この気持ちもいつか忘れる 先行限定版 の商品レビュー
尖りすぎ主人公は嫌いではない。 超論理的思考なのでは?って思ってしまう。 ただ傍から見たら頭おかしいサイコパスになっちゃう。 チカのいる世界線がどんなものなのか詳しく知りたかった、気になる
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
けっこう 好きな作家 住野よる作品 THE BACK HORNとの音楽コラボ・・・らしい。 主人公のカヤ(男子高校生)は ルックスは良いようだが 周囲にも自分にも期待していない(つまらない人間たち)と思いながら 自分自身もつまらない時間を流して生きている。そんな彼が 使わなくなったバス停で出会ったチカ。ただ 彼女はこの世界の人間ではなかった。 いままでの住野作品に出て来る 本当は目立たない空気のように扱われる主人公たちの自信の無さと「自分とは違う人間」として 周囲を観察し関りをもっていく過程が結構好きだったんだが。この話の主人公 あまりにも拗らせすぎていて、イタイ。 そして 出会う異次元の存在チカ。 大人になっても拗らせたまま でも 周りから浮かないように別の顔を見せながら 異次元の彼女を想っているところが もうほとんど病気だ。 これは なかなか受け入れがたくて 読み進めるのに時間がかかってしまった。 ただ 時間が「強い気持ちを少しずつ薄め、いつかその感情も忘れてしまう」ということはうなずけるけどね。 後から出て来る「斎藤と田中」のくだりは 面白い。さぁ 最後まで読み進めないと辿り着かないよ。がんばれ。
Posted by
主人公が尖りすぎていて何言ってんだこいつとか結構思ったけれど、自分が生きている中で凄く嫌だなって思っていたことがタイトルになっていて、改めて実感した。 人生って何なんだろうとか、生きるってどういうことなんだろうとか思うことはたくさんあるけれど、「永遠に冷めないのなら、夢を夢だと気...
主人公が尖りすぎていて何言ってんだこいつとか結構思ったけれど、自分が生きている中で凄く嫌だなって思っていたことがタイトルになっていて、改めて実感した。 人生って何なんだろうとか、生きるってどういうことなんだろうとか思うことはたくさんあるけれど、「永遠に冷めないのなら、夢を夢だと気がつく必要はない」という言葉が響いた。 最後また会えるのか、チカが出会っていたもう1人の人間は斎藤ではないか、など考えていたから、両方とも当てはまらなくて少し物足りない気もした。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
異世界の少女と出会った香弥。香弥にとって彼女は人間ではなく目と爪しか見えない。彼女の名前は聞き取れずチカと呼び2人は仲良くなる。 ある時チカを拒絶したことにより香弥にはチカの姿は見えなくなる。 あれから15年。香弥はかつてのクラスメイトと再会する。好きでもない女と付き合い始める香弥。香弥が好きなのはずっとチカのままだった。 しかしだんだんとチカを忘れていく自分に気がつく。もう誰も好きになれない空っぽだと思っていたがそんなことはなかった。 人を好きになること、月日が流れること、忘れること当たり前だけど気づけないことに気づかせてもらえる本でした。
Posted by
題名にだけ共感した。たしかに気持ちなんて薄れていくし忘れる。学生のときは今が人生の突風を味わっていると思い込んでいたのかな。 大人が読むと昔を思い出して今を幸せに感じられるのかも。 今を生きているカヤに必要なものはチカではない。
Posted by
なんか、よく分からなかったんだけど、 読んでいくうちにチカと上手くいけば良いのに 勝手に思ってた。 また、突然チカと会えなくなったのはなぜ? という疑問が残っている。 何か影響があったのかな? その後の現実の一歌との出会いはなんだっんだ? 一歌はチカだったのか? 沢山疑問があるけ...
なんか、よく分からなかったんだけど、 読んでいくうちにチカと上手くいけば良いのに 勝手に思ってた。 また、突然チカと会えなくなったのはなぜ? という疑問が残っている。 何か影響があったのかな? その後の現実の一歌との出会いはなんだっんだ? 一歌はチカだったのか? 沢山疑問があるけど、その後は自分で想像しろと いうことでしょう。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読み取れ!感じ取れ!…のタイプの物語(笑) 結局、チカとの交流は現実なのか分からないが、その時は自分の全てだと思う事も、いつか薄れるし忘れる。だから生きられる、ということか。田中…誰なのか、見つからないように、とは。戦争とは…私はまだまだ読み取れてない!相変わらずダメな私の読解力!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小説を買うのは文庫本派なのですが…ロックバンドTHE BACK HORNとのコラボレーション小説とのことで、なんとミニアルバムが収録されたCD付き!につられて買ってしまいました。限定とかおまけに弱いんです…。 退屈な日常に絶望する高校生の香弥が深夜のバス停で出会ったのは、爪と目しか見えない異世界の少女だった…。 住野よるさん、好きなんですが…前回読んだ『青くて痛くて脆い』も主人公・楓にまったく共感できず…今作も作中の言葉を借りると「クソ野郎」な主人公・香弥くん。 帯には「恋愛長編」とあり恋愛ももちろん描かれてはいますが、テーマは「今を精一杯生きよう」ということなのかなと思いました。 小説を読んだ後にCDを聴くと、当たり前ですが歌詞が物語とリンクしていて、すごく沁みました。 今思っているこの気持ちもいつか必ず忘れる 悩んで苦しんで今を積み上げていくことしか出来ない(347頁)
Posted by
独特な世界に連れて行かれました(笑) 何か縁があるとか、お互いに影響があるというようなことが、幸せに繋がれば…そして何より香弥が生きやすくなればいいな。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
チカの存在は何だったのか、すごく疑問でモヤモヤする。歌詞からアキ イチカとチカに共通点や何らかの関係があるように感じるから、同一人物なのかなと思った。チカはイチカの生霊じゃないけど、無意識に存在するヒトだったのかと思う。夢の中で出会っていたのではないかとも感じてしまう。すごく不思議な世界観で引き込まれていった。 p346.347の言葉がとても響いた。忘れたくないことはたくさんあった。でも気付いたら思い出せなくなって、その時の想いが無くなったかのように感じていた。でもそれで良かったんだと思えた。全部を覚えておくことなんてできない、その時の気持ちをもう一度感じることは不可能に近い。記憶として残っていたり、たまに思い出すくらいが丁度いいのかなと思った。今を大切にしたらいい、過去に縋らなくていい。過去の気持ちは本物だけど、それを引きずることなんてないんだ。あの時の気持ちも大切にすればいい、今の気持ちも大切にすればいい。今を全力で生きたらいい、そんな気がした。
Posted by