共感し涙するのだ。そしてそんな素敵な小説を書いてくれて作者のご冥福を祈るのである。
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後輩が読んでもやもやしたときいて購入。 初めて読む著者。どうやらシリーズ物で14年ぶりの新作とのこと。 ハードボイルド小説というものをおそらく初めて読んだ。 なるほどと思いつつ最後の震災落ちがダメ押しで理解を阻めてきた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
既刊の長編すべてが、一気読み必至の面白さだった。 いくつかの事件が並行して起きるので、登場人物は膨大。 丁寧過ぎる描写は冗長一歩手前で踏みとどまって、そんなことより次のページへと読み進めずにはいられない。 今作も、やはりそう。 料亭の女将の身辺調査のはずが、強盗事件に巻き込まれ、ヤクザと警察の両方から目を付けられる。 強盗事件で知り合った青年の人懐こさがうさん臭いと思ったけれど、うさん臭いのはそっちでしたか。 前作で沢崎はアラフィフだったのだから、本来は還暦を過ぎているはずだけど、前作から沢崎たちは年をとらないことになったのだそうだ。 だよね。 じゃないと錦織警部は80歳くらいになってそうだもの。 さて、最終章を読み始めても、タイトルの『それまでの明日』のそれの意味が解らなかったけれど、残り10行ほどでそれの意味が明確になる。 年をとらない沢崎も、時代の中には存在しているわけだ。 既に『それからの昨日』の執筆を始めているそうなので、出版を気長に待つ。 私が生きてるうちに完成してね。お願い。
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正直に言うとシリーズを読んできたからの加点はあるし、実際シリーズを読んできた人への本だと思う。 そして沢崎シリーズをもう一度読み直したいと思った。
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ハードボイルドって読むの久しぶりだな〜と思いながら読んでで、最後後日談までそんな別になくてもいいのにな〜と思いながら読んでで... 最後のオチのつけ方は正直気ぃ悪い。
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